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四季彩インベーダー24 ――四季彩星の24人の小さな宇宙戦士たち――  作者: さざ波和音


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第七章 三十番目の奇跡

 ノクスの胸元に灯った光は、白紙の本へと流れ込んだ。


 本の表紙に、初めて文字が浮かび上がる。


『まだ何者でもない者の物語』


 ページが開き、真っ白な紙の上に、小さな光の粒が生まれた。


 アマネが驚いたように目を見開く。


「これは……新しい命が生まれる瞬間!」


 トワが静かにうなずく。


「過去の記憶でも、未来の予言でもない。今この瞬間に、選び取られた物語だ」


 ルミナがノクスの手を握った。


「あなたの光は、あなた自身のものだよ」


 ニジは微笑んだ。


「名前をつけるのは、君自身だ。どんな名前で、どんな物語を始めたい?」


 少年は、しばらく考えていた。


 そして、白紙の本を見つめながら、ゆっくりと答えた。


「……ハジメ」


 その名を口にした瞬間、白紙の本から、まばゆい光があふれ出した。


 少年の身体を包んでいた黒い衣がほどけ、淡い金色と乳白色の光へと変わっていく。


 髪は夜明け前の空のような薄紫色に輝き、瞳には、まだ色の定まらない星々が映っていた。


 背中には、小さなページのような光の羽が広がる。


 ハジメは、自分の手を見つめた。


「これが……ぼくの光?」


「そうだよ」


 ニジがうなずいた。


「君が自分で選んだ、君だけの光だ」


 白紙の本のページに、新しい紋章が描かれた。


 それは、二十九の光の輪の外側に、そっと寄り添う三十番目の光だった。



 ハジメ


 称号:白紙銀河の始まり手・三十番目の奇跡

 - 属性:始まり・可能性・物語の誕生

 - 能力:白紙創章 — まだ形のない願いや可能性に、最初の一歩を与える。

 - 必殺技:白紙銀河・無限初光

 - 決めゼリフ:「どんな物語にも、最初の一ページがあるんだ!」

 - 特徴:淡い紫と乳白色の髪、星を宿す瞳、ページのような光の羽。まだ何者でもない存在の可能性を守る。


 ハジメは、白紙の本を胸に抱いた。


「ぼくは、ずっと誰かに続きを書いてほしかった。でも、今は分かる。自分の物語は、自分でも始められるんだね」


 ニジは優しくうなずいた。


「そうだよ。そして、ひとりで書かなくてもいいんだ」


 ユイが光の糸を差し出す。


「みんなで一緒に、未来を結んでいこう!」


 三十番目の光が、二十九の光と結ばれた。


 その瞬間、交差銀河の紋章が完成した。




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