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四季彩インベーダー24 ――四季彩星の24人の小さな宇宙戦士たち――  作者: さざ波和音


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第六章 創世を拒む者、ゼロム

 アマネが目覚めた瞬間、創世海全体が大きく揺れた。


 神殿の壁に亀裂が走り、星の種が次々と闇に包まれていく。


 そして、海の中央から巨大な黒い影が現れた。


 その姿は、人の形をしているようでありながら、輪郭が定まらない。


 黒い外套のような闇が全身を覆い、顔には何もなかった。


 ただ、二つの暗い光が浮かんでいる。


「私はゼロム」


 その声は、凍りついた夜のように冷たかった。


「すべての始まりを終わらせる者」


 ニジは仲間たちの前に立った。


「どうして、創世海を壊そうとするんだ!」


 ゼロムは答えた。


「生まれたものは、いつか失われる。美しい星も、愛する命も、すべては消えていく。ならば、最初から何も生まれなければ、悲しみも存在しない」


 ルミナは静かに首を横に振った。


「でも、出会えたからこそ、幸せになれた命もあるよ」


「幸せなど、儚い幻想にすぎない」


 ゼロムの闇が広がった。


「お前たちが守ってきた世界も、いずれ滅びる。色も、記憶も、友情も、すべて消える」


 クロノスが一歩前へ出た。


「確かに、失うことはある。私も多くを失わせた。だが、それでも命は未来を望む!」


 ゼロムはクロノスを見た。


「お前は過去を悔いている。ならば分かるはずだ。何も生まれなければ、過ちも起こらない」


 クロノスは拳を握った。


「過ちを犯したからこそ、私は学んだ。過去を悔やむことと、未来を捨てることは違う!」


 その言葉を合図に、戦いが始まった。


 春の桜花隊が花びらの嵐を放つ。


 夏の蒼海隊が青い波動を解き放つ。


 秋の紅葉隊が黄金の炎をまとい、冬の銀雪隊が白銀の結界を張る。


 ニジは虹色の光を放ち、ルミナは仲間たちの力を結び合わせた。


 しかし、ゼロムの闇は強かった。


 放たれた攻撃は、闇に触れるたびに消えてしまう。


「どうして効かないんだ!」


 ニジが叫ぶ。


 アマネは小さな手を握りしめた。


「わたしのせい……? わたしが生まれたから、ゼロムが目覚めたの?」


「違うよ!」


 ルミナがすぐに答えた。


「あなたが生まれたことは、間違いなんかじゃない!」


 その声に、アマネの瞳が揺れた。


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