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くさいものには蓋をしろって、こと?

5人は地下施設に続く厳重な扉の前にいた


「Lis。ロックを解除してくれ」


Lis:『Log.....解除完了』


豊:「ずいぶん深いな.....」


地下へ続く通路は斜めに降りていく重量物運搬用のエスカレーター方式で、5人が乗るとLisが操作し地下へ降りていった


茜:「どんだけ深いんだよ?」


Lis:『大まかな探査によれば30m程です』


「30m...そんな深くに埋めたい程の危険物か...核兵器とか?」


豊:「あるいは.....」


豊:「決して誰にも知られたくない物とか.....」


5人の乗った床は最下層に付くと、そこにはまた厳重に閉じられた扉があったが、その扉には見たことあるマークが表示されていた


リン:「ねぇ...これって病院とかにある奴だよね?」


豊:「バイオハザードマーク...赤色だから、液体または泥状の感染性廃棄物だな...当たったのは俺のほうか....」


「まだわからないよ...Lis、中に危険は?」


Lis:『現在では不明。マスター横の操作パネルにアクセスを』


A.OはLisの指示どおりパネルのケーブルを自分に差す、Lisが中をスキャンし、やがて


Lis:『大気中及び施設内には危険な細菌は検出されませんでした。しかし』


「どうした?」


Lis:『中に多数の戦闘機兵の残骸、少数の人間の死体、それと多数の未確認生物の死体を確認』


茜:「未確認生物?なんだそりゃ?」


Lis:『姿は敵対生物と酷似していますが、若干反応パターンが違います。類似してるのは先程の<Unknow>です』


レイン:「さっきの猪はここから来たってっこと?」


「中を確認しない事にはなんとも言えないけど...可能性は高いね。全員、警戒を厳重にLis、扉を開けて」


Lis:『Log』


Lisにより扉が開かれる5人はそれぞれの武器を構え警戒する、やがて重い音をたてて扉が開かれるとLisにより中の照明が点灯される、そして


茜:「この床に転がってるのは戦闘機兵かい?」


「イヤ、奥のは人間だな」


殺菌室の様な廊下に2体と1人の死体が転がっていた


豊:「行こう」


豊を先頭に5人は進む、次に開けた扉の向こうには


レイン:「何.....これ?」


リン:「モンスター?」


そこには戦闘機兵の残骸、白骨化した白衣らしき物を着た人間の死体、そして沢山の試験管の様な物体の中に様々なモンスターが入れられており、いくつかの試験管は中から割られていた


茜:「なんだいこりゃ?気味が悪い...」


豊:「おい、皆このモンスター見てみろよ」


豊に言われ皆そのモンスターの周りに集まると


リン:「モンスターに機械が埋め込まれてる?」


レイン:「まさか...ここの奴ら全部?」


「これでただの猪がなぜ妨害電波を出せたかがわかったが...何でこんなものを?」


Lis:『マスター。ここのモンスターは全て生命活動を終了しています、記録上多量の毒性物質が使用された模様』


リン:「自分で育てておいて、勝手に殺したの?」


茜:「全く、ここの連中はほんとろくでもない....」


5人がここの研究者達に呆れていると


Lis:『正面の小さい扉が制御中枢です、詳細が知れるかもしれません』


5人が扉を開けると1人の白衣を着た人間の白骨と制御サーバーがあった


「僕とLisはサーバーを調べるから、皆は周辺を調べて」


A.Oはサーバーからのケーブルを自らに繋ぐ、その間4人は周辺を探る


豊:「コイツ...自分で頭を撃ったんだな」


リン:「そんな事わかるんですか?」


豊:「あぁ。コイツ右手に拳銃持ってるだろ?で、右の頭部の小さい穴が銃弾の射入口、反対側のでかい穴が射出口だな」


豊:「職業柄こういう死体は見馴れてるんでね」


リン:「へぇ~...えっ!?警察の方なんで....」


豊:「おっと!リアルは聞かないでくれ」


リン:「あ!!スイマセン。」


「おい、事の顛末がわかったぞ」


A.Oの呼び掛けに皆が集合する


茜:「で、一体何がわかったんだい?」


「そこの仏さんが書いた研究記録だ、今主要な物だけ画面に表示する」


『研究記録 No1 本日この要塞司令官より捕獲した適性生物の研究を命ぜられた。敵性生物は----が-----したせいで各地に出現、次第に数を増していっている、もはや一刻の猶予もない』

『研究記録 No5 今日要塞司令官から敵性生物を操るように命令された。外科手術により制御装置を組み込めないか、本日より試験を始める』

『研究記録 No15 本日試験によりクローンに最初から制御装置を組み込んだ個体の制御に成功』

『研究記録 No29 本日より戦闘機兵用の武装の組み込みを開始する』

『研究記録 No45 敵性生物の体内に存在するエネルギー体から直接エネルギーを取り出した所、想定以上の出力を得ることに成功』

『研究記録 No52 本日、検体No132が実地試験を実施、敵に想定以上の被害をもたらしたが、中に組み込んだ電子妨害装置により制御装置が故障、敵味方双方に甚大な被害を出し逃走』

『最終記録 先程研究室の培養装置から複数の検体が脱走、現在保安部隊と交戦中らしい、要塞司令官はこの事を知ったとたん要塞を自閉モードにし全員を閉じ込め逃走した、私は全てを知った、この計画は司令官が手柄ほしさに-----にも報告せず、勝手にやっていたことらしい、私を呼んだのも元は『-----』計画で遺伝子関連の研究をしていたからだ、今となっては言い訳かもしれんが、生き物を人間の勝手で作り替えた罰なのかもしれない、私は最後の責任として施設の完全閉鎖及び中にいる生命体の殺処分を実行する、施設内の人間は最後に脱出させたかったが、先程全員からの了承を得た、全員こいつらを外に出さないために犠牲になるそうだ、願わくば彼らの来世が幸多からんことを、そして遠い未来にこの記録を見たものへ、どうかこの星の為に犠牲になった者がいたことを忘れないで欲しい。以上で最終報告をおわる  元------計画研究主任 ロンバート・コルダ博士』


「以上が事の顛末だそうだ」


茜:「なんだそりゃ、結局逃げた野郎が事の発端ってわけかよ!!」


レイン:「しかも生きてた人達を見殺しにするなんて....」


リン:「こんな結末....嫌だよ」


「....Lis、生産施設で可能な限り焼夷(ナパーム)弾を作成、この記録はコピーしたのち消去、それと施設の管理A.I強制起動」


Lis:『Log.直ちに作業開始します』


豊:「何をする...っていうのはだいたい察しがつくが、どうするんだい?」


「こんなふざけた施設は徹底的に焼き払って、完全封鎖だ。研究記録は持ち帰ってもう一度検証、その馬鹿司令官が他でもやってないか捜索、見つけ次第完全破壊だ」


珍しくA.Oが怒りを露にする。そして






豊:「いくぞ__3、2、1、点火」


Dou!!


5人は施設のいたる所に焼夷(ナパーム)弾を設置し、施設を完全に焼き払い、たたき起こした施設の管理A.Iに施設を完全閉鎖させた


茜:「これであの博士の無念も少しは晴れたかね?」


レイン:「まさかこんな結末になるとわね、あながち幽霊ってのも間違いではなかったのね」


リン:「止めてよレインちゃん!私そういうの苦手なんだよ!」


茜:「ほら終わったんだし、帰るよ」


皆が帰り始めるなかA.Oはその場に立ちすくんで考え事をしていた


豊:「どした?」


「さっきは頭にきてて気づかなかったが、ちょっと引っ掛かって...」


レイン:「何が?」


「博士の研究記録が正しければ、モンスターは誰かが意図的に放った事になるよな....」


豊:「.....確かにそうだ....」


「この惑星に意図的にモンスターを放った奴...このゲームの真の敵は誰だ?」

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