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9-15.王朝

※第9部の主な登場人物

◯旅の仲間(ビッグセブン)

メグル(ウラナ)…主人公。元ボン76世(未)。旅行家志望。生真面目な15歳と結構浮気症な66歳が同居している。"国民的英雄"に加え、"改革者(イノベーター)"の称号を獲得。更にマーリンから"人類の代表"を押し付けられる。

聖狐天の父となる。

オコ…メグルの妻の元妖狐。メグルとの子作りを夢見ている。弓の達人。弱者の味方で直情的。聖狐天の母となる。

コンコン…先先代妖狐。子狐と伎芸天女の童女に憑依できる。

ステル(ラン子)…鳥ジャガー神。ラン(獅子)とヘレン(白虎)の娘。メグルをあるじと慕う優しい少女。第6章で進化を遂げ成体、幼体(子猫)以外に猫耳娘の形態をとる。

パーサ…元八娘2号。シバヤンから譲渡され、メグルの侍女となった名古屋弁美少女。諜報活動に大活躍。自称第二夫人。大型肉食獣アヌビスに変身出来る。

ノヅリ…バクロン第3王子。魔法省長官を辞し魔法修行の旅に出る。メグルの師匠。コリナンクリンの恋人。

コリナンクリン…ワタリガラスの鳥神。運送業ワタリガラス商会の女社長。ノヅリの恋人。

◯その他の登場人物(神)

プトマス95世…ナイラス王

◯神界の住人

マルモ屋…亡き犬達の記憶を全て持っている。絶滅した犬人を探している。

ドスル…放浪者。トリックスターの異名を持つ。

◯ナイラス神界

アヌビス…ミイラ製造者の神。父はセトだが、実の父はオシリス。オシリスの体を繋ぎ合せて再生する。母はネフティス。パーサを妹とし、マァトに思いを寄せている。

マァト…ラーの娘。アヌビスに思いを寄せている。

転生したら転生してないの俺だけだった

~レムリア大陸放浪記~


9-15.王朝


「頼むから役所だけで用が済んでくれよ」

と俺は願っていたが、アプベルより更に上流の、メフィストの町役場で、過去の警邏記録を当たっても、何も出てこなかったのは、お約束のフラグと言うものだろう。

「207年前に、神殿の要請で野次馬を整理した。と言うのがあるがね。特に祭りでもあらせんので、この時事件が起こったんじゃあにゃあかな?」

さすがに資料解読能力の高いパーサが発見してくれた。


厄介だな。

ここの役所では勅令の効果は著しく、役人たちはすぐに書類を持って来てくれた。

だがカイバラ峠の例の教団。ペンジクの英雄と言う名を出しても、効果が殆ど無かった。

結果的に彼らが保護していた伝染病患者(本当はパナは呪いで発病していたのだが)を俺たちが完治させたので、彼らも最後は協力的にはなったが。

『独立宗教法人』

を掲げて、余り首都ナランダーの命には従う気もない様だった。


「ここの宗教ってどんな?」

「そうだねえ。ナイラスの神官は、基本的には国王を頂点としている」

「なんだ。じゃあ大丈夫ね」

「いやそれがね。ここの神官達が従ってるのは、プトマス王じゃないんだよ」

「どう言う事?」

「プトマス王朝は95代続いているが、その前にイクナト王朝と言うのがあってね」

「イクナト王朝かぁ」

「メグルも知ってるの?」

「ナイラス史学ぶと必ず出てくるんだよ」

イクナト王朝は3代しか続か無かったが、プトマス王が外国からやって来て、ナイラスを征服した王朝であるため地元民の反発は大きく、イクナト4世とか名乗る者もいたと言う。

じゃあここの神官達はイクナト何十世だかに仕えているのか?


「しかもイクナト王朝はね。宗教改革もやってたんだよね」

「宗教改革って、アヌビスとかを信じてないの?」

「アヌビスと言うより、主神が違うのさ」

「主神って?」

「ナイラス人が一番崇めてるのは何の神?」

「おてんとさま?」

「ステル正解!」

ナイラス人は太陽を崇め、月を崇めるスメル人が太陰暦を作ったのに対し、太陽歴を生み出している。またナイラスには小さな甲虫が神として祀られているが、動物の糞を球にして後足で転がす、フンコロガシと言う昆虫なのだ。太陽が空を巡るのに似ている。と言うだけの理由で。


「太陽神はラーと言う。そうだねパーサ、君の恋敵(ライバル)、マァトさんのお父さんだ」

「マァトさは別に恋敵じゃにゃあ。アシは動物(アヌビス)姿のお兄ちゃんが好きなだけだで」

まあマァトはそうは思って無さそうだが。

「ところがイクナト王朝では太陽神はラーでは無く、トーと言う」

「ふーん。なんか名前が違うだけみたいだけど。じゃあアヌビスはなんて名前?」

「いない」

「え?」

「アヌビスもオシリスもイシスもいない。いるのはトーだけ」


一神教だ!

今までレムリアで一度も出会った事がない一神教。しかもその主神はレムリア様ではないと言うのか?

「イクナト朝が3代で滅んだのは、宗教問題ですか?」

「詳しくは判ってないはずだ。僕もナイラスに来てから調べてみたが、どれだけ調べても正史は抹消されている。学校でも歴史ではそこまで教えない。」

俺もジョウザの座学で少しだけ学んだ事がある。伝統的な神と王朝が打倒され、革新的なイクナト王朝が立ったが、外来のプトマス王朝に征服された。とだけ。


「で、プトマスI世は宗教を元に戻したと」

「全くの外国人で、ナイラス語も話せなかったらしいが、イクナト王朝の失敗を学んでラーを信じると宣言したため、反乱が収まったそうだ」

「ふーん。変ねえ」

「ステル、何が変なんだい?」

「プトマスさん()、何語喋ってたんだろう?」

確かに大東だヤクスチランだならともかく、ナイラス近辺でレムリア語がしゃべれない民族はいない。


「どっから来たのかな?」


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