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友達を作っていただけなのに、三千年後には初代大聖女と呼ばれていました!?  作者: Atelier Lotus


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第59話 招集

 盛大な拍手の中、ロザリオ奉納式は幕を閉じた。


 三日間にわたって開催されたエリアネ大祭は、大きな混乱もなく、その全日程を終える。


 司会者が高らかに閉会を宣言した。


「以上をもちまして、本年のエリアネ大祭を閉幕いたします!」


 広場は再び大きな拍手に包まれた。


「今年も素晴らしい祭典だったな」


「来年もぜひ来たいものだ」


「本当に心温まる三日間でした」


 巡礼者や町の人々は笑顔で語り合いながら、それぞれの宿や家路へと向かっていく。


 王城前広場は、少しずつ静けさを取り戻していった。


 一方、四種族の使節団は翌日に帰国を予定しているため、そのまま王城へ滞在することになっていた。


 送別晩餐会までは、しばしの休息である。


 そんな中。


 ソフィアは静かに一歩前へ進み出た。


「皆様、お疲れ様でした」


 その穏やかな声に、祭典関係者たちが足を止める。


「教会関係者の皆様」


「祭典実行委員の皆様」


「警備を担当された騎士団の皆様」


 そして、四種族の代表たちへ視線を向ける。


「エルヴィン様」


「ボルド様」


「ラグナス様」


「恐れ入りますが、少々お時間をいただけないでしょうか」


 エルヴィンは穏やかに頷いた。


「もちろんです」


 ボルドは豪快に笑う。


「送別会までには、まだ時間もあるしのう」


「付き合おう」


 ラグナスも静かに一礼した。


「承知いたしました」


 関係者たちは互いに顔を見合わせながらも、ソフィアの後に続く。


 その様子を見ていたリアネは、小走りでソフィアのもとへ駆け寄った。


「ソフィアさん?」


「どうしたんですか?」


 ソフィアはリアネへ穏やかに微笑む。


「少しだけ、確認したいことがあります」


 その笑顔はいつもと変わらない。


 しかし、その瞳には揺るぎない決意が宿っていた。


 リアネも何かを感じ取ったのか、小さく頷く。


「……はい」


 やがて全員が王城内の会議室へ集まる。


 扉が静かに閉められた。


 そこには、祭典を支えた者たちだけが残されていた。


 静寂の中。


 ソフィアは一歩前へ進み、ゆっくりと全員を見渡す。


「それでは」


「祭典期間中に起きた一連の事件について、お話しさせていただきます」


 その一言で。


 和やかだった空気は、一瞬にして張り詰めたものへと変わった。

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