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機械技工士に会いに行こう!

「さて、今日の予定なんだが....」


あのドラゴンとの戦いから1夜明けて再びA.O達はここ、MB-7<Antares>へと集合していた


「シリウスに教えてもらった”機械技工士”の所へ行こうと思う」


現在他のプレイヤー達の注目は新フィールドに向けられており、今まで解放されていたフィールドは初心者や独自のゲームシナリオを進めているものしかおらず、今なら他のプレイヤーに遭遇することも少ないとA.Oは考えていた


レイン:「確かに今ならその人のいる”アイアン・マイニング”にもプレイヤーは少ないと思うけど...」


茜:「けど、うちらは入れないんだろう?この子達2人は顔が割れているんだ、いくら騎士団の連中と繋がりがあるからって絡んでくる連中は多いんじゃないかい?」


A.O達戦闘機兵は相変わらず”ENEMY”表示であり、レイン達と門までは行けるのだが門番のNPCに止められてしまうのである


「そう。そこで考えたんだが一緒に行くのは僕とAlexで行こうかと思う」


Alex:「What?俺かい?」


Hina:「何か考えがあるの?」


「あぁ、それはね....」




場所は変わって”アイアン・マイニング”通用門


「止まれ。開拓者か?」


門番のNPCにレイン達は呼び止められる


リン:「そ、そうで~す」


「お嬢さん達”2人”だけかい?最近開拓者の連中が山を越えようとしてるんだが、君達も行くのか?」


レイン:「いえ、私達はこの町に用があって来たんです」


「そうだったのか、呼び止めてすまなかった。通ってくれ」


リン:「ど、どうも~」


2人はしばらく大通りを進むと


レイン:「ちょっとリン!なにキョドってるのよ!」


リン:「だ、だって~」


「何にしろ無事に通過出来たな」


Alex:「あの門番の目は節穴だな、まっ今は有難いけどな」


実は2人の後ろをA.OとAlexの2人がついてきていたのである、A.Oがこの人選にした理由は”『光学迷彩』を搭載し隠密作戦ができる機体を現在持っている”であり、A.Oは大破修理中の『疾風』に変わり『月光』をAlexが『Archer』の6脚装備で2人に続いて門を通り、結果は狙い通り門番の目を欺き見事町へ侵入したのである。尚、他の3人は北、東、西にそれぞれ威力偵察に向かっている


リン:「いつバレるのかと思ったら怖かったよ~」


レイン:「あんなの堂々としてたほうがバレないわよ」


Alex:「一度他の町の上空を通ったが、すげぇーリアルだな」


「本当に本物の町みたいだ...」


A.OとAlexの2人は姿は見えないが、初めて見た町に興味津々であった


レイン:「すごいでしょ?このNPCの動きや町のクオリティー、これだけでこのゲームがオーパーツって言われる所以なんだから」


AleX:「Hyu~♪確かにこれを見たら納得だ。だが、やはりプレイヤーはあんまりいねえな」


「わざといない時を狙って来たんだから当然だろう?所でもうすぐ目的地じゃないかい?」


2人はA.Oの質問に貰った地図を見ながら答える


レイン:「そうね、あそこの十字路を左に行けばあるみたい」


Alex:「なあ、そいつは今何やってんだ?」


リン:「今は生産職のクランに所属しているそうなんですが、名前が確か....」


「ミランダ工房?」


リン:「そうそれ!A.O君よく知ってるね!」


「いや、この建物の名前がさ...」


3人が横を見ると4階だての巨大な建物が建っており、その看板には確かに『ミランダ工房』と書かれていた


Alex:「でっけぇ~」


レイン:「ちょっと待って、同じ名前だと思っていたけど本当にあの『ミランダ工房』なの?」


「知ってるの?」


リン:「生産職のクランでもトップ5に名前が上がる大手クランだよ~。まさか本当にこんな大手だったなんて~」


「とりあえず、中へ入らないと始まらないから。入った入った」


気後れする2人の背中を押して4人は中へと入る




リン:「うわぁ~」


中に入ると正に職人達の集まりと言わんばかりに、プレイヤー達が忙しく動き回っていた


「おや?新顔だね?何か用かい?」


すると一人の褐色肌のいかにも職人といった出で立ちの女性プレイヤーから声をかけられる


レイン:「ハイ。私達シリウスさんの紹介でミランダさんに会いに来ました」


「.....ふ~ん。なら応接室に案内してやるよ、ついてきな」


女性プレイヤーは素っ気ない態度で歩きだし、4人は慌てて着いていく




「入んな」


暫く通路を歩いていくと、つきあたりにある部屋に案内される、中には3人がけのソファーとテーブルがあるだけの質素な風景が広がっていた、2人は促せるままソファーに座ると、なんと案内していた女性プレイヤーが対面に座る


ミランダ:「さて、私がミランダだ。シリウスの紹介って言っていたが要件はなんだい?」


そう言うとミランダと名乗った女性は背もたれにもたれ掛かりながら聞いてくる


リン:「私達”機械技工士”___」


ミランダ:「断る」


リン:「え?」


”機械技工士”というワードが出てきた瞬間明確に拒否反応を示すミランダ


レイン:「な!?最後まで聞いてください!」


ミランダ:「聞かなくてもわかるよ、あんたらもあの謎の機械部品関係のことだろう?今まで何人も”機械技工士”の噂を聞きつけて来て、やれ”武器作れ”だの”加工してくれ”だの挙げ句は無理やり引き抜こうとしてくるクランも出てくる始末。もう、たくさんだよ」


ミランダは呆れたように話す


ミランダ:「確かにうちに”機械技工士”はいる、だけどね。人だけいてもどうしようもないのさ、加工する道具がないとね、それにあいつはうちらの仲間なんだよ、仲間を守ってやらなきゃクランリーダーの名が廃るってもんだ。わかったらとっとと帰んな、それともあいつの才能を発揮できる証拠があるってんなら、話を聞いてやってもいいけどね」


ミランダはそう言うと、話は終わったとばかりに顔をそむけるが


「証拠ね___なら、これならどうだ?」


ミランダ:「あん?もう一人いたのかい?言っとくけど生半可なものじゃ___どわっ!!」


ミランダが入口側を見ると『光学迷彩』を解除した2機が姿を表し、それを見て驚きの声を上げる


ミランダ:「な、なな、なんでこんな奴らがここに?」


レイン:「あ~、一応彼らは仲間で危害は加えませんよ」


Alex:「Hey!Meister Girl!それに俺達はNPCじゃないぜ!」


「ちょっと特殊なプレイヤーです」


ミランダ:「あ、あぁ。そうなのか?じゃあ、あんたらの用は何なんだい?」


リン:「実は私達、彼らに絡む特殊シナリオを進行しているんですが、もしかすると”機械技工士”も関係あるんじゃないかと思って話を聞きに来たんです」


ミランダ:「そうだったのかい?それなら話は別だ、ちょっと待ってな。呼んでくるよ」


ミランダは工房の方に走っていった


Alex:「何とか話は纏まったか?」


レイン:「いえ、もし本人が興味がなかった場合難しいですよ」


リン:「そっか~もしかすると興味がないパターンもあるのか~」


「ましてや僕は前、プレイヤー相手に大暴れしていたからね、嫌いの可能性もある」


そんな事を話していると廊下から2人分の足音が聞こえてきた


ミランダ:「連れてきたよ、入んな」


「失礼します!」


どんな人間がくるかと、4人が固唾を飲んで待っていると


「おぉー!!本物の『月光』と『Archer』だ!!まさかこの目で見れる日がくるなんてーーーーー!!」


「「「「.......へ?」」」」


興味がないどころか、やたら詳しい人物がやってきた

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