終章 宇宙に刻まれた約束
四季彩号は、永遠星を離れ、創世海へと戻っていった。
船の窓からは、星々が美しく輝いている。
ニジは、隣に座るトワを見た。
「ねえ、トワ。永遠って、どういう意味だと思う?」
トワは、少し考えてから答えた。
「大切な人と過ごした時間が、心の中でずっと生き続けること……かな」
ルミナが微笑んだ。
「素敵な答えだね」
アマネも頷いた。
「わたしは、まだ出会っていない誰かの未来を信じることも、永遠につながると思う」
ニジは、窓の外を見つめた。
「ぼくは、みんなと一緒に未来へ進むことだと思う」
そのとき、船の計器が小さな音を立てた。
創世海のさらに奥から、未知の信号が届いていた。
アカシアが確認すると、そこには不思議な紋章が映し出されていた。
それは、二十八の光が円を描き、その中心に一つの空白が残されている紋章だった。
「これは……」
アカシアの表情が変わった。
「二十八の守護者がそろっても、まだ完成していないというのでしょうか」
その瞬間、船内に柔らかな声が響いた。
『永遠を知った者たちよ』
『次に訪れるのは、すべての世界が交わる場所』
『そこでは、過去も未来も、夢も現実も、一つの物語としてつながる』
ニジは立ち上がった。
「あなたは誰ですか?」
声は、優しく答えた。
『私は、まだ名を持たない物語』
『そして、最後の約束を知る者』
窓の外に、巨大な光の扉が現れた。
その扉の向こうには、無数の銀河が重なり合い、見たこともない世界が広がっていた。
トワは、ニジの手を握った。
「行こう。まだ見ぬ世界へ」
ニジは笑顔でうなずいた。
四季の光が輝く。
虹色の光が広がる。
透明な光が仲間をつなぐ。
創世の光が未来を照らす。
そして、永遠の光が、そのすべてを優しく包み込んだ。
二十八の光は、次なる物語へ。
物語は、まだ終わらない。




