第十章 最初の約束、そして新しい宇宙
原初銀河に、初めて色が生まれた。
淡い桃色の光が広がり、青い光がその隣に寄り添う。
黄金色の輝きが生まれ、銀色の光がそれを包み込む。
無数の光は、互いに違う色を持ちながら、ひとつの美しい円環を描いていた。
セレスは、その光景を見つめていた。
「長い時間がかかりました。ようやく、最初の約束が完成したのですね」
ニジが尋ねる。
「最初の約束は、これで終わりなんですか?」
セレスは首を横に振った。
「いいえ。約束は、一度結べば終わりではありません。誰かと出会うたびに、誰かを想うたびに、新しく結び直されていくのです」
ミナトは、原初銀河の光を見上げた。
「ぼくは、まだ知らないことばかり。でも、これからみんなと一緒に知っていきたい」
ハジメが笑顔で答えた。
「ぼくも、まだ書いていないページがたくさんあるよ」
ユイが二人の手を取る。
「だったら、そのページをつなげよう!」
ルミナも、そっと二人に寄り添った。
「みんなの色で、きっと素敵な物語になるね」
セレスは、三十一人を見渡した。
「あなたたちは、最初の約束を守っただけではありません。これから生まれる無数の世界に、その約束を伝えていく存在になったのです」
そのとき、原初銀河の円環の中心に、小さな星が生まれた。
星は、まだ名前を持たない。
けれど、その光は、どこか懐かしく、優しい輝きを放っていた。
ニジは、その星を見つめながら言った。
「きっと、これからも新しい世界が生まれるんだね」
アマネがうなずく。
「ええ。創世は、一度きりの出来事ではないのよ」
トワも続けた。
「永遠とは、変わらないことではなく、想いを受け継ぎながら変わり続けることなのかもしれない」
その言葉を、三十一人は胸に刻んだ。




