第九章 永遠星・無限四季創彩
永遠星の時間が流れ始めた。
噴水の水が落ち、空中に止まっていた花びらが風に舞う。
街の人々は、長い眠りから目を覚ました。
子どもたちは笑い、鳥は空を飛び、庭園には新しい花が咲いた。
しかし、ロストは完全には消えていなかった。
悲しみを受け入れた王の心から離れたロストは、最後の力を振り絞り、永遠星そのものを飲み込もうとしていた。
「時間を流すなら、すべてを壊してやる!」
闇が星の中心に集まり、巨大な黒い渦となった。
その渦の中には、永遠星の人々の記憶が閉じ込められていた。
「みんな、最後の力を合わせよう!」
ニジが叫んだ。
二十四人の守護戦士たちは、四季の紋章を掲げる。
春の桜花隊は、希望の花を咲かせた。
夏の蒼海隊は、生命の水を呼び起こした。
秋の紅葉隊は、実りと再生の力を解き放った。
冬の銀雪隊は、未来を守る白銀の結界を広げた。
ニジは、四季の力を虹色に結び合わせた。
ルミナは、すべての光を映し、互いにつないでいく。
アマネは、まだ生まれていない未来の可能性を呼び起こした。
そして、トワは、永遠星の人々が積み重ねてきた思い出を、未来へと送り届けた。
クロノスとアカシアは時間の流れを整え、ヴェイルは幻色の力で闇の隙間を照らし、ゼロムは創世の力で新たな命の光を守った。
エターナスもまた、王として最後の力を振り絞った。
「この星の未来を、もう一度、命に託そう!」
二十八の光が、一つに重なる。
究極奥義――永遠星・無限四季創彩!
銀河全体に、壮大な光の輪が広がった。
桜の花びらが舞い、青い海が輝き、黄金の森が色づき、白銀の雪が降り注ぐ。
そのすべてを、虹色と透明色、創世の光、そして永遠の光が優しく包み込んだ。
ロストは、最後に一つの声を残した。
「私は……失うことを恐れていただけなのか……」
ニジは答えた。
「恐れてもいい。でも、未来を閉ざさないで」
ロストの闇は、静かな光の粒となって消えていった。
その光は、永遠星の夜空に小さな星となって輝いた。




