ついでにもう1人追加で
Alex:「Who are you?」
リン:「どちら様ですか?」
エーデルと初対面の2人はシンラを付け狙ってきた者かと警戒するが
レイン:「ねえ、この人知り合い?」
「僕の不本意なあだ名を広めた張本人だ...」
レイン:「あ~この人が発端なのね」
そのあだ名に聞き覚えのあるレインは気づいたらしくA.Oに問いかけると予想通りの答えが返ってきた
エーデル:「フッフッフッ...やっと見つけた...一体どれ程探し回った事か...」
一方のエーデルは怪しい笑みを浮かべながらユラユラと幽鬼の様に一歩ずつA.Oに近づいてくる、これには思わず皆後退りする
「な、何か用?」
エーデル:「ようやく見つけた...もう限界なの....決して.....逃がさない!!!!」
エーデルが勢いよく飛び上がり、A.Oは襲って来ると思い思わず身構える
エーデル:「お願いします~~~~!!!助けてください~~~~~!!!」
「「「「......」」」」
この時の様子をAlexは後にこう語る
Alex:「あれは見事なスライディング・ジャパニーズ土下座だったよ、もしあれがオリンピック種目で俺が審査員だったら10.0点を出していたね」
「それで?何があったの?」
エーデル:「えっぐ...えっぐ...」
あの後呆気にとられて反応出来なかったのを無視されたと思ったエーデルがA.Oの足にしがみつきながら、人目を憚らずまた泣き脅しをかけて来たため一旦門の外に連れ出し事情を聞くことにしたが、A.Oはその時もLisに嫌みを言われてしまった
エーデル:「実は....」
エーデルから事情を聞くと、元々生産職のクランにいたエーデルは『ミッドリール』に自分の店を持つため準備をしていたが、開店の前日に『Libra』の砲撃により全て無くなり、仕方なくこの『アイアン・マイニング』にあるクランに戻ろうと思って来てみたところ、すでにクランは解散し仲間も何処へ行ったかチリジリになり、途方に暮れている時にA.Oを見つけ、逃がすまいと必死だったのだと言う
エーデル:「私は生産職なので、素材の採集にも護衛が必要ですので金策も出来ずで今まで貯めてたアイテムも全部消えたので、持ち合わせのアイテムを換金して何とかここまでこれたんです...」
レイン:「それで、以前アイテムを一緒に探してくれたA.Oを見つけて必死に頼み込んだと....」
エーデル:「はい.....」
シンラ:「けど、ここは生産職が多くいる街なので何処かのクランに入れてもらえそうですけど、駄目だったんですか?」
シンラの質問にエーデルは首をふる
エーデル:「実は私の職業は、Gardenerっていう植物に特化したものなんです」
「”庭師”?」
リン:「ちょっと待ってください!それってレアジョブじゃないんですか!?」
リンの質問にエーデルは力なくうなずく
Alex:「何だその、レアジョブっていうのは?」
リン:「レアジョブっていうのはですね....」
この『UWPS』のゲーム内には1人にしか与えられないレアな職業が存在し、普通の職業より作用する効果が高くその成長率も高い反面、何かに特化しすぎており汎用性がないのが欠点である
リン:「シリウスさんの”Bravely”やシンラ君の”機械技工士”がそれに当たりますね」
エーデル:「私の場合、植物に特化しすぎているので何処のクランも入れてくれなんです....」
レイン:「特化しすぎているのも考えものね....」
皆がエーデルの話を聞いているとAlexから予想外の提案があった
Alex:「なら俺達の仲間になればいいじゃないか?」
エーデル:「え?....えええええ!?」
「それは”あり”だと思うが、僕らの現状で彼女の能力を発揮できるかわからんぞ?」
Alex:「構わんだろう?元々俺達は他のプレイヤーほどアイテムを消費しないし欲してもいない、要するに普通よりも彼女の負担は軽いし、彼女が空いた時間で花を好きに作ろうが支障はないんだ、植物を育てる畑はどうとでもなるだろう、何なら施設の捜索を手伝うって名目で植物採集を手伝うのもいい気分転換になるんじゃないか?」
「それもそうか...」
レイン:「植物か...普通のアイテムが必要なのは私達だけだし、A.O達と行動すると消費が少なくなるから、花とか育てるついでに薬草とか育てて貰えれば嬉しいわね」
シンラ:「何なら育てた植物の品質によってはプラスの収入になりそうですし」
リン:「それに人数が多い方が盛り上がるもんね!!」
一同の賛同が得られたのでA.Oが改めてエーデルに提案する
「どうだろう?僕らに協力してくれないか?」
エーデル:「は...ハイッ!!!不束者ですがよろしくお願いします~~~!!!」
「いや、言い方...」
シンラ:「ところで何処に向かってるんです?」
Alex:「聞いて驚けBoy!山の中にある秘密基地だぜ!!」
6人は地上を高速で移動しながら"MB-7"を目指していた
シンラ:「秘密基地ですか!?やっぱりそこはロボットが!?」
Alex:「おう!他の仲間がいるぜ!!」
リン:「やっぱり男の子ってそういうの好きなのかな~?」
「いや、”彼が”好きなんだろう」
A.Oが肩にレインとリン、Alexがシンラとエーデルを担いで移動しているがはしゃぐシンラを見ながらリンが呟く
レイン:「それよりもエーデルさん大丈夫?」
エーデル:「......」
エーデルが静かだと思っていたが、あまりの速度に気絶しているようだった
「....騒がしいよりいいだろう」
茜:「おうっ!戻ったか....”機械技工士”は2人組なのかい?」
「いや、ついでにスカウトしてきた」
豊:「そんなお使いのついでみたいに気軽に出来るのか?」
基地に着くと探索に出ていた他の機体が帰って来ており何かを話しているようだった
「何かあったか?」
Hina:「いい事と悪い事どっちが聞きたい?」
Alex:「おい、お前のそれは大体どっちも面倒事のパターンじゃねえか」
「じゃあ、気は進まないが悪い方から」
茜:「私が帰投する時にこの基地を捜索してるであろう連中を見つけた」
「...それで?」
茜:「挨拶替わりに全員ぶっ飛ばした」
Alex:「お前の頭は世紀末か!?」
詳しく話を聞くと姿を隠しながらこの基地を探しているであろう怪しい集団がいたので情報を渡さない為に奇襲攻撃で全員倒したそうである
「まあ、姿を隠している時点でろくでもない連中だろうしこの話は置いといて、良い方は?」
Hina:「私が北から帰る時に、ついでに南の方も行ってみたんだ。」
Hina:「そしたら”No fly zone”の警告を受けた」
「....やっぱりどっちも面倒事じゃないか」




