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チートなジョブで転移無双  作者: 綾瀬 律
第2章 王立学院

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126.日常

少し間空きましたが、まだ続きます…



 目が覚める。

 今日も今日とてぎゅうぎゅうだ。

 俺の左にロキが産んだルイスとロイス、右にルキが産んだ双子のカルナとカロナ。その奥にルキとロキだ。まだ小さな子たちは回転していたり、足元にいたりと転がっている。

 ルキとロキはしっかりと俺に触れている。子供じゃなくて。まぁ子供は転がるからな。


 当然、子供がいるから夜は添い寝だけだ。でも、双子の色気にやられて…子供を寝かしつけてから大人の時間も取ったりする。

 その逆で双子が我慢出来ずに、って時もあり相変わらず仲良くしている。

 俺にしがみ付いているルイスの柔らかなほっぺを突き、おでこにキスをする。ルキとロキのなめらかな頬を撫でてゆっくりと転移で抜け出す。


 そして白玉、イナリ、コハクとイナリの子供でコハル、コハクの子でコユキとコムギを連れて外に出る。

 白玉とキツネたちは同じ部屋で過ごしている。ベッドに潜り込んでる時もあれば、専用のベッドで寝てることもある。


 厩舎に向かうと、リクとカラスにスズメ、トンビも連れて散歩だ。トンビはカラスの2番目の子。

 カラスたちは卵を毎日6個産む。殻を回帰させると倍の12個。

 この屋敷にはセイと俺たち青い稲妻の5人、そしてクリスたち水龍の3人、ヒルガとタウロス、そしてリュカが住んでいる。

 それだけ?と普通なら思うよな。


 でもそれだけ。

 掃除?スイが分裂してきれいにしてくれる。

 洗濯?浄化で不要。

 食事?タウロスと俺。

 それ以外の事務的ななんやかんやは意外と少ない上にヒルガが優秀で問題ない。クリスも俺の個人執事としてヒルガを手伝う。


 人手は不要なのだ。というか、双子に懸想する変態や俺のジョブを知られる危険があるから、雇えない。

 実際に要らないので、問題はないが。

 生活に必要な諸々はベルナ商会から仕入れている。俺が王立学院に入学するのに合わせ、ベルが王都に支店を構えた。

 なので、調味料を入れるのに必要な瓶の購入や、サトウキビを保管する倉庫は使わせてもらっている。


 で、そう朝散歩。

 ひとしきり走り回る。ここはとにかく広大な敷地だ。元々は王族の離れとして存在していたようだ。いわゆるお妾さん用だな。時代と共に一夫一婦制になり、使わなくなった。それをパルシェン公爵家が買い取ったのだ。


 実際にはお父様が俺のために買った。ここにも過保護な親がいた。何気にかなり過保護だ。カトレアお母様も俺が可愛くて仕方ないらしく、学院で開催される魔術大会を楽しみにしている。

 横断幕をシュプール商会に発注したと連絡が来た。恥ずかしいのでやめてくれ。


 また話が逸れた。で、川も丘もある敷地で思いっきり走って朝散歩を終えると、リクたちに朝ごはんを出してやって屋敷に戻る。

 部屋に入ると子供たちが起き出すので、体を浄化して服を着せる。ルキとロキも起き出すので、何故か双子も着替えさせる。何やら甘えてる。俺が年上だと分かってからやたらと可愛い。


 そして、迎えに来たセイがロイスを抱きしめ、俺はカルアを抱き、ロキがルイスを、ルキがカロアを抱いて食堂に向かう。

 朝ごはんはみんな揃って食べるのだ。


 パンとご飯は半々ぐらいだ。

 今朝はバターロールにハムとチーズ、卵焼きにウインナー。サラダとスープ。

 我が家の定番だ。ウインナーは自家製で、これもレシピすら門外不出だ。

 ケチャップはトマトがベースなのでクリスで作った。


 子供は離乳食。柔らかな茹で野菜とペースト状の魚。美味しいのか良く食べる。ルイスは小さく切った大人と同じものを食べる。鼻の穴を広げてふんふん食べる姿は愛らしい。

 口の周りはベタベタになるので、スイの分身が張り付いてお世話をする。


 1才の子供たちにももちろん、スイの分身が付いている。やたらと涎を垂らすからな。

 いつでも清潔なのだ。


 食べ終わると、俺とセイ、クリス、トーカ、リグは学院に行く準備。

 青い稲妻は冒険者ギルド、で子供たちはリュカと白玉、イナリ、コハク、そしてリクに託す。


 馬車に乗って登校すると、セイに手を引かれて教室に向かう。

 俺より早く付いているミロが

「おはよう」

 声を掛けてくる。

「おはよう」

 こうして学院での1日が始まる。


 授業は聞いているが、復習みたいなもんで真剣に聞かなくても問題ない。だから子供たちの成長に合わせたものを考えている。

 絵本かな、次は。後は…なんだろう。洋服かな。変態を撃退する魔道具もいるな。

 なんせ俺らの子はやたらと可愛い。

 俺に似ても、双子に似てもこの世界ではかなり可愛いようだ。まぁ双子の顔面偏差値がまずもってやたらと高い。


 男らしい顔立ちだが、きれいなんだ。切れ長のクッキリした二重、細くて高い鼻、薄い唇。キリッとした眉。

 俺はどちらかと言うと女顔らしい。そんなことを言われたことはないんだがな。

 クッキリ二重と細い鼻、薄いのにぷくっとした唇、細い眉。俺は儚げだと言われるが、女顔だからみたいだ。双子はただひたすらきれいだから、少し違うようだ。


 で、子供たちは当然だがどちらかのパーツを持っている。ルイスは双子に似てるが、鼻が俺似。

 そしてカルアが俺と同じ色でかつ最も俺に似ている。男なのに1番可愛い。

 カロアは逆に双子似でむしろそっくりだ。唯一の女の子なのに。まぁ双子は女子でもきれいだからだから問題はない。ロイスはやっぱり双子似だが、目元だけは俺にそっくりらしい。


 で、このやたらと可愛い子たちを守るための撃退グッズ。これを今、開発中だ。

 魔法理論の授業で。魔道具の授業じゃないのかって?違うんだな、魔法を駆使する必要があるのでちゃんと魔法理論だ。


 そんなこんなで適当に授業を聞き流し、昼になるとセイに手を引かれて公爵家の個室に向かう。


「カスミ、今日の昼はなんだ?」

 セイはこの昼ごはんが楽しみらしい。

「今日はオムライスのチーズソースかけだ」

 嬉しそうに笑う。ここはいわば俺の試作披露会でもある。いち早く俺の新作が食えるとあってセイは楽しみにしている。


 そもそも白ごはんは家畜のエサなので、普及していない。その製法を広めようとして却下された。

 なので、食ってるのは俺たちとベル一家くらいだ。両親たちも食べているが、極秘だ。

 なので、当然、オムライスもない。今回は初オムライスでソースを掛ける。デミソースやクリームソース、カレーソースでもいい。


 部屋には俺が作るキチンライスのいい匂いが漂う。それを作りながら横ではクリスがオムレツを作る。包むんじゃ無くて上から掛けるタイプのオムライスだ。

 で、キチンライスの上に半熟のオムレツを乗せて切る。中からトロリと広がるオムレツ。そこにチーズソースをかけたら出来上がりだ。

 茹で野菜のゴマドレかけとオニオンスープを添えて出来上がりだ。


 ゴクリ


 セイの喉が鳴る。

「どうぞ!」

 ガツガツバクバク…

 クリス、トーカ、リグも遠慮なく食う。俺も一口パクリと。おっ…卵はトロリと。チーズソースもいい味だ。キチンライスもバッチリだな。

 俺は当然一人前より少し少なめ。


 おまえら食い過ぎ。

 余裕で3人前を平らげている。なのになんでまだ食いたそうなんだよ!

 仕方なくチキンナゲットとフライドポテトを出した。これも少し摘む。

 そちらも遠慮なく食ってる。まぁ金には困っていない。

 商会の売り上げもだが、冒険者としての依頼も順調だ。


 昼ご飯を食べ終わるとクリスに手を引かれて教室に戻る。

 午後の授業を受けた後、セイの補修を受けて帰宅する。それが今のルーティンだ。


 学院は隔週で週2日休み、で他は週1の休み。双子にしろ俺にしろ、外を歩くと目立つので隠蔽と認識阻害をして外に出る。

 だから依頼をしていても、絡まれることはない。

 そんな風にして1月が終わった。


 2月には野外授業と魔術大会がある。さてと、ほどほどに頑張るかな。




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