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第三十九章 五分休み③
いつの間にか五時間目が終わっていた。
俺は近くにあった水道で、持っているハンカチをぬらした。
ギュッと溜まった水を絞り出して、俺は今日子の所へ向かった。
血が溢れないように、ゆっくりと刺さっている矢を抜いてやる。
そして、ぬらしたハンカチで優しく血で汚れた顔を拭いてやった。
胸に開いた赤い穴さえなければ、誰でも寝ているように思うだろう。
そして、近くの壁に立てかけてやる。
これが、俺が今日子に今出来る最大の供養だろう。
「またな…」
俺はそう言い残し、この場から立ち去った。
運動場に出る。
生存している冥王小学校の人間は、俺を含めて【16】となっていた。
ヒュウと冷たい風が吹く。
長かったような…短かったような…
六時間目、この時間で俺が生き残ろうが死のうが六時間目が終われば全てが終わる。
俺は軽く伸びをすると、学校の中や敷地の中を時間の限り歩きまわった。
俺達の教室。
家庭科室。
体育館。
中庭。
畑。
そしてまた校庭に戻ってしまった。
キーン、コーン、カーン、コーン
六時間目の始まりのチャイムが鳴った。
RPGで言うならば…ラストバトルの始まりだ。




