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第二十七章 昼休み①
「奥村…」
四時間目が終わり、俺達は奥村と別れた下駄箱に着ていた。
「そんな…奥村君まで…酷い…」
今日子が顔を抑えて泣きだした。
奥村は、胸を何かで刺されて死んでいた。
彼が愛用していたナイフは持ち主である奥村の血の中に浸っている。
「奥村君…」
先生が手で奥村の見開いている白い目を静かに閉じさせた。
この日を境で友達になれるかと思ったのに…
俺の心に何かが広がって行くのを感じたが、そんな事より、俺達はある事をしなければならないのを思い出した。
「生存者の数を見にいきません?」
先生と今日子は少し黙った後、黙って首を縦に振った。
「もう【189】か…」
「あの子たちは…良心がないのかな」
「良心のある人間のする事じゃないだろう?鈴木さん」
そんな人間が、今も自分達のすぐ近くにいると思うと、俺は吐き気がした。




