↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
四季彩インベーダー24 ――四季彩星の24人の小さな宇宙戦士たち――  作者: さざ波和音


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
84/94

第二章 最初の約束

 セレスは、三十人を原初銀河の中心へ案内した。


 そこには、大きな円環が浮かんでいた。


 円環の内側には、何もない。


 しかし、その周囲には、無数の光の文字が刻まれていた。


「これが、最初の約束です」


 セレスは語り始めた。


「遠い昔、宇宙には、まだ色も時間もありませんでした。存在するものは、ただひとつの静かな光だけ。けれど、その光はひとつでは寂しいと感じました」


「光が……寂しいと?」


 ルミナが小さく問いかけた。


「そうです。光は、自分と違うものに出会いたいと願いました。そこで、ひとつだった輝きは、無数の可能性へと分かれていったのです」


 セレスの指先から、小さな光が生まれた。


 それは、やがて赤、青、黄、緑、紫、白、金へと姿を変えていく。


「色が生まれ、時間が流れ、星々が生まれました。やがて命が生まれ、命は誰かと出会い、物語を紡ぐようになりました」


 アマネが静かにうなずく。


「つまり、創世の始まりには、出会いたいという願いがあったのね」


「その通りです。最初の約束とは、異なる存在が互いを拒まず、それぞれの輝きを認め合うこと。誰もが、自分だけの光を持って生きてよいという約束です」


 ニジは、仲間たちを見渡した。


 春の桜花隊、夏の蒼海隊、秋の紅葉隊、冬の銀雪隊。


 それぞれ違う色と力を持ちながら、ひとつの旅を歩んできた仲間たち。


「ぼくたちが守ってきたものと、同じですね」


 セレスは、ゆっくりとうなずいた。


「けれど今、その約束を消そうとする者がいます」


 その瞬間、円環の光がひとつ消えた。


 続いて、もうひとつ。


 光の文字が、音もなく崩れ始める。


 セレスの表情が曇った。


「約束が失われれば、すべての世界は、互いに出会う意味を失います。色はただの色となり、時間はただ流れるだけのものとなり、命は誰かを想うことを忘れてしまうでしょう」


 ニジは拳を握った。


「そんなことは、絶対にさせない!」


 その声に応えるように、三十の光が輝いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。