第一章 創世海への招待状
翌朝、四季彩星の中央にある守護者の広場には、24人の戦士たちが集まっていた。
春の桜花隊、夏の蒼海隊、秋の紅葉隊、冬の銀雪隊。
それぞれの衣装には、季節を象徴する紋章が輝いている。
ニジとルミナも、昨夜の出来事を仲間たちに伝えた。
「宇宙の外側に海があるなんて、信じられないな」
夏の守護戦士が驚いたように言った。
「でも、ニジとルミナが同時に呼ばれたのなら、何か大切な意味があるはずよ」
春の守護戦士が答える。
秋の守護戦士は、腕を組んで考え込んでいた。
「星が生まれる前の世界か……。そこには、私たちの知らない歴史が眠っているのかもしれない」
冬の守護戦士は、静かに空を見上げた。
「知らないことを恐れるより、知ろうとする心を大切にしたいね」
そのとき、広場に青白い光が降り注いだ。
光の中から現れたのは、時の始祖アカシアだった。
「みんな、よく聞いてください」
アカシアの表情は、いつになく真剣だった。
「創世海は、宇宙が生まれる前から存在していた場所です。星も、命も、色も、時間も、すべての始まりはそこにありました」
「それでは、創世海を生み出したのは誰なのですか?」
ニジが尋ねた。
アカシアはゆっくりと首を横に振った。
「それは、私にも分かりません。ただ一つ確かなのは、創世海の奥深くに、宇宙の誕生を見守ってきた存在が眠っているということです」
その名は――アカシアにも語られていなかった。
「そして、二十七番目の奇跡。それは、これまでの守護者たちとは異なる意味を持つ存在なのです」
「異なる意味?」
ルミナが尋ねた。
「ええ。二十四の季節の光、ニジの虹色の光、そしてルミナの透明な光。その二十六の光を結び、新たな命の始まりを導くもの。それが二十七番目の奇跡なのかもしれません」
その場にいた全員が、息をのんだ。
「ならば、行こう!」
ニジが力強く言った。
「まだ見ぬ世界で、助けを求めている誰かがいるのなら、ぼくたちは行かなきゃ!」
仲間たちは一斉にうなずいた。
こうして、二十六の光を宿す仲間たちは、宇宙の外側に広がる創世海へ向けて旅立つことになった。
出発の前、クロノスが一歩前へ出た。
「私も同行させてほしい」
その声には、かつての傲慢さはなかった。
「過去に私は、色を奪い、時を乱し、多くの命を苦しめた。今度こそ、誰かを守るために力を使いたい」
ニジは微笑んだ。
「もちろん。一緒に行こう」
こうして、かつて敵だった者も、仲間として新たな旅に加わった。




