第二十五章 四時間目③
「いくぞ!」
先生が声を上げ、渡り廊下に飛び出した。その後を奥村、俺、今日子が追う。
パリンッ!
最後に今日子が渡り廊下に飛び出した時、渡り廊下の扉のガラスが割れた。きっとbの撃った弾が当たったのだろう。
「何している!いくぞ!!」
飛び散ったガラスの破片を見つめていた俺は奥村の声でハッとし、また走り出した。
弾を避けながら俺達四人は校舎の中に入ると、扉を閉めて内側から鍵を掛けた。
「危なかった…」
今日子がフウッと息を吐いて、壁にもたれかかった。
「今度は一階にいくぞ」
「はい…」
さっきの弾地獄でくたびれていた俺達は余り乗り気ではなかったが、先生がいうのだからしかたないだろう。
階段を下りて一階に下りた俺達は誰かいないか辺りを見回したが、目に飛び込んでくるものは血や臓器、肉片…(まあこの日で何度も見ているからもう慣れたが)
「生存者はもうほとんどいないかも…」
今日子がそういった瞬間、俺の顔をビュッ!と何かがかすり、血がタラリと落ちた。
「さっきはよくも逃げて…!」
b…もうかぎ付けてきたか!
「逃げろ!」
俺達は一年生の教室がある方向に走り出した。
「今度は逃がさない…」
バンッ
「グギャ!」
弾が先生の耳を撃ち抜いた。顔に血が降りかかる。
「大丈夫…ですか!」
「今はそんな事はどうでもいい!」
俺達は下駄箱の棚に飛び込んだ。
「どうした!?」
「!?」
どうやらbの銃声でSCYのメンバーが何人か集まってきたようである。
「ええい!もういい!」
全員が下駄箱の棚から出たとき奥村が叫んで立ち止まった。
「コイツらは俺が食い止める!だから先生達はどこか遠くに逃げてくれ!」
「だが…お前」
「議論している暇はない!いけ!!」
「チッ!」
bと数名のメンバーが下駄箱の棚から飛び出してきたので、俺達三人は奥村を置いて外に出た。




