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友達を作っていただけなのに、三千年後には初代大聖女と呼ばれていました!?  作者: Atelier Lotus


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第71話 友好の祈り

 事件から一夜明けた。


 雲一つない青空の下。


 王城前広場には再び四種族の代表が集まっていた。


 昨日の騒動が嘘だったかのように、穏やかな空気が流れている。


 祭壇の中央。


 ソフィアは両手で友好の象徴であるロザリオを大切に捧げ持っていた。


 円を象った神聖な意匠。


 四種族融和の誓いを受け継ぐ証。


 その姿を前に、会場は静まり返る。


 ソフィアは静かに口を開いた。


「本年のエリアネ大祭も、多くの方々のお力添えにより、無事に閉幕の日を迎えることができました」


「心より感謝申し上げます」


 一礼する。


 続いて。


 エルフ族代表エルヴィン。


 ドワーフ族代表ボルド。


 白竜族代表ラグナス。


 そして人族代表であるソフィア。


 四人は祭壇の前へ並び、静かにロザリオへ祈りを捧げた。


 人族と。


 エルフ族と。


 ドワーフ族と。


 白竜族が。


 これからも末永く共に歩めるように。


 世界へ、争いではなく平和が続くように。


 誰もが静かに目を閉じる。


 やがて祈りを終えたソフィアが、穏やかな笑みを浮かべた。


「また来年」


 エルヴィンも優しく微笑む。


「ええ」


「また来年、お会いいたしましょう」


 ボルドは豪快に笑った。


「がっはっは!」


「来年も元気に酒を飲もうじゃないか!」


 ラグナスも静かに頷く。


「再び、この地で皆様とお会いできる日を楽しみにしております」


 四人は互いに頷き合う。


 三千年前。


 初代大聖女エリアネが結んだ四種族の絆。


 その想いは今もなお受け継がれ。


 今年もまた、新たな一年へと繋がっていく。


 こうして。


 リリア王国、エリアネ大祭は。


 多くの笑顔と、友好の誓いを残し。


 盛大な拍手の中、幕を閉じた。

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