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古城?要塞の間違いでは?

茜:「それで、次はどんなとこなの?」


「次の場所は、特徴を聞く限り『壊れずの古城』の近くだと思う」


レイン:「そうなんだ...ここからならまだ近いわね」


「行きやすい場所から選んでるからね....ところでさ」


レイン:「何?」


「あっちの方がいいんじゃない?」


現在A.O達は『デンドライト・マウンテン』から離れて一路『エッジフォール』の北『グラファイト・フォレスト』内の『壊れずの古城』を目指して進んでいるが、A.Oが言ったのは高いところが苦手なレインにA.Oではなく茜に運んでもらおうと提案するが


レイン:「....振り落とされない自信がないわ」


「さいで~」


茜:「?」


現在A.Oは地表付近スレスレを飛行しているが、茜は単独飛行能力が無いため文字どうり地上を爆走しており、その様子にレインは早々に諦めA.Oにしがみついていた、ちなみに火口から出るときはA.Oが3人を運び、つい「重い...」と口走りそうになったが、かろうじてこらえたのは秘密である


Lis:『マスター。微弱な信号を検知、現在解析中』


「何?」


リン:「近くに何かあるの?」


「わからないが、何かがあるらしい....」


Lis:『解析完了。<Inter(要撃)ceptor Fortress(要塞)-3><Gacrux>管制圏に侵入。IFF Code#331452、アプローチは管制の指示に従ってください』


茜:「なんだい?寄り道してる暇なんてないよ?」


「.....ねぇ。『壊れずの古城』ってこのまま、真っ直ぐなんだよね?」


レイン:「そうよ?それがどうかしたの?」


「進路指示も真っ直ぐなんだよね.....」


進行方向と同じ方向に伸びる誘導ラインにA.Oは一抹の不安を覚える





「これが『壊れずの古城』?.....どう見たってこれは....」


茜:「近未来的な”要塞”じゃん?『SOM』でこんな要塞見たことあるわ」


レイン:「私達も始めてきたけど....”古城”ではないですね」


ここに来る前は全員”中世の城”をイメージしていたが、着いてみればほぼ残骸であるが、ランダムに並ぶ金属とおぼしき防壁、所々に塔の様な建物の上に砲座の様な残骸がある迎撃施設、地面の丸い蓋が付いている穴はおそらくミサイルサイロ、台形の建物の真ん中に伸びる広い道路の様な物はおそらく滑走路、そして滑走路は防空壕の様な地面に半円状に空いた穴に伸びており、穴の中は真っ暗で見渡せない


「Lis。ここの情報はわかるか?」


Lis:『回答。一部情報取得、南部4大迎撃要塞の1つ<IF-3:Gacrux>です。管制エリア:3から来ると予想される敵を迎撃する為に作られました』


「それ以上の情報は?」


Lis:『内部に入らないと取得出来ません』


茜:「ならさっさと入ろうぜ?急いでダーリン見つけないと?」


リン:「あ~実はこの穴....」


茜:「なに?___いたっ!なんだい!?」


「これは?__見えないシールドかな?」


2人が近付くと確かに視認できない壁の様な物があった


リン:「この壁のせいで中に入れないし、周りの建物とかも破壊出来ないから、発見当初は話題だったんだけど、今では誰もこないし時々物好きが来るくらいなんだよ~『ソー・セージ』とか?」


茜:「なんだい?その名前は、ふざけてんのか?」


「『大規模魔法大好き破壊集団』っていう迷惑集団だよ。ちなみに大型機動兵器を起動させた張本人たちだ」


茜:「.....つくづくふざけた連中だねぇ」


茜が呆れているとLisから意味深な発言があった


Lis:『疑問。<不可視(インビジブル)(シールド)>を解除しようと試みましたが、現在”要塞”は自閉モードになっているため、外部の操作を受け付けません』


「....なに?」


茜:「なに?それじゃ、外からは開かないってことかい?」


Lis:『Yes。要塞内部で起動中の戦闘機兵を一体確認、通信を行い中から開けてもらうしか方法がありません』


茜:「なら話は早い!私が連絡しておくよ」


茜はプライベートチャットで中にいる”豊”に連絡をとり始める


レイン:「......ねえ、Lis。この壁って反撃してくるの?」


Lis:『No。この兵器は施設の防御のみであり反撃能力はありません』


レイン:「...だとしたら変ね」


リン:「何が?」


レイン:「貴方も聞いたことあるでしょ?『壊れずの古城』の幽霊」


リン:「あ~あったね、そんなの」


「なんだいその”幽霊”って?」


レイン曰く過去この古城に訪れたプレイヤーが見えない”何か”に襲われる事件があったが、1件だけであり検証も出来ていない事から噂が一人歩きし、”この古城で亡くなったNPC”だの”製作途中で亡くなった人間”だのと都市伝説の様に広まり、気味が悪くなって人が来なくなった要因の1つである


レイン:「最初はこの”不可視の壁”が何かしらの反撃能力があったと思ったんだけど....」


Lis:『否定。確かに完全に姿を消せる機体は存在しますが、ここに配備された可能性はありません。主として偵察任務に使用されたので、要撃を任務とするこの要塞には存在しないはずです』


茜:「大方、ヘマしてリスポーンしたプレイヤーの言い訳なんじゃない?」


レイン:「だと、思うんですが....」


煮え切らない返事をするレインに続く言葉をA.Oが言おうとした瞬間


Lis:『警告。<Unknow>急速接近回避__』「全員!!Break!!Break!!」


咄嗟に目の前にいた2人を抱えA.Oは左に、茜は右に跳ぶと今立っていた場所を、大質量の見えない何かが足音を立てて通過、そのまま壁に激突した


「一体なにが!?__!!」


茜:「なんだいこいつは!?」


そこには壁にぶつかって姿を表した巨大な猪がそこにおり、そして


Lis:『警告。<Unknow>より協力なECMを感知、レーダー索敵及び視覚センサーの一部能力低下』


「な!?、ECM(電波妨害)だと!?」


茜:「こいつ、ロボットなのかい!?」


すると猪はまた姿を消し離れていく


茜:「クッソー!?逃げやがった」


「落ち着いて!生物である以上熱があるはず<熱源探査(サーモ)>を起動して!Lis、ESM起動発信源を特定、合わせてC4ISRで茜に情報を送信」


Lis:『Log.電子情報を味方に転送します』


A.O達は全員背中合わせになり四方を睨む


茜:「チッ!!サーモにも妨害の影響が出てやがる」


A.O:「発信源も周りの建物で乱反射して特定は難しい....後は音だけか」


全員が聞き耳を立てていると


「!!僕の正面___ぐあっ!!」


全員が散開したが相手が見えず、大きさを見誤ったA.Oが装甲の一部に被弾、装甲を凹ませる


茜:「A.O!__チッ!!」


茜も敵の突進を受けたがギリギリでかわす、その隙にレインが予想位置に攻撃するが


レイン:「駄目っ!!外れたわ!!」


「姿が見えないから有効的な攻撃が出来ない...厄介だな」


「不味いっ!!レインちゃん回避__!!!」


レイン:「しまった!!」


いつの間にか1人孤立してしまったレインに敵が接近、回避が間に合わずレインは思わず目を閉じ防御の体勢に入るが


GaaaaaaaaaaaN!


凄まじい金属音がしたと思い、目を開けると


「何とか間に合ったようだね?お嬢さん大丈夫かい?」


猪に負けず劣らずの大型で、濃紺色の機体がそこに立っていた



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