第四十四章 六時間目⑤
数時間前…ここで全てが始まったのだ。
一番最初に首を切り落とされた男子生徒の死体は、当然の事ながらその場に放置されている。
扉を閉め、俺は急いでステージに飛び乗り、横の階段を駆け上がった。
ダンッ!
体育館の扉が勢い良く開いた。追いつかれたか!
体育館には殆ど使われないが、二階に裏口があるのだ。俺は使った事が無いので開くかどうかは分からないが、一か八か賭けてみるしかない。
俺は裏口の扉の前に来た。
「ひ ら い て く れ よ な!」
硬くなっている鍵を開け、ドアのぶをまわした。
開いた。
神は俺に味方してくれのだ。
「よっっっっっしぃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は勢い良く扉をブチ開けた。
「……………ここは…」
俺が出た場所は、中島が三人に惨殺された場所であった。
そういえば、ここに扉があったっけ…
俺は階段を下りると、物陰から誰かが飛び出してきた。
俺はそいつにはじき飛ばされて、ほとんど肉の塊にやってしまった中島の死体にビチョッという音を立てて突っ込んでしまった。
俺に突っ込んできた本人は無事だったらしく、気づけばスッ転んだ俺を見下ろして立っていた。
冥王小学校の男子生徒だ。俺より歳下だろうか?
「気をつけろ。カス」
その男子生徒はそう言い捨て、俺を足のつま先で小突くと、階段を上がり、体育館の中に入っていった。
その中には連中がいるとは知らずに…
「ばーか…」
俺は起き上がって、歩き出した。




