第七章 すべての光が結ばれるとき
ゼロムの闇は、創世海の中心へと迫っていた。
星の種は次々と輝きを失い、海の波紋も止まり始めている。
アカシアは、時の力を使って闇の進行を食い止めた。
しかし、その力は長く続かなかった。
「このままでは、創世海そのものが眠ってしまいます!」
ニジは仲間たちを見渡した。
「みんな、もう一度力を合わせよう!」
24人の守護戦士たちは、それぞれの季節の紋章を掲げた。
春の光が、まだ咲かぬ花のつぼみを照らす。
夏の光が、乾いた大地に生命の水を届ける。
秋の光が、実りの季節を呼び起こす。
冬の光が、静かな眠りの中に新たな命の力を蓄える。
そして、ニジの虹色が四季の光をつなぎ、ルミナの透明な光が、それぞれの輝きを受け止めた。
アマネは、二人の間に立った。
「わたしにも、できることがあるかな……?」
ニジは笑顔でうなずいた。
「もちろん。君にしかできないことがあるよ」
ルミナはアマネの手を取った。
「あなたが信じる未来を、みんなに見せてあげて」
アマネは目を閉じた。
まだ見たことのない星。
まだ出会っていない命。
まだ咲いたことのない花。
まだ誰も知らない笑顔。
そのすべてを心に描いた。
そして、静かに言った。
「生まれてきていいんだよ。あなたにも、未来があるんだよ」
その言葉とともに、アマネの体から眩い光があふれ出した。
それは、何かを消す光ではない。
誰かを支配する光でもない。
生まれようとするものを、そっと後押しする光だった。
ゼロムの闇が揺らいだ。
「なぜだ……なぜ、可能性を信じることができる……」
アマネは答えた。
「未来は、まだ決まっていないからだよ」
その瞬間、二十七の光が創世海に広がった。
究極奥義――創世銀河・無限生命創彩!
四季の光、虹の光、透明の光、そして創世の光。
二十七の輝きは、ひとつの巨大な光の輪となり、創世海を包み込んだ。
暗黒に沈んでいた星の種が、再び輝き始める。
生まれなかった星々の記憶が、淡い光となって空へ昇っていく。
枯れていた銀色の樹木に、ひとひらの葉が芽吹いた。
ゼロムの闇は、少しずつ薄れていった。




