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再臨の剣神ー最強の剣士は求道者ー かつて愛する家族のために世界を救った救世主、最強目指して突き進む!  作者: 黒猫大和
幼年期

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10/28

一条刹那

『――地球(この星)は我々星の箱船(スターアーク)の新たな母星に選ばれました。原住民(げんじゅうみん)の皆様方には(やす)らかな死をお送りしますのでご安心ください。

 ……あぁ、それと一応言っておきますが。人類には万に一つも勝ち目はないので闘うのはオススメしません。

 個人的には大切な人と最期の一時(ひととき)を過ごすべきだと思いますよ? それではよい終末(しゅうまつ)を!!』

挿絵(By みてみん)

 一条(いちじょう)刹那(せつな)

 後に()(はい)世界(ゲーム盤)へと(まね)くことになる彼を(・・)その平行世界で見つけたのはただの偶然(ぐうぜん)だった。

 我が輩の創り出した世界(ゲーム盤)で暮らす人類(キャラクター)のアイディアを()るために(のぞ)いていた様々な世界、その一つの世界の住人でしかなかった彼はとてつもなく強い――英雄えいゆうだった。


 人類の可能性を信仰している(・・・・・・)我が輩をして不可能と(だん)じるしかないスターアークを破壊(はかい)するという偉業(いぎょう)

 主要(しゅよう)な国家の軍隊(ぐんたい)や戦闘兵器を単独(たんどく)蹂躙(じゅうりん)したスターアークを相手に、魔法も進んだ科学の力もない世界のただの人間でしかなかった彼は()しとけたのだ! たった五人の仲間(・・・・・・・・)と共に(・・・)!!

 結果的に世界を救った救世主(ヒーロー)となった彼だが、高尚(こうしょう)な理由で闘ったわけではない。

 全ては光咲(みさき)という名の妻と子供の未来をなんとか守ってやりたい、彼が死ぬ寸前(すんぜん)まで闘ったのはそんな平凡(へいぼん)な理由だった。

 そんな彼が左手を失いながらも最後の(てき)を倒し、スターアークの中枢(ちゅうすう)を破壊し終わって倒れ()した時――我が輩はもう我慢(がまん)できなかった。


 ──我が輩の世界(ゲーム盤)へと招くのはあくまでもその人物のコピーに限る──


 人類の(かがや)きを薄汚(うすぎたな)い我が輩の手で汚さないため立てた(ちか)い、絶対に(やぶ)ってはいけない不文律(ふぶんりつ)

 だが、我が輩は彼の終わり()を受け入れられなかった。

 一条刹那の(ほこ)り高く、美しい人生という名の物語の終わりへ(どろ)()る行為と分かっていても彼――一条刹那に生きていて欲しかった。

 だからこそ怪我(けが)治療(ちりょう)した後、彼をすぐに元の世界へ送り届けようとした。

 けど家族の無事とスターアークの終焉(しゅうえん)を我が輩から聞いた彼は、それだけ知れれば十分だとただ笑うのだ。

 そして死んでいたはずの人間だからと家族との再会を断った彼の姿を目にし、我が輩はこの世界(ゲーム盤)の全てを彼に渡す決意をした。


 (ゆえ)に今日も我が輩はこの世界を支配し続けるのだ、悪神(あくしん)として――彼に倒される日を夢見て。







「つまり――俺がかつてこの世界を救った剣神(けんじん)一条刹那の生まれ変わり(・・・・・・)で、この世界そのものをゲーム(ばん)としか考えてない頭のおかしい神のカオスが全ての黒幕(くろまく)だと言いたいんだなヴィンデは」


「えぇ、そして私の本当の名前は起源神(きげんしん)ワールド。

 刹那からたくさんの物をもらっておきながら世界を救えというあなたの最期の言葉を裏切り、カオスへ一条刹那の命乞(いのちご)いをした恥知(はじし)らずよ。

 ()るなり()くなり好きにしなさい、あなたにはそうするだけの理由がある」


 デュランはそう言った前世の母親であるヴィンデの顔を少しの間困った顔で見つめていたが、やがて考えをまとめると「別にそんなことはしない、俺は特に何もされてない(・・・・・・・)からな」そう軽く言い返した。


「なっ、私の話を聞いてなかったの!! 私はあなたを裏切ったのよ!!」


「……いや、裏切ったってもな。一条刹那――二つ前の俺がカオスに負けたのが悪いだけだろ、気にすんなっ!」


「そ、そんな簡単な話じゃない! あなたも(ふく)めてたくさんの人を不幸(ふこう)にしてしまったのよ!! わたしが許されていいはずがない!!!」


「――だったら俺が許すよ、母さん(・・・)


 目から涙を流しながら自身の罪を語り、許されていいはずがないと(さけ)ヴィンデ(母親)の頭を()でながらデュランは彼女の全てを許した。

 そしてずっと(くる)しみ続けていたヴィンデの重りをとってやるために笑いながら「カオスは俺が必ず倒すから大丈夫だ、だから安心しろ」そう言った。


「お母様、デュランもこう言ってるし。もう自分を許してあげてもいいんじゃないんですか?

 お母様はもう十分すぎるくらいに頑張(がんば)りましたよ、だから後は僕達に任せてください」


「そういうこと、だいたいさっきも言ったけど負けた俺が悪いだけだからな。

 母さんは初めから罪を犯してなんかないんだぜ、気にしすぎだ」


「――ッ」

挿絵(By みてみん)

 そうして全てを許されたヴィンデは言葉にならない叫び声を上げながら止めどなく涙を流し続けた。

 ――こうして死んだ相棒のため走り続けてきた少女は、この日デュランに全てを許されて救われた。

─────────────────────────────────────

 前作変革の剣神の数字の羅列(られつ)はポケベル語というものでネタバレ防止で使っていました。ポケベル語の表を見ながら日本語にすると読むことができます。

 実際にこの方法を実行するのは相当面倒くさいのでこの下に前作の数字の翻訳(ほんやく)をのせておきます。

 カクヨムへの次話投稿は8月1日18時01分に予定しています。

 いつもご愛読ありがとうございます! 次話以降ももしよかったら読んでいって下さい。


「何のようだカオス まさかまた彼に何かしようとしてるの? 許さないわよ!!」


8251035585134104211533887131217131217141219452515221328513453285134532449355678883933151120185686884


「我が輩は物見遊山(ものみゆさん)でこちらにきただけでござるよw 好きな男をとられたあわれな女をかんさつするだけでも面白いですがなww」


82012104611261755572833103440425429152224141042444042504310493855888332251154525024591944111019451150351022103314333934104244404751575329512440433210451585884


「誰のせいだと!! 何かをしにきたわけではないならべつにいいわ」


82410455341241044568688851522102325222410124440461511251916404435212120184


「おやおや我が輩とはなしたくないと そうでござるな我が輩は刹那を殺した憎い敵でござるからなw」


82158115810121046112456151324123511245883513440425043104935101210461126134435102259532415223124422440425043104932191515884


「貴様の思い通りにはさせない 彼は私が守るんだ」


82223171551575124504159252613134511288219461014132210471759303410484


「出来るといいでござるなw」


824404229345121244042504310493515884


21240432030169934504


起源神ワールド


3204236415211492 2103240412339385 2115338592


地獄へお帰り 歓迎するよ カオスより

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