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四季彩インベーダー24 ――四季彩星の24人の小さな宇宙戦士たち――  作者: さざ波和音


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第六章 原初の門が閉じるとき

 原初銀河の中心に、巨大な門が現れた。


 門の向こうには、何もない。


 しかし、その何もない空間から、黒い霧が絶え間なく流れ出していた。


 名を持たぬ者は、その門の前に立っていた。


「この門を閉じれば、すべての出会いは終わる。誰も誰かを求めず、誰も誰かに傷つけられない」


 ニジは叫んだ。


「それは平和じゃない。ただ、心を閉じ込めているだけだ!」


 名を持たぬ者は、静かに答えた。


「では、なぜ君たちは傷つくと知りながら、誰かを大切にする?」


 ニジはすぐには答えなかった。


 代わりに、ルミナが一歩前に出る。


「誰かを大切にすることは、相手を自分の思いどおりにすることじゃないよ。違うまま、一緒にいられることだと思う」


 ユイが続けた。


「つながりは、相手を縛るものではないの。離れていても、互いを想うことができる。それが縁なんだよ」


 ハジメは、白紙の本を開いた。


「ぼくは、何も書かれていないページが怖かった。でも、今は分かる。そこには、まだ誰も知らない物語が待っているんだ」


 アマネが創世の光を広げる。


 トワが永遠の記憶を重ねる。


 二十四人の守護者たちは、それぞれの季節の光を解き放った。


 クロノスとバラグも、過去の過ちを受け止めながら、門の闇へ立ち向かう。


 セレスは、円環の紋章を胸元から取り出した。


「私は、あなたをひとりにしてしまった。あなたが望んでいた言葉を、もっと早く伝えるべきだった」


 名を持たぬ者の動きが止まった。


「……今さら何を言う」


「あなたも、最初の光から生まれた大切な存在です。あなたが誰かに選ばれなかったのではありません。あなた自身が、まだ自分の存在を受け入れられなかっただけなのです」


 黒い霧が、大きく揺れた。


「私は……何者でもない」


 ハジメが答えた。


「ぼくも、最初はそうだったよ。でも、何者でもないことは、何にもなれないという意味じゃない」


 その言葉とともに、白紙の本が光り始めた。


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