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19-13.新キャラは大物

転生したら転生してないの俺だけだった

~レムリア大陸放浪記~


19-13.新キャラは大物


(あるじ)のメグルさ、元主のキャーリー様、そして創造主(つくりぬし)のシバヤン様のお許しもにゃあて、神さんに祀られてまった。困ってまうがね」

パーサは困惑していた。

「しゃあないやろ、あんたもそろそろ年貢の納め時やで」

コンコンが諭す様に言う。

蓬莱神界は前に一度行った事があるが、ガランとした神社で誰もいないが、おみくじとかは出てくる。


異国の神や神に等しい存在が蓬莱の地に足を踏み入れると、ほぼ強制的に神名を付ける悪癖がある。

とにかく異能を持つ者はすべて神扱いだ。

「鰯の頭も信心から」

とかで全てのモノに神が宿る。とし

「八百万の神々」

とか、とにかく神々の数が多い島である。


俺はバッチリ

「文殊菩薩(予)」

と記載されていたし((予)は予定って事か?)、オコも

「聖狐大聖母」

とかだったと思う。

社長はワタリガラスの凝難苦厘(コリナンクリン)神だし、師匠には

「内羅洲大魔王」

と言うナイラスの異名がそのまま使われていた。

特に悪役のイメージではなく、魔術師の最高位。と言うほどの意味で、やはり神扱いだ。


ステルは言うまでもなく鳥ジャガー神だが蓬莱文字で

捷豹(ピンヒョウ)鳥神」

捷豹は中国語で英国車のジャガーの事なので、乗り物に掛けた、なかなか凝った翻訳だ。

パーサは単に

「随身侍天女」

とかになっていたと思うが、今回は正式に

兎耳走狗(とじそうく)聖妹神」

となっている。

兎耳走狗神とはアヌビスの事なので(アヌビスは若い頃諸国を漫遊しており、蓬莱にも立ち寄った事がある様だ)、これはアヌビスとの兄妹関係を示す、結構なビッグネームと言う事になる。


シバヤンからは

「嫁にやった娘が、他国で神として評価を受けるは冥加な事である。主と婿殿が承知なら依存はない」

との返信があり、キャーリーさんからも

「パーサ良かったね。主と婿殿を大切に」

とのメッセージ。

どうやら主は俺で、婿殿はアヌビスの事らしい。


「言うたやろ、貰っときよし」

と言うコンコンに

「コンコンさだってただの妖狐じゃにゃあて、神様の名ぁつけて貰えばええがね」

と言い張るパーサに

「わてには先先代妖狐言う立派な名がおすえ。先代様に連なる大事な名ぁや」

と涼しい顔。蓬莱では妖狐は大悪霊の名だったが、蓬莱にも醍醐教徒は多く、初代妖狐がジョウザの初代ボン(梵天)に折伏され、妖狐が代々のボンに仕える事になった事は知られているので、充分な神様だ。


と言う訳でビッグセブン全員がめでたく?蓬莱的には神になった訳だ。

特に名誉とかもないし、俺の場合はむしろ神になってはならない『人代』なので、まあ実生活には特に変化はなく、神付き合いが広がったりもしなかった。

のだが、


バクロンに着くや否や、フィリッポスの研究所を訪れた俺たちは、新たな神様と出会う事になる。

フィリッポスの所へは高音質な録音の実と将来が楽しみな映像の実の研究成果を見たかったのと、新婚同居を始めた伎芸天に

「パトゥニーさんが二人の祝言をやりたい。と煩く言ってくるので、何とか連絡を取って欲しい」

と伝えるためだったが、

そこに意外、と言うか一度前にちらっと紹介した初お目見えの神様が待っていた。


若い神で、大東風の軽快な革鎧。兜は被らず額が広くて生え際がM字。目は吊り目で、もう少し険があればベジータだが、結構愛嬌のある顔をしている。まあ言ってみれば

小津(四畳半神話大系)だ。


「あれー?今日は珍し顔、使うてはるなあ…」

知己らしくコンコンが声を上げた。

「おぉおババではないか。そうか人代殿の所で食客となって居られるのじゃな」

と、その小柄な若者がコンコンに笑顔を向け

「申し遅れまいた。拙者は韋駄天と申す。いつも父が世話になっており申す」

と俺に挨拶した。


この方が韋駄天か。はて、お父上とは?

コンコンが気づいて

「ウラナはん、このお人はな。シバヤン様のご次男、S・神田はんの習合神やねん」

S・神田?何だそのペンジクなのに日系米国人チックな名は?

「シバヤン様のお子さんと言うと、キャーリーさんのお兄さん?」

とオコが聞く。


「そうですな。長男は例のアレでござるし、拙者は拙者で、父とはどうも折り合いが良くなく、諸国修行の旅の途中、大東の増長組の若頭で韋駄天と意気投合して習合した次第でござる」

長男がアレって、アレだよな。シバヤン家の黒歴史(シバヤン黒歴史多め)。象の首のS・金井(こっちも日系人(笑))だよな。まあその話は今はよそう。


「しかし結局増長組でも古参に『韋駄天はペンジク有力神の子息と習合して増長しておる』と干され申して、結句、習合相手のヘルメスを失って(※アトランティス十二神のヘルメスは神喰い虫にやられた)困っておったマーキュリーとも習合し、彼がクイックシルバー商会のフレディから受け継いだ郵便事業をやっており申す」


増長組って醍醐教の四天王の増長天配下と言う事か。

増長組で増長(ちょうしこく)してたら、むしろ褒められるんでないの?

しかし若い神々って、ルームシェア感覚で習合するのな。

まあS・神田もヘルメスもマーキュリーも韋駄天も

「足が速い」

と言う共通点(コンセプト)があるので、意気投合したらしい。


アヌビスも入れて貰えば、もう少し馬鹿助が治るかもしれないな。何しろ韋駄天サービスは、郵便事業だけでなく、宅配便、クイックデリバリー、その上オンライン伝票システムを利用したチケット販売サービスまで展開している実業家だ。

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