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第52話 自白
宝物庫。
静かな沈黙が流れる。
ソフィアは穏やかな微笑みを浮かべたまま、
静かに口を開いた。
「リアネさん」
「私はまだ、一度も――」
「あなたがエリアネ様だとは、申し上げておりませんが?」
「…………え?」
時間が止まる。
リアネは数度瞬きを繰り返した。
そして、
先ほど自分が口にした言葉を思い返す。
『私、エリアネ様じゃないですよ?』
――あ。
「あーーーーーーっ!!」
宝物庫に悲鳴が響き渡った。
リアネは両手で頭を抱える。
(やっちゃったぁぁぁぁぁ!!)
(自分から言っちゃったぁぁぁぁぁ!!)
視界がぐにゃりと歪む。
立っていられず、
その場にしゃがみ込んだ。
「うぅ……」
「穴があったら入りたいです……」
一方、
ソフィアは思わず口元へ手を添えた。
そして、
堪えきれず小さく笑う。
「ふふっ……」
「リアネさんは、本当に正直なお方ですね」
リアネは力なく肩を落とした。
(オルド様……)
(ごめんなさい……)
(『口は災いの元』って、本当でした……)




