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第三十六章 五時間目⑤
「…今日子?」
「あ…あ…」
今日子の胸に、矢が綺麗に突き刺さっていた。
…さっき少女が放った、俺には当たらなかった矢だ…
「きょ…今日子!今日子!!」
俺は急いで今日子に駆け寄る。
刺さっていた矢にばかり気を取られていたせいで気付かなかったのだが、今日子の口や鼻からも血がたれている。
今日子は俺が駆け寄ってくると、俺に身を任せるかの様にしてくしゃりと倒れた。
「しっかりしろ、今日子!」
俺は激しく今日子の肩を揺する。
「ガハッ…ガハッ…」
今日子は苦しそうに口から血を吐く。
「三堂…ハァ…君…」
今日子が首を上げた。
「私は…ハァ…あなたの…ハァ…事が…」
「もういい、喋らないでくれ」
今日子が何を言うのかが気になったが、一言一言を言う度に、今日子が苦しそうに息継ぎをするため、俺は今日子の事を気遣ってそう言った。
今日子はなにやら薄い笑みを浮かべると、
絶命した。




