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11-25.後始末

転生したら転生してないの俺だけだった

~レムリア大陸放浪記~


11-25.後始末


四娘は俺をじっと見つめ

「何か貴方の脳に入りましたね」

と言った。ただこの反応は想定内なので、スミティと打ち合わせしていた。

「自立型ナノロボットが、最下層にいてね。俺の脳で飼う事にした。俺の宿主人格の相手に丁度いいと思ってね」

「変なもの飼って操られたりしませんか?」

「それは問題ないと思う。調べたけどそう言うプログラムは組み込まれてなかったよ。むしろ宿主人格の内向化が心配だったんで、話し相手が出来てありがたいと思っている」

「ウラナ様の節操のない仲間作りは承知しておりますが、また一度シバヤン様の所で精密検査なさって下さいね」

「ああ、判った」

スミティにはシバヤンを欺ける自信があるらしかったので、こう言う対応になったのだ。

四娘は超純金塊10tをささっと担いで帰って行った。やっぱりナンバーズは半端ねえな。


「ここを好きに使ってくれていいぞ」

俺はウプウアウトと狼達をエントランスに連れて来た。

「ありがとうございます。何か不思議な洞窟ですね。地下なのに明るい」

「古代魔術の灯火が点いているからな。ここなら雨風も防げるし、冬も暖かいし夏も涼しい」

「狼は森に住むものですが、年寄りにはありがたいです」

こうして狼の群れは昔の様にこの森に定住する様になった。約束通り人間や家畜を襲う事はなく、狼村の人間達とも共存していった。


「なる程ね。古代遺跡には違いないが、めぼしいものは無かったと」

師匠はがっかりしていたが、俺の目をじっと見て

「それでさ。そこで誰にあったの?」

やっぱり師匠を騙すのは簡単ではない。

『ヘイ、スミティ』

『あの、そのヘイって言うのやめて貰ってもいいですか?なんか村娘が荒くれ者に絡まれてるみたいで』

前世ではお約束だったのになあ。

『この人はノヅリと言う人で、俺の師匠だが』

『照合完了しました。バクロンの元第三王子ですね。今音声を彼に繋ぎます』


「ん?ウラナくんどうした?」

『あーあー。聞こえますか?』

「うわっ!驚いた。どなたですか?」

『私はナノロボットのスミティと申します。訳あって今ウラナ様の脳に間借(ルームシェア)させていただいております』

「ええええ?ウラナくんいつからそんなものを?いや、そうか最下層か」

「そう言う事です。無事に全員脱出出来たのも、彼女のお陰です」

「なる程ねえ。超古代テクノロジーか。凄いね。スミティさん?」

『はい、なんでしょう?』

「君の筐体を調べたい。一度出てきてくれないか?」

『いいですけど、それをやると宿主が死にますよ』

それは困る。と言う事で師匠は諦めたが、その代わり週一回でいいので、色々話したり質問させて欲しい。と頼んでスミティは承諾した。


「さていっぺん帰りましょうか?」

オコが空になった食材の調達をアレコレ考え、妖狐の里に帰りたい。と言った。

「ええな。クガネ、アカネの様子も気になるし、温泉にも浸かりたいしな」

コンコンも賛成。

「お家が一番。だよね」

ステルが靴の踵を、たん!と合わせる。


パーサは裂谷の様子を見てきてくれた。

俺たちとナイラス神界で浄化しようとしていたが、シバヤンの命で三娘が完全に更地化が完了していたそうだ。結局聖狐天一行はここを浄化し、人が入れない様に封印したとの事だった。


「ただいま〜っ!」

ステルが着地する。トトムに乗った師匠と社長は、自分達の住むワタリガラス商会の本拠地に戻っていった。


パピーズの訓練はほぼ終了していた。

「もう一度実験してみようか?」

少なくとも俺とオコはゴンドワナに渡れる。とヴァルガは請けあっていた。

しかしそれは成功しなかったので、もう一度試したい。と思っていたのだ。

だが、これにはオコが難色を示した。

「遠征には補給がつきものよ。マジックポーチが空のままで、そんな事できないわよ」

あの暴食鬼(グルマン)が食い散らした食料は、俺たちビッグセブンの3年分にあたると言う途方もない量だった。

これだけの量の食材となると、肉を狩りで賄うのも簡単ではなく、小麦、米や野菜を購入するにも、近隣の商会から買い占めてしまうと、飢餓の原因にもなり兼ねない。と言う事で今年の収穫期までは大量の買い付けは控えた方がいい。とたしなめられた。

狩りもオコの腕なら短期間で目標に達する事が出来ようが、それを処理して肉の形にするにはかなりの時間がかかる。


「もっともな話だ。では今回はパピーズを犬人の村に送り届けるだけにしよう」

犬人の母親に約束した一か月が過ぎていた。

俺は多重世界についてスミティに相談した。

『なるほど、レムリアとゴンドワナが重複してしまったのですね』

『そうなんだ。今はパピーズと呼ばれる。犬人の四兄妹と橇犬の四兄妹だけが、絆を使って行き来ができるが、俺たちは行けないのだ』

『それは行けないでしょう。本来多重世界を行き来する事は不可能なんですから』


『しかしヴァルガが』

『ヴァルガと言うのは、ゴンドワナの上級神ですね?その者はレムリアでは悪神として認識されていますが、同一神格がどちらにも存在するので行き来出来るのだけど、貴方はレムリアにしか居ません。何かの勘違いでは?』

取り合えず、もう少し可能性を考察するので少し時間が欲しい。との事だった。


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