第七章 X
丁度その頃、SCYのハサミの少年…Xはbと分かれて一人で歩いていた。
「まったく…皆、俺を見ると逃げあがって…素直にこの俺に殺されろってんだ…」
Xは持っているハサミをチョキチョキと鳴らしながら外に出た。
もうそろそろ警察の連中がやってきてもいい頃なんだが…と、そう思った時、近くで物音がした。
「誰だ!」
Xがそう叫んだ瞬間、バタバタと音がして、人が走り去るような感じがした。
やってやるか…
Xはハサミを持ち直し、音がした方に走り出した。Xの数十メートル先には三~四年生あたりかと思われる少年が走っていた。
「さてさてさてさて…」
Xと少年の差はどんどん迫ってきた。少年の方もXに捕まるまいと、足のスピードを上げる。
「おとなしく…この俺に…殺されろってんだ!!」
Xもそう叫んで足のスピードを上げる。
残り約三メートル…二メートル…一メートル…
「捕まえたぜぇ!」
Xは少年に飛びかかり、馬乗りになる。少年の顔は涙、鼻水、汗でグショグショだ。
「始めるか…」
そう呟くと、Xはハサミで少年の服を引き裂いた。少年も必死になって抵抗するが、彼には通用しない。
Xはハサミで抵抗出来ないようにと、素早く少年の両手を切り落とした。
「ぎゃああぁぁぁ…」
少年は苦しそうに叫ぶが、Xは気にせず次の作業に取り掛かる。
Xはポケットから小型のハサミを取り出した。そのハサミの刃を露わになっている少年の脇腹に突き刺した。
「えい」
チョキチョキチョキチョキ…
少年の脇腹から血がブハハッと、あたりに飛び散る。
「………」
Xはパックリと開いた少年の脇腹に腕を突っ込んだ。
「これは…大腸あたりか…」
Xはそれを鷲掴みにすると、えいっと引きずり出した。
「やっぱり大腸だったか…」
Xはハサミで少年の大腸を細かく刻むと、あたり一面に適当に撒き散らした。
「よし…」
再びXは脇腹に腕を突っ込むと、あたりを探った。
今度は上の方にいってみるか…
Xはすぐに行動に移した。
おっ…これは…
Xはもう一本の腕を脇腹に突っ込んだ。Xはそれを傷つけないように静かに取り出した。
「綺麗に肝が取れたか…」
Xはウットリと取り出した心臓をしばらく見つめると、ポケットからビニール袋を取り出して、その中にさっき手に入れた心臓を入れた。
「コイツを標本にすれば一生の宝物になるぜ…」
Xは不気味にニヤッと笑うと立ち上がり、少年の死体を残して、また新たな獲物を探しに出掛けた…




