第二十一章 五分休み②
「やっと…三時間目が終わったか…」
フウッと息を吐き、俺はその場に座り込んだ。
あとアイツらから逃げる時間は135分間か…
俺は残りの生存者の数を見にいった。
俺と今日子、奥村、先生を合わせて残り【342】か…だいぶ減ったものだ。
「三堂!!」
背後で俺を呼ぶ声がしてので振り向くと、奥村と今日子、そして先生がこちらに向かって走ってきた。
よかった…無事で…
「無事でよかったな。怪我はないか?」
「大丈夫ですよ、先生」
「本当に…無事でよかった…」
皆本当に俺の事を心配してくれていた。そんな彼らの思いを踏みにじらないためにも、きっかり最後まで生きなくてはならない。
「そうだ!そういえば学校の周りに結構の野次馬や警察が来ているから、見にいこうぜ」
他にする事がなかったので、俺達は運動場に出て、学校のフェンス付近にやってきた。
自分の子供の名前を呼ぶ親や、通信機のようなもので誰かと話す警察官などが五十人ほどいた。
「俺達の親は…いないようだな…」
一通り辺りを見渡すと、俺達よりも年下かと思われる姉弟が、フェンスの外にいる大人…おそらく二人の親だろうと話しをしていた。
「いいな、お父さん、お母さんがきてくれていて…それにしても…」
先生が口に手を軽く押して、うつむいた。
「どうして警察がきてくれているのに…どうして私達を助けてくれないんだ?」
たしかに…そういわれてみればそうだ!
「あっ!もうすぐ四時間目が始まるから、校舎の中に入らない?」
今日子にそういわれて、俺達は大きな疑問を抱えながら、校舎の中へと入っていくのだった…




