表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三色三匹  作者: 茶ノ原
3/6

スミの気持ち

 ギンが我が家に加わり、家はさらに賑やかに。


 しかし最近、スミの視線を感じることが多い気がする。


 ご飯大好きなヨモギと元気いっぱいギンをどうにかしろ、ということだろうか?


 そう思っていたある日のこと。


 足元からニャアと鳴き声が。


 声でスミだとわかる。


 しかしこの子はあまり鳴かない。


 どうしたの?


 そう聞く前にスミはその場でゴロンと仰向けに。

 

 私にお腹を見せた体勢となった。


「ニャア」


 またスミが鳴いた。甘えたそうに。


 スミは最初の猫だ。


 私の時間も、手も、全てを独り占めしていた時期があった。


 ヨモギが来て、ギンが来て、賑やかになった。


 でもその分変わらないはずのものが分けられてしまっていたのかもしれない。


 すぐにその場にしゃがみ、優しくお腹や頭を撫でる。


 そうするとすぐにゴロゴロ喉が鳴った。


 ごめんね。


 そう思いながら撫でていた私はふと顔を近づけたくなった。


 そう、猫吸いだ。


「………シャーッ!!」


 一拍おいてスミが怒った。これはお気に召さないようだ。


 慌てて顔を起こせばこれ以上やめろと言いたげにスミは起き上がる。


「ごめんね。ほら、抱っこ」


 抱っこ、と言えばスミの耳がピクリと動く。


 そして数歩近寄ってきたのでいつものように抱き上げて胸元に密着させる。


 再び鳴り出す喉の音。


 いつもクールなスミのこういう一面。


 それを見れるのは、たぶん私だけの特権だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ