第二十二章 四時間目①
チャイムが鳴り、四時間目が始まった。
アイツらが今にも物陰から出てきそうなので、俺達は武器を構えながら先に進んだ。
「静かだな…」
たまにドン、ドンという拳銃の音が遠くから聞こえるくらいで、あとはほとんど静寂した感じだった。
俺達が職員室の前まで来た時、先生の足が止まった。
「あっ!ちょっとまってろ」
先生はそういうと、俺達を残し、職員室の扉を開け、中に入った。
先生一人では危ないから、俺も中に入ろうと思ったが、やはり自分の命が大切なので、ここは先生一人でいかせる事にした。
しばらくすると、布でできた袋を片手に持って、先生が出てきた。
「ほら」
そう言って先生が取り出したのは、通信機だった。
「もしも三時間目みたいに離れ離れになった時、便利だろ?」
「先生…これは一体?」
俺は思わず先生に聞いた。
「これか?学校の見回りをする警備員さん達が使っているやつだ。こんな非常事態だから使っても 問題にならないだろう?」
「たしかに…コイツは便利だな…」
奥村が通信機の一つを取った。
「ほらっ」
先生が俺と今日子に通信機と説明書かと思われる紙を手渡した。
「それじゃあいこうか」
俺達はなれない通信機をもって、先生の後を追った。
それから十分くらいたった頃だろうか…
再び先生が足を止めた。
「今度は何ですか?」
今日子が少々苛立ったような感じで先生に聞いた。
「何かあそこの部屋から妙な音がしないか?」
先生が指差したのは会議室だった。
「いってみよう」
そういって先生はズカズカと歩き、何のためらいもなく会議室の扉を開いた。




