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終章 最初の一ページ

 夜の交差銀河。


 星々の光が、静かな海のように広がっていた。


 図書館の中央には、白紙の本が置かれている。


 その表紙には、今では小さな題名が記されていた。


『白紙銀河の物語』


 本の最初のページには、ハジメが自分の手で書いた言葉がある。


『ぼくは、ここにいる。そして、これからの物語を始める。』


 その下には、ニジが書き添えた言葉があった。


『ひとりの一歩が、みんなの未来につながる。』


 さらに、ルミナ、アマネ、トワ、ユイ、ノエ、バラグ、クロノス、そして二十四人の守護者たちが、それぞれの言葉を残していた。


 誰かは希望を書いた。


 誰かは感謝を書いた。


 誰かは、まだ言葉にできない願いを、小さな星の絵で描いた。


 白紙だった本は、少しずつ彩られていった。


 けれど、最後のページだけは、まだ何も書かれていなかった。


 そこには、ひとつの小さな光が浮かんでいる。


 その光は、誰かがいつか開くページを待っていた。


 物語は、終わるためだけにあるのではない。


 誰かと出会うために。


 誰かを想うために。


 そして、まだ見ぬ未来へ歩き出すためにある。


 三十の光は、夜空の向こうへと輝き続けた。


 白紙のページは、終わりではない。


 それは、すべての可能性が始まる場所。


 第八部・完。


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