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君、仲間の身内だったの!?

「ふぉーー!!この鎧武者を思わせる精悍なデザイン、それでいて隠密作戦に必要な装備を搭載した無駄のない設計!『月光』を生で見て触れ合えるなんて!そしてそして!一見奇抜に見えて実に合理的なデザイン!それでいて狙撃用装備を効率的に搭載した『Archer』!くうっ!今日まで諦めずにゲームをプレイしていて本当によかった!!!」


「....誰?」


ミランダに引き続き入ってきた小柄で中性的な容姿の少年?はA.OとAlexの2人を見るや、まるで欲しかったオモチャが手に入った子供の様に夢中ではしゃいでいた


ミランダ:「こら!『シンラ』!いい加減にしな!」


シンラ:「あっ!スミマセン親方。憧れの機体が目の前にあったもので、つい...」


『シンラ』と呼ばれた少年?はミランダにどやされて我に返る


ミランダ:「まったく...それにこいつらはNPCじゃなくてプレイヤーなんだとよ、物扱いはやめな」


シンラ:「え!?プレイヤー!?それじゃ!名前を教えて貰ってもいいですか!?」


「A.Oだよ」


Alex:「Alexだ」


2人が名乗った瞬間”シンラ”は下を向き震えだし


シンラ:「ほ」


「ほ?」


シンラ:「本物だーー!!僕、貴方達『RAINBOW』のファンなんです!!ぜひ握手を__」


ミランダ:「やめろって言ってるだろ!!」


遂にミランダに拳骨をくらい”シンラ”はその場にうずくまる


レイン:「貴方やけに2人に詳しいけど?彼らと同じゲームしてたの?」


シンラ:「いてて...いえ、兄が彼らと同じチームだったのでプレイはよく見ていたんです」


「え?君のお兄さんって?」


シンラ:「ハイ!『セイラ』って名前でプレイしてました」


Alex:「お前あいつの弟かよ!?」


シンラの言う”セイラ”とはかつて『SOM』でA.O達とチームを組んでいた人物であり、今はリアルの仕事が忙しいらしくまだ合流できていなかった


リン:「ふ~ん。ねぇ?A.O君達ってどんなチームだったの?」


シンラ:「それはもう__」


「それは今度ゆっくり話すとして、僕らの話を聞いて貰ってもいいかな?」


”これは話し出すと長くなる”と感じたA.Oがすかさず割って入る


「今日は君の職業(ジョブ)”機械技工士”について聞きたいんだ」


それからシンラに話を聞いてみたところ、やはり機械の設計や製造に関わる職業(ジョブ)であり、しかも撃破された<Vulpecura>のパーツに触れた所、職業(ジョブ)がLvアップしたらしく、知らない知識や設計図が表示される様になったとのことだった。だが、悲しいかな製造する設備や資材もなくその能力を最大限活用する事は現在できていなかった


シンラ:「__と、まあこんな感じで今は他の人を手伝いつつ、ここにおいて貰ってる感じです」


Alex:「なるほどねー。能力を発揮できる場所が今んところ皆無と...」


ミランダ:「そこでだ。私から提案なんだが、こいつを連れていってやってくれないか?」


レイン:「え!?」


シンラ:「親方!?」


ミランダからの提案は予想外の事だった


「理由を聞いても?」


ミランダ:「勘違いしてほしくないんだが、別に役立たずで追い出す訳じゃない。こいつはよく働くからここにいて欲しいんだが、折角能力を発揮できるチャンスが巡ってきたんだ、背中叩いてでも送り出してやるのが親心じゃないかい?」


Alex:「俺達についてきても、能力を発揮できる保証はないぞ?」


ミランダ:「はっ!だてに生産職のクランマスターをやってないんでね、あんたらかなり暴れてるじゃねえか。それなのに機体の状況は良好と見た、なら整備か生産施設を自前で持っていて十分な支援が得られる状況にある。違うかい?」


Alex:「Hyu~♪まいったね、全部お見通しか」


シンラ:「親方...」


ミランダ:「ただし、こっちにもメンツがある。ただでメンバーを連れていかれる訳にはいかないんでね、

条件がある」


「...そっちの状況は理解している、その条件を聞こう」


ミランダはニヤリと笑うと


ミランダ:「その条件は....」




Alex:「採掘のための護衛ねぇ~てっきり強いやつと戦うのかと思ったぜ」


「まぁ、いいじゃないかあっちも困っていたようだしお互いWin-Winなんだから」


ここは”アイアン・マイニング”の東にある乾燥地帯で所々岩が露出している不毛な土地であるが、貴重な鉱石が地面に多数露出しており地面を掘らなくても素材が手に入る人気スポットである


ミランダ:「戦闘職のプレイヤーは皆、新フィールドに向かっちまって人手不足だったんだ、それにここのモンスター『ミミック・ゴーレム』は岩に擬態して近づくと襲ってくるから、うちらだけじゃ危険で近寄れなかったんだ」


Alex:「それはいいんだけどよ...」


Alexが後ろを振り返ると採掘の為の人員だけじゃなく、工房にいた多数の人間も一緒についてきていた


ミランダ:「みんなあんたらに興味津々なのさ、うちとしても新しい武器のアイデアのために見学させて貰おうと思ってね」


「店はいいのか?」


ミランダ:「今日はあんまりプレイヤーが来なくてね、ようは暇だったのさ」


「...了解。危険だからあんまり近づかないでよ」


そう言うとA.Oは指示を出す


「AleXはUAVを射出、敵の現在位置を調べてLisはその支援、相手の位置がわかったら近場は僕が奇襲で撃破、Alexは支援と長距離の敵を狙撃、とりあえず見える範囲は一掃しよう、レインちゃん達はミランダ達の護衛よろしく」


レイン:「わかったわ」


Lis:『log.索敵支援開始します』


Alex:「All Light!UAV Take off!!」


”Archer”の右肩に搭載された『RQ-3:無人偵察機』が擬態して岩と見分けがつかなくなっている敵を電子の眼で次々と発見していく


Lis:『索敵終了。敵細部位置表示、目標自動割り当て完了。目視圏内の敵総数凡そ40』


「よし!攻撃開始!『統合電子戦システム』『光学迷彩』起動!”月光”攻撃開始!」


AleX:「log!環境測定開始、『狙撃補助システム』照準補正値入力!『電磁加速狙撃銃』電圧上昇開始!”Archer”Stand by Fire Mission!」


A.OとAlexがそう言うとA.Oの姿は消え、Alexは眼に見えぬ敵への狙撃体勢をとる


今まで眼にすることが出来なかった生産職の人間の前で、戦闘機兵の戦闘力が今発揮されようとしている

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