隠密浸透襲撃機『月光』と...
隠密浸透襲撃機 機体名『月光』
旧日本海軍夜間戦闘機『月光』と同じ名前を付けられ、3番目に開発した機体であり一番の特徴はそのフォルムである。鎧を纏った武者の様な形状と主要兵装に刀2本のみというのが正に武者を思わせるがこの機体の戦い方は忍者に近い、それはこの機体が相手の探知網を潜り抜け奇襲攻撃を行う事を意識して作られているからである。
機体の背面には小型箱形の<J-125:小型移動用ブースター、推力:4500Ibs>が2基のみであるが両腰部と両肩部にある脇盾と大袖の様なパーツは可動式で、鎧の間が開閉し中に小型の<FJ-24:瞬間加速ブースター、推力3500Ibs>が多数内臓されている、これは小型ではあるが複数搭載することで瞬間的に爆発的な加速を行う事ができると共に排気炎を小さくし鎧の間から噴射することで相手から見えずらく熱源探査に引っ掛からない工夫がされている。機体の頭部形状は鎧兜の様な形状であるが中にはこの機体最大の武器である<統合電子戦システム>と<受動式複合動体探知装置>が内蔵されており、頭部の後方兜の隙間から強制冷却出来るようになっている、この<統合電子戦システム>は相手のレーダー波や通信電波を兜の前立の様な大型アンテナで受信、同アンテナで妨害電波を発信する事ができ、この『UWPS』では探知系魔法と相手の視覚を狂わせることが出来る。<受動式複合動体探知装置>は探知距離が3kmと落ちたもののレーダーの様に自ら電波を出すことがないため相手に気づかれにくく、相手の発する音、熱、磁気とこのゲーム特有の魔力を複合的に探知し完全な暗闇でも相手の正確な位置と形状を視覚情報に反映する事が出来る。
両腕に装備した<28式対装甲切断刀>は刃渡り90cmで日本刀の用な形状をしており、相手を切断する時のみ刃の部分に圧縮プラズマ粒子を流す事で『EEOS』の装甲や艦艇の装甲を切り裂く接近専用武器であり、副次効果としてエネルギー消費を抑え長時間の戦闘と光による自己位置の露呈を抑えているまた、距離を取られたときの対策として刃を振り抜く時、瞬間的にプラズマ量を増大する事で圧縮プラズマを刃の形状にして飛ばす事も可能である。
この他に胴体下部に内臓式の<大口径機関砲>と各所に機体の周囲に煙幕を発生させる<煙幕発生装置>腰部後方に電波撹乱箔と熱原欺瞞弾を搭載している。そして新たに開発した<光学迷彩装甲>を装備する事により高い隠密性を確保するに至ったのである
A.Oは当初この機体の能力が何処まで通用するか不安であったが自信の期待以上の効果を発揮し今までで3組のパーティーを壊滅させることに成功していた
「思った以上に隠密性が効果を発揮しているな...この調子で片付けて行こう」
(悪く思うなよ...何としてもあいつらを動かすわけにはいかないんだ)
A.Oはその後も次々と捜索に来ていたプレイヤーを葬っていったが丁度10組目を倒したところで事件は起こった
「これで10組目か...今日捜索に出てくるプレイヤーが情報通りならこれで最後か...」
A.OがECMモードを解除し一息ついていた時に後ろで物を落とす音がした
(しまった!!転移系の魔法か!!)
A.Oが抜刀し後ろを振り向いた瞬間
「あ、......あ、....」
いかにも『魔女』といった格好をした高校生くらい女の子が腰を抜かしていた
(?何だこの子は?)「お前もロボット捜索に来たのか?」
「ひゃい!!モンスターが喋ったーーーーーー!」
(何回目だよこのやり取り)「おい、質問に答えてもらおうか?」
「ヒイッ!ち、違います!私はこの草原で「白星花」っていう薬の材料を探しに来ただけで!決してロボットなんてもんは探しておりません!!えぇもう、全然これっぽちも興味がありませんとも!ですので命だけははお助けを!何なら靴舐めましょうか!?エッチな事はゲームで禁止されてますが上脱ぎましょうか!?それとも椅子になりましょうか!?全身鎧を誠心誠意磨きましょうか!!?何でもしますから!!食べないでくださいいーーーーーー!!」
(本当に何だこの子はーーーーーー!!)
「いやいや!いいよ!そういうの求めてないから!!!」
土下座したと思ったらすごい勢いで足にしがみついてきた女の子の要求?を断りつつA.Oは足から引き離す
「ハァ~~。それで君の名前は?本当にロボット捜索に来たんじゃないの?」
「ハイ!私の名前は『エーデル』って言います好きな花から取りました!!役職は<Alchemist>でこのゲームで一番の花屋をめざいしてます!!!」
(聞いてない事をペラペラ喋って本当に大丈夫かこの子は?)「ツッコミたい事はいくつかあるが...とにかく君がロボット捜索に参加していないのは良くわかったよ、ここは危ないから目当ての物を見つけたら帰ってくれ」
「一緒に探してくれるんですか!?ありがとう優しいロボットさん!!!」
(いや、なんでだよ?ハァ~断ったら余計に拗れそうだから...)「わかった!わかったから!早く探そう?」
この後A.Oは一緒に捜索しほどなく大量の<白星花>を見つけるが、口封じを彼女の勢いで忘れてしまい夜の草原には『一緒に花を探してくれるが無断で取ると殺される』変なロボットの噂が広まるのであった
「なんでだーーーーーーーーーーーー!!!!!」




