話は聞いた!任せとけ!!
「”機械技工士”?なにそれ?」
シリウス:「なんでも機械に関連する物らしいんだが、あいにく設備も素材も今まで無かったからね」
レイン:「けどそれっておかしくないですか?このゲームのプレイヤーに全く関係ない職業なんて」
この『UWPS』というゲーム未知の惑星を開拓するのが主旨なのだが、町並みやNPCの服装はどことなく中世ヨーロッパの様であり、プレイヤーも剣や魔法といった王道RPGのようなスタイルなので近未来や機械要素はA.O達が出てくるまで皆無であった
シリウス:「これは推測なのだが、ストーリーが進めば何かしら機械要素が出てくると思われているが、現在は能力を発揮出来ていないんだ」
「なるほど。確かにそのまま能力を放置するより、うちらと合流した方が能力を発揮する可能性はあるよな。わかった、その条件でやろう。皆もそれでいいよね?」
全員から賛成の返事が出る
「さて、護衛って事だが最初っから着いて行けばいいのか?」
シリウス:「いや、最初は我々であたって無理だと判断したら来援してほしい」
豊:「理由を聞いても?」
シリウス:「君達が”特定の条件で協力する特殊NPC”であってほしい。それが一番の理由だ、現状”雷”さんの策略で騎士団が君達を保有していると思われているが、そうなると此方としてもパワーバランスの関係上今回みたいな無茶を振られてしまうんでね。非常に都合が悪いんだ」
豊:「なるほど、他のクランとの関係を考えればそうだろう。だが、どうやる?」
シリウス:「今回はこの2人に我々が直接頼んで同行してもらい、”この2人によって君達が呼び出される”この事を証明する。もちろんその方法は考えてある」
レイン:「私達ですか?」
茜:「待ちな!それだと今度はこの2人が危険だ。変な奴らに絡まれちまうよ」
青龍:「ハイ。ですので、対策としてこの攻略戦が終了したのならば、我々があなた達2人と”同盟を結ぶ”と発表するのです」
リン:「私達と同盟!?」
青龍:「無論同盟だからといって貴方方の行動を束縛するつもりもありません、あくまで形だけです。仮に今後支援を要請するような場合、改めて会談の場所を設けさせていただきます、それに報酬はその都度払います、勿論参加した際にはお二人は騎士団が全面支援致しますし、街中にある騎士団所有の施設も使用していただいて構いません」
茜:「そんな好条件、逆に怪しくないかい?」
青龍:「それだけ貴方方の能力を高く評価しているのです。現にA.O様は1人であの要塞を大破させたではありませんか?」
Hina:「フムっ君達トップクランなのだろう?無名の私達にそこまでするなんてねぇ、ましてや全プレイヤーの前で同盟宣言するんだったら、いっそのこと我々の事を騎士団が意のままに操れると演出した方が効果あると思うんだが?」
シリウス:「我々は君達とは対等な関係でいたいのさ、そこにトップクランだからなんて変なプライドはないさ」
「他に聞きたいことは?....ないなら具体的な日程を聞こうか?」
シリウス:「作戦開始は1週間後の土曜日、2人は『ファストヘッド』に集合してくれ細部は後で連絡するよ」
「「わかりました!」」
話し合いが終わりシリウス達が去っていくのを見送ると
Alex:「おいA.O。あいつは一体何者だ?いちプレイヤーにしちゃ知りすぎてるんじゃないか?」
豊:「あれはまだ何か隠してるな....」
2人はシリウスの事を怪しむが
「誰だっていいさ、僕らは僕らで楽しめればそれで。それに上手くのせられてるとしても、僕らが律儀に従うかい?」
Alex:「ちげーねぇ!うちらはうちらだ」
豊:「確かにそうだな」
そう言うとA.O達も基地へと入って行く
シリウス:「青龍。君から見た彼等はどうだった?」
青龍:「....”恐怖”ですね、単体であれだけの戦闘力を持っているのです。全員で一斉にかかってこられたら騎士団はおろか、全プレイヤーでも勝てるかどうか....」
シリウス:「なら、信頼出来るかどうかは?」
青龍:「そうですね...今日初めて話しましたが、信頼はおけますね。あのチームはすでに完成されていますし、此方が約束を違わなければ最善を尽くしてくれそうです」
シリウス:「フフッそうか...」
青龍の回答にシリウスは少し嬉しそうに微笑んだ
茜:「それで装備はどうする?このままかい?」
A.O達はドラゴンに備え装備を開発することにした
「そうだな...ドラゴンにたどり着く前におそらく多数のモンスターが出現するから、Hinaは広範囲攻撃を主眼に開発してくれ」
Hina:「了解」
「Alexはいつも通り後方から支援射撃、隙あらばドラゴンへの精密射撃。ただし戦場が広範囲だから機動力の高い脚部へ換装してくれ」
Alex:「おうっ!まかせろ」
「今回は騎士団の支援もあるから茜と豊は騎士団前面に展開、彼等の進撃路を切り開くから中距離兵装も忘れず」
豊:「わかった」
茜:「A.Oは?」
「僕は騎士団がドラゴンに到達するまで、奴の気を引き付ける。最後は全員で一斉攻撃だ」
A.Oの作戦指示で全員が装備の開発に取りかかる
(後はドラゴンにどこまで通用するかだが、『SOM』の傭兵の底力を見せてやる....)
対ドラゴン戦に向け動き出した




