「廃用身」が気になる
「廃用身」という映画が公開になりました。
あらすじや感想を私のスマホが頻繁におすすめしてくる。。。
動かなくなった手足を切り落とし、体重が軽くなった分、介護が楽になりますよ、よかったですね、みたいな医療行為のことで、もちろんフィクションです。
広告を見ると、何その怖い治療法、そんなこと平気でできる医者の精神やば、てかそれを許す医療制度終わってるじゃん、っていう観点で興味を引かれます。でもその一秒後には、手足切るのめっちゃ大変そうだけどメリット体重軽くなるのみかい、介護の大変さって別に重さだけじゃないからなあ、設定の荒さに気づいて物語にちゃんと乗れなさそうだなあ、という観る前から冷めてしまう自分がひょっこりはん顔を出しました。
原作者は本物のお医者さんで、この無茶苦茶な設定でどう一冊の本を作り上げたのか不思議で、もう少し追ってみたら、どうやらレトリックが案の定良くて、ほーほーと話を聞いているうちに気づいたらやばいところまで来てました、みたいな感じの物語だということがわかりました。
なんとなくですが、例えば二択を迫り、一方はお話にならない選択、もう一方は、それよりも選びにくい選択にする。すると自然な方を選んでいるのに、気づけばやばいことになっているという具合です。
なるほどなあと思います。人の頭はそこまで立派なものじゃないんですよね。拒絶感を取っ払うのって意外と簡単というか。多分、奇抜な設定のもつ脅かしがこの作品のミソではなく、いつのまにか拒絶感を消えて、設定に納得していて、登場人物の言動を飲み込んでしまっている自分がいることが、この作品の最大の武器というかホラーなところなんだろうと。観てないけど。
ロジックを追いかけることの楽しさと虚無感。
どこまで行っても理屈の先に現実はなく、でも頭がスッキリすることが楽しいという本能からは逃れられないジレンマ。
なんかそんなことを考えました。
考えてる暇があったら原作でも映画でも鑑賞した方がいいよ、と他人事のように思いました。




