第十章 永遠の本当の意味
永遠星に、四季が戻った。
春には桜が咲き、夏には青い海がきらめく。
秋には木々が黄金色に染まり、冬には静かな雪が降る。
人々は、再び笑い、語り合い、未来を夢見るようになった。
エターナスは王の座を離れ、星の再生を見守ることにした。
彼は、リリアが好きだった桜の木の下に、小さな記念碑を建てた。
そこには、こう刻まれていた。
「愛する者との時間は、過ぎ去っても消えることはない」
セレスは、時計塔の鐘を鳴らした。
その音は、長い間止まっていた永遠星の空に、優しく響き渡った。
ニジと仲間たちは、旅立ちの日を迎えていた。
トワは、二十八番目の守護者として、みんなと一緒に行くことを決めた。
「わたし、まだ知らないことがたくさんあるの」
トワは、星空を見上げた。
「これから出会う人たちと、いろいろな思い出を作りたい」
ルミナは笑顔で答えた。
「一緒に行こう。世界は、まだまだ広いよ」
アマネも、トワの手を握った。
「新しい命が生まれるところには、きっと新しい約束も生まれるよ」
アカシアは、二十八の光を見つめていた。
「永遠とは、決して変わらないことではないのかもしれません」
クロノスが続けた。
「時が流れても、心に残るもの。それを大切にしながら、新しい未来を生きることなのだろう」
ヴェイルは静かにうなずいた。
「色も、季節も、命も、変わるからこそ美しい」
ゼロムは、遠くの星々を見つめていた。
「そして、生まれる可能性を信じることが、未来を守ることなのだ」
ニジは、みんなの顔を見渡した。
「ぼくたちは、これからも一緒だよ。たとえ離れても、心はつながっている」
二十八人の守護者たちは、永遠星の人々に見送られながら、四季彩号へと乗り込んだ。
星の空には、桜の花びらが舞っていた。
それは、リリアが愛した春の花だった。




