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ラディウスソリッシュ ~古代神の聖剣~  作者: 夏八木 瀬莉乃
十四章 休息と謎の検証
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32 白夜鳥

 

 珍しい白夜鳥(びゃくやちょう)を見る確率が絶望的な状況になると、女性軍がガックリと気落ちするので「白夜鳥の映像なら持ってるので、見たいのであればあとで持ってきてあげますよ」と、アキレア指揮官が話すと、一斉に顔を上げ「見たいです!」復活するバーネット。


「ぜひ、見る!」

『それは動画なの?』

『写真撮りたいです!』


 再び、矢継ぎ早の質問が飛んでくるので「まあまあ、落ち着いて。先ほども言ったが、映像も星外に持ち出すには許可が必要なんだ。私が持ってる映像はちゃんと許可をもらってるが、第三者に見せるときも許可を取らないといけないんだよ。しかし、君たちなら大丈夫だろうから、少し時間をもらえるだろうか?」


「わざわざ許可を取らないといけないんですか?」驚くバーネット。

「それ、大変。すみません」頭を下げるアニス。


『でも、許可を取ってくれるんだよね?』前向きなシュール。

『ありがとうございます!』満面の笑顔のルー。


「どうやら女性軍には、白夜鳥は宝石と同じくらい魅力があるらしいな」マーティが左隣のロイに小声で言うと「僕も同じことを思ったよ」同意するロイ。


『聞こえるよぉ』シュールが話に入ると「エッ? なに?」バーネットが聞きとめるので「ん? なにかあったのか?」指揮官が確認する。


「いえ、白夜鳥は、宝石と同じように引き付ける魅力があるのだろうかと、話していたんですよ」ロイがうまく説明すると「それはそうでしょう。白夜鳥を見た人は、一年以内に幸運が舞い込むと言われてるので、この話を知ってる人は、映像でも見たがるからね」


『私も、白夜鳥の映像を見させていただいていいでしょうか』すかさず許可を求める、「水の宮殿」のクララの行動の速さに驚く「冥府の宮殿」のコモンが、『ただの噂かもしれないが、どのような鳥なのか興味があるので、私も許可をいただきたい』と続く。


 すると、コモンまで、と驚くロイが「そのような云われがあるのであれば、もっと早く教えてください」と言うと「全員、視聴許可をもらえばいいじゃないか」一人冷静なマーティ。


「アハハハハッ! もちろん、全員の許可を申請するよ!」大笑いのアキレア指揮官。


「突然、すみません」謝罪するロイに「構わないよ。たとえただの噂だろうと、幸運が手に入ると聞けば、無視することはできないだろうからな」


「ハァ、そうですね」


『私がチャンスをあげたんだよ。なにか言うことがあるんじゃない?』シュールが上から目線で言うので「ああ、盗み聞きしてくれてありがとう」捻くれたことを言うマーティに『よくない!』


「マーティ、シュール、かわいそう」アニスが注意すると「……悪かった」

「そういえば、シュールという名前が出てきたが」聞きとめる指揮官。


「それは……この剣の名前です」身に付けている剣を持ち上げるロイ。


「剣の名前?」首を傾げ「その剣は、確か、ラディウス ソリッシュ、と言うのではなかったか?」

「知ってるんですか!」


『あらま!』

(シュール、まだ言うか?)


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