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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律
第2章 王立学院

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144.リュカとカゲツ

 兄ちゃんがフリーズから動き出すとリュカに襲われていた。頑張れよー!

 俺はリュクスに捕まって湖に潜った。もう安全だよと言われたから。

 束の間の水中散歩はなかなか楽しかった。


(なんでここに来たんだ?)

 と聞くと

(お母さんがねーなんかパパの匂いがするって。でも近くにまたイカがいるから助けに行くって)


 水は繋がってるみたいだが、それは凄いな。

(いやほんと助かったぞ)

(えへへっ)

(パパ見て見てーキラキラ沢山)

 これは凄い。楽しいぞ!


 だってな、水中洞窟にこれでもかと宝石がしまってあったから。

(多分、水に落ちた宝石を集めてたんじゃ無いかな)

 とリュクス。巨大イカ、グッジョブだ。


(全部貰えばいいよ)

 でもな、俺は考えた。これが兄ちゃんを退役させて俺のそばにいてもらう交渉材料になるんじゃ無いかと。

 だからそれなりに残して、でもいっぱい貰った。多分、凄い量があったからそれでも充分だ。


 リュカとリュクスとカリュに何か作ろう。

 紫の石でルキとロキも何か作るかな、兄ちゃんとお揃いのも欲しい。


(外にはどうやって出たらいいんだ?)

(お母さんが案内してくれる筈。僕はまだ人になれないから…また会いに来て!そこのお兄ちゃんと)

(分かった、リュクス。ありがとうな)

(パパ大好き)

(俺もだ)


 こうして、水中から出るとリュクスを沢山撫でてリュクスは湖に消えた。地上ではリュカと兄ちゃんが寄り添っていた。良き良き。

「カ、カスミ…凄いな」

 優しい顔でリュカを見ている兄ちゃん。リリーもそばでにこにこしている。


「次の子供が欲しかったんじゃ」

 リュカか朗らかにそう言うと兄ちゃんにキスをして

「まずはここから出なくてはな!」

 そうそう、きっとルキもロキも心配してるから。

「リュカが案内してくれるんだろ?」

「任せるのだ」


 テントを収納すると、まだぽーっとしている兄ちゃんの手を引いてリュカに付いて歩き出した。


(主?)

(クリスか、どうした?今、移動し始めた)

(カエサル導師とロイナス様率いる魔術塔の精悦が救出に向かっています)

 マジか…。元凶はすでに倒したんじゃ無いのか?


(クリス、分かった。気を付けろ)

(っ!どうして?)

(お前も来る気だろ?)

(はい!)

(だから気を付けろ)

(はい、気を付けます)


「リュカ、あのイカが悪さをしてたのか?」

 振り向くと手を振る。

「違うな、魔力だまりがあるんだ。あやつはそれに踊らされて巨大化しただけだ」


「その魔力だまりって」

「ちと危険じゃな」

「なんか魔術師が向かってるみたいなんだ」

「任せておけば良い。数人死ぬかもしれんが」

「そんなに?」

「人ならそうじゃな」


(クリス、マジでヤバいみたいだ。自分の命だけは助けろよ!)

(はい、トーカとリグにも伝えます)

 参った、みんな来るのかよ。


「リュカならどうだ?」

「造作もないな。同じくカスミのキツネもじゃろ」



 コーン



 スタッ


(カスミ!)


 へっ、コハク?目の前にしっぽがゆっさゆっさしているキツネの姿。

 そのふわふわな体を抱きしめる。俺にしがみ付くコハク。うん、間違いなくコハクだ。


 もさもさの首を撫でて体に顔を埋める。コハクの匂いだ。耳に頬ずりしてキスをするとへにゃッとした。

「コハク、来てくれたのか?」


(探しに来た!どこをほっつき歩いてるんだ…私の伴侶なのに)


「巻き込まれだぞ、わざとじゃない。ふふっもさもさだな」

(きゅう…)

 耳にちゅっちゅしていたら

「カ、カスミ…そのキツネは?」


 あ、兄ちゃんいたんだ。つい油断するな。

「コハクだ!」

「カスミの伴侶1だな」

 リュカが説明する。


「いち?」

「我が4だ。双子が2.3かのぉ」

 順番で行くとそうなるな。


「カ、カ、カスミは…守備範囲が広いな?」

 言うに困ってそれか?流石兄ちゃんだ。そこで忌避感とか持たないんだよな。


「成り行きでな?」

「ま、まあ趣味は人それぞれだしな…」

(失礼な…私は美人だコン)



 ポン



 目の前には亜空間でしか会ってないコハクの人化した姿があった。

 兄ちゃんはぽかんとしてから

「か、可愛い…」


 ぎゅんとこちらを見ると

「カスミは面食いなのか?美女ばかりだ」

 あー結果そうなだけなんだがな、コハクは男型だ。


「いや、双子が最強だぞ?」

「噂には聞いてる。落ちない双子、魅惑の双子だろ?シュプラール侯爵家の秘蔵の」

「秘蔵かは知らんがシュプラール侯爵家だな」


「そうか、兄ちゃんまぁまぁいけてると思ってたけど、ダメだな」

「そんなことないぞ!充分カッコいい。腹も割れてたし腕もしっかり筋肉がついててカッコよった」

「そ、そうか?ふふっ」


「キツネも来たし、我もおる。大丈夫じゃろ。進むぞ」

 リュカに付いて進む。

 地底湖みたいと思ったのはあながち間違ってはいないようだ。湖のある空間から細い道を進む。

 少しずつ上に向かっている。


 時々魔獣が出る。それは任せてくれと言うので兄ちゃんに任せた。バッサバッサと切っていた。

 段々と数が多くなる。俺も援護した。たまにドロップするのはなんかな、豆。嫌な予感。空気読んでるか?


 兄ちゃんの場合は剣とか籠手とかだが、俺の場合は豆とか果物とか食料。凄い違いだな、おい。


 リュカの場合は宝石とか光り物。で、コハクは布団。何故に布団?

 顔を赤らめて俺を見るコハク。何故に布団?2度聞く。


(一緒にコンコンするコン)


 なるほど、コハクは本当に可愛い。もちろんすりもふしたぞ!


 そこまでつよい魔獣とは思わないが、数が増えて来た。

「この辺りで救出を待とう」

 リュカが言うならそれがいいんだろう。金の苔が生えた場所で座った。


「少し時間がある」

 と言うので、飯を作る。朝ごはんを食べずに進んで来たからな。


 白ごはんにホッケ、味噌汁に目玉焼き、青菜のおひたしに漬物だ。それを見た兄ちゃんの目は潤んでいて、食べながらずっと泣いてた。


「カスミ…兄ちゃん、もうカスミから離れないからな…ぐすっ大好きだぞ!」

 俺も故郷の味を一緒に懐かしんでくれる兄ちゃんがいて凄く嬉しい。

「俺も、一緒に泣いてくれる兄ちゃんがいて良かった…」

 やっぱりこれは同郷にしか分からない想いだ。


 リュカも

「相変わらず美味いのぉ」

(美味しい…)


 コハクはキツネに戻っているので、コンコンいいながら食べていた。しっぽが凄いことになってるぞ?

 もさもさのしっぽを撫でて俺も満足だ。


 食べ終わると緑茶だ。奮発して団子を出す。粉を試行錯誤して団子粉を作った。なんちゃってみたらし団子だ。

 そして、兄ちゃんはまた泣いた。


「美味い…やっぱりみたらし団子だな…」

「美味いよな…」

 緑茶を啜る。ズズーッと。兄ちゃんとはもったぞ?

 笑い合って息を吐く。


 ん?なんか…アレか。

「きよったの」

 人の気配…トーカ、クリスにリグの気配もあるな。

 ちゃんと守られてるようだ。良かった。


 机をしまって立ち上がる。兄ちゃんは剣を抜くと俺の斜め前に立った。その背中は大きくて守られてるって思えた。なんか昨日から涙腺が緩みっぱなしだ。


 リュカも兄ちゃんの隣に立って、コハクは俺の横にいる。

「カスミ、今から人前ではカゲツだ、良いな?」

「分かった、カゲツ」


 優しく親の頭を撫でると顔を引き締めて前を向いた。分かるんだろう、魔素の濃さとヤバさが。下手な奴だと魔力酔いを起こすレベルだ。


「コハクは大丈夫か?」

(大丈夫だコン)

「リュカも平気だな?」

「問題ない」


 見える範囲で魔素が強まり、魔獣が湧き出て来た。どこからか沢山来る。

「人が増えると魔素が活性化して魔獣が増えるんだ。我々だけなら普通に出られたが、どちらにしても脅威だからな。やるなら早いほうがいい」


 そこから人と魔獣の戦いが始まったのだった。




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