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勇者召喚に巻き込まれた俺は第二の人生と思って楽しむ事にする  作者: 望


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3/10

マイホームはやっぱりマイホームだった

 

 勇者くんの嫉妬の視線を貰いながら数日水宮さんと依頼を受ける日々を過ごし、本日も水宮さんの護衛の元城の近くにある森にてスライム捕獲とエノキノコ狩りに勤しんでいると、

 水宮「聞きたかったんですけど土間さんのマイホームって使えるか試したんですか?」

ある予想があり人の目がある所で使えなくて使っていなかった能力の事を聞かれ、

 俺「そういえばまだ試していなかったね・・・」

数日一緒に行動し水宮さんが悪い人ではない事は分かっているので予想通りだとしても大丈夫かと思い、

 俺「ちょうどいい感じに人目も無いし試してみようか」

立ち止まると合わせて水宮さんも止まり、

 俺「それじゃ使ってみるよ?マイホームッ」

鑑定を使う時の様にマイホームを使ってみると目の前に水宮さんが空間収納に物を入れる際に現れている様な渦みたいなものが現れ、

 俺「使えたね・・・」

 水宮「扉が出るのかと思ってましたけど普通に空間収納みたいな感じですね」

目の前に現れた異空間へと繋がっていそうな渦に手を入れてみると特に何の抵抗も無く渦の中へと手が消えていきそのまま体を入れる前に、

 俺「ちょっと入ってみるから待っててくれ」

 水宮「分かりました」

水宮さんに声を掛けそのまま吸い込まれる様に渦の中へと入って行くと、顔が抜けた段階で目の前に広がる予想していた光景に、

 俺「マイホームって名前である程度予想してたけど・・・、予想通り元の世界の山奥の田舎に買った家か・・・、しかも・・・」

背後を振り返ると出てきた渦の向こう側に家を購入する際に決め手となったそれなりに広い緩やかな斜面に作られた段々畑の農地も見えており、

 俺「本当に自分が所有している敷地が全部って事か・・・」

敷地外は白い壁の様な物で覆われておりその先には多分行けないようになっていると思われる空間を確認し、

 俺「とりあえず一旦戻るか・・・」

俺はとりあえずマイホームの空間から出る為に目の前に残っている渦へと再度入るのだった。


 マイホームの空間から出ると入った時と同じ場所に戻り、後ろにあったマイホームに入る為の渦が消えるのを確認した所で、

 水宮「どうでした?」

外で待っていた水宮さんが興味津々で話しかけてきたがその質問に答える前に、

 俺「その前にマイホームの入り口って私が入ってもそのままだったかな?」

 水宮「そうですね、そのまま空中に残ってましたよ」

 俺「ちょっと試したい事があるからもう1回待ってて貰っていいかな?」

能力を使うと自分の目の前に出るようなので今度はなるべく目立たない場所に出そうと思い、1本の木の前に移動しマイホームを使うと、ちょうど幹の表面に渦が出てきたので、

 俺「私が中に入ったらちょっと時間を置いて入れるか試して貰っていいかな?もしかしたら入口が消えるかもしれないからその時は少し離れて待っててほしい、その後入り口が復活したら入れるか試してみてくれ」

 水宮「分かりました」

俺は再度マイホームの中に入り、出てきた後にそのまま残る渦を見ながら入り口に鍵を掛けるイメージを行ってみると、なんとなく鍵が掛かったような感覚が有り、そうしたら次は消すイメージを行なってみると、

 『スキルレベルが足りない為隠蔽を実施する事は出来ません』

そんな声が何処からか聞こえて来たので、

 俺「もしかして熟練度みたいな物かレベルアップで能力強化みたいな事があるのか・・・?」

入り口を隠す事は今は出来ないようだがとりあえず入ってこないようには出来ていそうなので、

 俺「そろそろ水宮さんを入れてあげないとな・・・」

目の前の渦に向かって鍵を開けるイメージをし、カチャッと開く感覚を感じるとマイホームの空間から出ていくのだった。


 俺「どわぁっ!?」

 水宮「きゃっ!?」

マイホームから出ると目の前に入り口の渦へと手を伸ばしている水宮さんがおり、マイホームの入り口から押し出される様な力が加わっている為、出てきた俺は入り口から押し出される勢いで手を伸ばす水宮さんにぶつかり、咄嗟の事に反応出来なかった俺と水宮さんは絡み合って地面に倒れ、

 俺「痛たたた、だいじょう・・・ん・・・?」

 水宮「んんっ」

倒れ込む際になんとか水宮さんの後頭部と地面の間に左手を差し込み保護したが、手を差し込んだ事で体の横から倒れた俺は地面に打ちつけた痛みに声を出しながら水宮さんに声を掛けている時、どうやったのか右手が地面ではなく表面に鉄を貼り付けた皮の胸当ての中に侵入しており、胸当ての下の布に包まれた弾力のある物体を掴んでいる感覚を感じ、反射的に右手が物体を一揉みすると水宮さんの口から普段の清楚さを感じる声と違う男の煩悩を刺激する様な声が漏れ、俺は慌てて揉んだ物体から手を離し手を胸当ての中から抜き持ち上げると、

 俺「あっ・・・、えっと・・・、だいじょう・・・ぶ・・・か・・・?」

至近距離にある綺麗な水宮さんのこちらを見つめる真顔と目が合い、俺は冷や汗を流しながらもう一度大丈夫かと確認するのであった。


 頬に赤いモミジの出来た俺はヒリヒリとする痛みを感じながら、

 俺「それじゃ次は水宮さんも招待するから、一応許可しないとマイホームに入れなくする事は出来るのは確認出来たのでね」

俺は先程と同じく木の幹辺りに出すつもりでマイホームを使うとマイホームへの入り口の渦が現れ、

 俺「それじゃ一拍置いてから入ってきてね」

水宮さんにそう伝えるとマイホームの中へと入っていき、第二の人生を始める予定だった田舎の山奥の購入した家の敷地に渦から出てきた俺は、その場から少し離れた位置に移動し出てきた渦を見ると、渦から水宮さんが現れ、

 水宮「ここは・・・、もしかして日本に帰ってきた?」

日本風の瓦屋根の平屋の家を見た後に後の畑を見て帰ってきたのかと思った水宮さんに、

 俺「いや・・・、ここは日本じゃないよ、よく見てごらん」

水宮さんは改めて周りを確認し、

 水宮「あっ・・・、畑の先が真っ白ですね・・・」

上空を見るとちゃんと雲が流れ太陽も見える日本の空と言った景色なのだが、それなりに広い畑の先には本来なら自然豊かな山間の景色が見える筈なのだが、ウチの敷地から外は切り取ったかのように真っ白な壁の様なものが周りを覆っていることに水宮さんは気付き、順応して楽しんでいる様に見えたがやはり心の底では元の世界に帰りかったのだろう、少し落胆している様に見える水宮さんに、

 俺「それじゃ我が家の探検と行きましょうか?」

少しでも元気付ける様に明るめに水宮さんに声を掛け母屋へと歩き始めると、後ろから水宮さんが付いてくる気配を感じるのだった。


 母屋に到着し玄関の引き戸に手を掛けるとガラララとすんなりと開き、

 俺「施錠してた筈なのに開いてるって事はやっぱり日本にある実際の家では無いんだろうな・・・」

 水宮「ここはあくまで土間さんが所有しているお家が再現されているだけって事ですね・・・」

再度ここからは帰れないという事を認識してしまい少し落ち込む水宮さんに、

 俺「とりあえず中を見てみようか?何処まで再現されてるのか・・・、流石に電気は・・・」

玄関から中に入り照明のスイッチをカチッと押してみると玄関入り口上の照明が明るくなり、

 俺「どういう原理だ?家の近くにある電柱から引込線は家に繋がってたが、その電柱に繋がってる電線は途中から先は白い壁の向こうだぞ?」

 水宮「魔法のある世界ですから魔力とかで動作しているんですかね?」

謎の力により点く照明に疑問を抱きながら広い玄関で靴を脱ぎ家の中へと上がり家の確認へと繰り出すのであった。


 俺「ふ〜・・・」

家の確認を終えた俺達は、縁側のある畳の居間で不思議な力で動く電気ポットでお湯を沸かし、元の世界で購入して置いてあった茶葉も何故かあったので急須でお茶を淹れ湯呑みに注ぎ一息つくと、

 水宮「水も出るしお茶や食べ物と言った元の世界の物があるって不思議な感じですね・・・」

家を購入してから自分の車で運べるものを何度か運び込んだ際に購入していたお菓子を台所の納戸で見つけたので、それを出してあげると嬉しそうに食べながら言う水宮さんは、

 水宮「トイレもちゃんと使えるし広いお風呂もある、台所のコンロも使えるので料理も出来る、この靴を脱いで脚を伸ばして座れる畳の部屋も落ち着いて良いですね」

水宮さんの言った通り最新のウォッシュレットトイレに替えたトイレもちゃんと水が流れ、IHにした台所のコンロも問題無く使え、お風呂も昔の狭くて古い浴室から改築し、深さはあるが膝を抱えて入る狭い浴槽から脚を伸ばして寝そべった体勢で入れる浴槽のある広い浴室になっており、そちらも問題無く使用出来る事を確認出来てたので久しぶりにゆっくりお風呂に入りたいと言う水宮さんの為に現在自動湯張りをしている所で、

 俺「そういえば、電気が使えるのであれば携帯の充電が出来るんじゃないか?」

そんなに触っていなかったのでまだバッテリーの残っている俺と違い、水宮さんのスマホは残量がもう少ないと聞いていた俺は充電器をコンセントに付け繋がったコードの先端を水宮さんに差し出すと、

 水宮「あ・・・、止めときます・・・、同級生にバッテリーの残量が増えてるのを見られたら説明出来ないですし、充電した所で使える訳じゃ無いですから」

受け取ろうと手を伸ばすが色々考え充電しない事にした水宮さんが手を降ろしたので、差し出した充電器のコネクターをそうしたら自分のにでも差しておくかと、久しぶりにスマホを取り出し画面を見ると、

 俺「あれ?Wi―Fiが繋がってるな・・・」

 水宮「本当ですかっ!?電話はっ!?コネクトはっ!?ウィスパーはっ!?何か元の世界と連絡の取れる手段はっ!?」

対面に座っていた水宮さんはもの凄い勢いで立ち上がり横に移動してくるとグイグイと詰め寄り取り出したスマホの画面を覗こうとして来て、俺は水宮さんから仄かに香る甘い香りを嗅ぎながら水宮さんが言った電話の確認、登録してある人とチャットのやり取りが出来るコネクトを確認し、ウィスパーと言う大体の人が使用しているSNSは使用していない為確認出来なかったが、

 俺「実家の親や兄弟に電話は繋がらないね・・・、コネクトもチャットは打てるけど送信は出来ていないみたいだ・・・、ウィスパーは使ってないから分からないけど・・・ネットショッピングだけ利用出来るみたいだ」

 水宮「そうですか・・・、ちなみにネットショッピングは何か買えるんですか?」

至近距離で画面を覗き込む水宮さんを気にしながらネットショッピングを開き何が買えるのかを調べると、

 俺「有名なネットショッピングと同じ様な感じだね、商品は元の世界の物みたいだけど・・・」

 水宮「これ・・・、頼んだら届くんですかね?」

 俺「試してみようか・・・、何か欲しい物あるかな?」

 水宮「う~ん・・・、早く届く物がいいですよね・・・、今日中に届く物はないっぽいですね・・・、早くても明日の物ですね・・・」

 俺「買った家は田舎だからねぇ・・・、都心部とかなら即日届く物とかあったけど・・・」

 水宮「そうしたら明日届く物で・・・、これとこれとこれ・・・、それにこれも・・・、お金は後でこちらのお金で渡すので」

水宮さんにスマホを渡し商品をカートに入れて貰いスマホを返してもらうと自分の欲しい物として替えの下着や飲み物、食べ物等をカートに入れ決済画面に移ると、

 俺「画面は日本円だったけど決済はこっちの世界の貨幣価格に変換されてるみたいだ・・・」

こっちの貨幣であるゴルド単位に変換された請求額を見ながら支払い方法を選ぶと、登録してあるクレジットカード払いに直接サイトに現金チャージをしてチャージした残高から支払う方法の2種類が有り、とりあえず今は余裕のある元の世界の貯金から払う為にクレジットカードで支払う事を選び決済を完了するのだった。


 ネットショッピングを完了し湯張りが完了していたので水宮さんがお風呂に入りに行き、俺はここで何が出来るのか確認する為と水宮さんには見せなかった趣味部屋の確認の為に家の中を歩き回り、趣味部屋にはパソコンがありそちらも電源が入り同じ事が出来るのを確認し、暇になったら作ろうと思っていた積みプラモデル等運び込んでいた物がちゃんとあるのを確認した後に、母屋である現在いる家から物置になっている納屋へと行き前の持ち主の残した農具を確認、母屋の横にくっついている靴のまま過ごせる土間にあるガスコンロも問題なく火が点くのを確認したりしていると、土間と母屋を繋ぐガラス戸がガラガラと開き、

 水宮「あっ、ここにいたんですね、お風呂有難うございました、後着る物も」

着ていた物は現在全自動洗濯乾燥機に入れ洗っている為新品のパジャマを渡してあり、サイズの合わないぶかぶかのパジャマを着た水宮さんは、

 水宮「有難うございますっと、こっちでも調理が出来る様になっているんですね・・・、この上側に穴の空いた窯ってテレビでよく見るお釜を設置してご飯を炊くところだっ」

まだ使っていないサンダルを置いてあげるとそれを履き土間に降りて来て興味深そうに土間を確認しており、

 水宮「それにしても使っておいてあれですが、水も電気も使えるって不思議な空間ですよね・・・、時間の流れはどうなってるんでしょうね?」

家の中を調べたりなんだかんだでそれなりの時間が経過し、このマイホームの空間内も夕暮れの空の色になっており、それを見上げて言う水宮さんの言葉で確かにこの空間と外の世界で時間の流れはどうなっているんだろうと思うのだった。


 畳敷きの縁側のある居間に戻った俺達は、

 水宮「とりあえず今日はこちらに泊まるということで」

外の世界もこの空間と同じ時間の流れをしている場合既に夕暮れの為、森からお城まで戻る迄に日が暮れ途中で夜になると判断し、夜の時間帯は昼と違い夜行性の魔物が動き出し夜目の効かない俺達に不利なことから、安全に過ごせるマイホームの空間で夜を過ごす事を相談して決めると、

 俺「それじゃカップ麺と炊いたご飯それとレトルトカレーしか無いけど晩御飯にしようか」

納戸から持ってきたカップ麺を並べ、電子レンジで温めて食べれるタイプのレトルトカレーもテーブルの上に置くと、

 俺「好きなのを食べていいから、レトルトカレーは台所の電子レンジで温めるから食べるなら選んでね」

昼抜きでお菓子しか食べていなかったので緑のパッケージで有名な天ぷら蕎麦のカップ麺と黄色のパッケージのレトルトカレーの中辛を選ぶと、

 水宮「むぅ・・・、私はこれと・・・、カレーは同じ物にしますっ」

水宮さんはカップ麺と言えばのしょうゆ味と同じレトルトカレーを選び、

 俺「それじゃ電子レンジでカレーを温めてきます」

 水宮「あっ、私も手伝います」

二人分のレトルトカレーを持った俺は台所の電子レンジでカレーを温め始め、

 俺「カレーに丁度いい細長い深皿が食器棚に入ってると思うのでそれを出して貰えます?スプーンも入ってると思うので」

 水宮「分かりました」

 俺「ご飯は一応3合炊いたんで足りると思いますので好きなだけよそってください」

お皿を取り出した水宮さんにそう告げ他に何か食べ物が納戸を探ると、

 俺「おっ、良い物があるな」

納戸で見つけた焼き鳥の缶詰を二つ取り出すと丁度カレーが温まり、

 俺「それじゃカレーも温まったし晩御飯にしますか」

 水宮「はいっ、久しぶりのお米楽しみです」

水宮さんは山盛りに盛ったお米の乗ったお皿と箱ごと温められたレトルトカレーを手に持ち、俺は普通に盛ったお皿と同じくレトルトカレー、それと焼き鳥缶を持つと居間へと戻り、テーブルに置いた後選んだカップ麺にお湯を注ぐ為に緑色の蓋を指定のラインまで開くと、中に入っていたかき揚げの天ぷらと粉末スープを取り出すと、天ぷらは蓋の上に置き粉末スープの袋を破り中に入れるとポットからお湯を注ぎ規定のラインまで湯を注ぐと準備が完了し、湯を入れ終わったのでポットを水宮さんに明け渡すと水宮さんもカップ麺にお湯を注ぎ3分待つ間に、

 俺「先にカレー食べちゃいますか、それとこれもどうぞ」

俺は持ってきた焼き鳥缶の一つを水宮さんに渡すのであった。


 焼き鳥缶のプルタブを引き蓋を開け、レトルトカレーの封を切り白いご飯に掛けると、

 俺「それじゃ、いただきます」

 水宮「いただきます」

手を合わせ食事を開始しまずはスプーンでカレーを掬い口に運ぶと、久しぶりに口の中に拡がるしっかりとした味のレトルトカレーの味を堪能すると、

 俺「レトルトカレーも久しぶりに食べると美味しいですね」

 水宮「そうですねっ、特に久しぶりのお米が美味しいですっ、この焼き鳥缶は初めて食べますけどこれも美味しいですねっ、これだけでご飯が食べれますよ」

水宮さんの山盛りにしたご飯の山がどんどんと削られていっていると、ピピピッ、ピピピッと3分で計っていたタイマーが鳴ったので、スプーンから箸へと持ち替え蓋の上に避難させていたかき揚げを箸でつまむと俺は先に入れてしまうタイプなので蓋を全て開けたタイミングで投入し、麺の上に残る粉末スープを溶かすように麺をかき混ぜ、汁を吸って柔らかくなる前にかき揚げを一口囓りサクサク感を味わうと、今度は麺をずるずると啜り、麺に纏わりつく汁の出汁と醤油の味それに麺の蕎麦の味を楽しみ、かき揚げを食べつつ麺を啜っていると気付けばあっと言う間にカップ麺も麺が無くなり、流石に汁は飲み干せないのでカレーへと戻ると、

 水宮「ふ〜・・・、このカップ麺も普段はシーフードを食べるんですけど、偶に食べるとこの胡椒の効いた醤油味のスープと謎肉、卵のちょっとした甘み、海老も美味しいんですよね〜」

ほぼ同時にスープまで飲み干した水宮さんがカップ麺の容器をテーブルの上に置き言うと、残りの大分減ったカレーを食べ始め、俺は焼き鳥缶から仄かに炭火焼き感を感じる甘めのタレが絡んだ鶏肉をカレーの掛かっていない白米の上に乗せ、缶に残ったタレをカレールーに掛けてしまうと、タレにより甘くなったカレーを食べ始め、時折焼き鳥ご飯を楽しみ、お皿にコメ一粒残らないぐらい綺麗に食べ終えるのだった。


 残ったカップ麺のスープを台所のシンクに流しカレーに使ったお皿の表面の汚れをサッと流すと買ってあった食洗機の中に入れ、

 俺「食器は後で乾燥機付きの食洗機で洗っちゃうから入れておいてね、ゴミはとりあえず・・・」

 水宮「ゴミは・・・、回収には来ないですよね?多分・・・」

 俺「ウチみたいな山奥だと回収業者は来ないから自治体が設置したゴミ捨て場に捨てに行くんだけど・・・」

 水宮「多分あの白い壁の向こうですよね?」

 俺「そうだね・・・、生ゴミなんかは肥料に出来るかもだけど、カップ麺の容器はなぁ・・・、異空間?とはいえ燃やすのもなんか悪影響があったら嫌だし・・・」

ゴミの処理をどうするか考えていると、

 水宮「あっ!スライムを使えないですか?」

 俺「おおっ、そういえばそうだね・・・、スライムは何でも食べてくれるから・・・」

 水宮「そうですっ、ゴミの処分にはうってつけじゃないですか?」

 俺「そうしたら・・・、プラスチック製のゴミ箱だとプラスチックを溶かしちゃいそうだから・・・、確か外にドラム缶があったからそこにとりあえずは入れといてみよう」

ゴミを入れた袋を手に持ち家の裏手に回ると錆びたドラム缶が放置されているので、

 俺「穴は空いてないから大丈夫そうかな・・・、水宮さん今日捕まえたスライムを入れた捕獲袋を出して貰っていいかな?」

 水宮「分かりました」

水宮さんが空間収納に仕舞ったスライムの入った袋を取り出すとその中から1体をドラム缶の中に解放し、俺は手に持ったゴミ袋をドラム缶の中のスライムに放ると、カップ麺の容器等のゴミが入った袋がスライムの中に取り込まれ、

 水宮「ちゃんと食べ始めましたねっ」

 俺「そうだね、これでゴミの心配はしなくて良さそうだね」

俺達はスライムがゴミを消化し始めたのを確認し家の中へと戻るのだった。


 俺「ふぅ〜・・・、やっぱり湯に浸かるのはいいなぁ〜・・・」

脚を伸ばして入れるお風呂に肩まで浸かり、久々のシャワーで体を洗った後のサッパリ感と疲れが湯に溶けていくような感覚を味わい、温めたお湯に付けたタオルと言うより唯の布で体を洗うだけの日本人としてはスッキリしない毎日とこれでおさらばだとお風呂を堪能しながら、

 俺「それにしてもマイホームって名前でなんとなくこの家の事なんじゃないかって思ってたけど・・・、まさかネットショッピングが出来るとはな・・・、これで生活資金稼ぎに目処が付きそうだ、冒険者としてやっていくのはちょっと俺にはリスクが高そうだったもんな」

元の世界のこちらでは高い調味料を安く仕入れて売るだけでそれなりに稼ぐ事が出来るのは、こちらの世界の砂糖や胡椒の値段を市場調査で調べている事で分かっているので、

 俺「後は早めにこの国から脱出するだけだな・・・」

俺はそう呟くと久しぶりのお風呂を堪能し続けるのだった。




 



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