これからどうしよう?
「ハア~~~~」
大きなため息と共にヘッドギア型のゲーム媒体をベットの上に投げ出した彼、『葵 正吾』は起き上がると冷蔵庫に向かって歩き始めた。
「あと少しで撃破出来ると思ったんだけど、やっぱり時間切れだったか~」
冷蔵庫から冷えた三◯サイダーを取り出し喉を潤しながら、先程の事を思い返す
(最後の一撃時間切れとはいえ、確実に砲身に直撃してたよな...アイツを倒すために何度も挑戦して編み出した戦法だったからせめて撃破出来たかどうかだけでも教えて欲しいんだけどな。というか、、、)
「明日からどうしよう、、、」
彼がはまっていたゲーム『Star Oceanma Mercenary<星海の戦士達>』以下『SOM』はロボットに乗り込み様々なミッションをこなしていくゲームであり<高度な物理演算><パーツを自作出来る高い自由度>を売りに出されたゲームであったが、、、これが難しすぎた。
物理演算が高度過ぎて重量バランスに気をつけないと『まともに歩けない』『まっすぐ進まない』推進系統も『推力が足りないと速度がでない』『軽すぎると止まらない』等リアリティに極振りしたかのような仕様にプレイヤーからは何度も改善要求が出てきていたし、パーツ類が自作出来るといっても素人にいきなり家を建てろと言っても無理な様に出来たパーツはガラクタばかりでゲーム内で販売されるパーツは形が違えど似たり寄ったりの性能の物ばかり。
そんな仕様のせいでリリース当初は話題を呼んだが、徐々にプレイヤーが離れていってしまい、流石に運営も不味いと思ったのかパーツ設計のガイド様のAIが導入されたり、特定のミッションの成功報酬に限定装備が導入されたが、それでも最後のほうではプレイヤー数が1万人以下という悲惨な状況になってしまっていた。
このゲームを作った『Steel&GunPowder Systems』はそのその名前の通りリアリティを追及したミリタリーゲームを作っていたが、一部のプレイヤーしかヒットせず社運をかけて作った『SOM』が伸びなかったために、この度べつの会社に吸収合併される事となったのである。
(別な会社に吸収合併されてその会社の方針に合わないからサービス終了はよくあるし、この会社グラフィックのリアリティと物理演算は凄かったから、前々から合併先の会社から人材の引き抜きは結構あったって聞いてたしな、、、仕方ない事なんだろうけども、、、)
「だからって、いきなりサービス終了はないだろ、、、」
彼は『SOM』のトッププレイヤーであり、春先の連休を使い今度こそボス攻略を成し遂げようとした矢先にサービス終了という不運に見舞われていたのである。
サイダーを飲み干し急に空いたこれからの予定をどうしようかと、思考しながらベットに腰掛けてスマートフォンを起動した。画面にはSNSのメッセージで同じチームのメンバーから先程のプレイ動画を見ていたであろうコメントが来ているが今は、見る気にならなかった。
虚無感からか何もやる気に慣れずにボーッとネットを見ていたがふと、あるゲームの広告が目に止まった。
「<Undeveloped World ~Pioneer Storys~>、、、?」




