28/94
第一章 幻色銀河への旅立ち
光が示した先にあったのは、宇宙の地図にも載っていない「幻色銀河」。
そこは、色彩が消えかけた不思議な銀河だった。
惑星は灰色に覆われ、花も海も空も、かつての輝きを失っていた。
「どうして、こんなことになっているんだろう……」
春の守護戦士たちは、枯れた花畑を見つめた。
夏の守護戦士たちは、色を失った海を見つめた。
秋の守護戦士たちは、葉の落ちた森を歩いた。
冬の守護戦士たちは、凍りついた星々に祈りを捧げた。
そして、ニジは気づいた。
「この銀河から消えているのは、色だけじゃない。みんなの記憶まで消えているんだ!」
そのとき、一人の小さな精霊が現れた。
白く透明な体。大きな瞳。
しかし、その精霊には名前がなかった。




