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第三章 幻色王ヴェイル
幻色銀河を支配していたのは、幻色王ヴェイルだった。
ヴェイルは、かつて美しい色彩を愛する王だった。
しかし、色の違いが争いを生み、大切な仲間を失った過去があった。
その悲しみから、彼は考えた。
「違いがあるから争いが起こる。ならば、すべての色を消してしまえばいい」
こうして幻色銀河から色が消えていった。
ヴェイルは守護戦士たちに告げた。
「色など必要ない。違いなどなければ、誰も傷つかずに済むのだ!」
ニジは静かに答えた。
「でも、違うからこそ、ぼくたちは出会えたんだよ」
春の桜色も、夏の海色も、秋の紅葉色も、冬の雪色も。
どれか一つだけでは、四季の美しさは生まれない。
ルミナも小さな声で言った。
「わたしは、みんなと違っていたから、名前をもらえたの」
ヴェイルの心が、わずかに揺れた。




