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第六十四話「ヒポちゃんとアンジェリーナローズ」

こんばんは、作者、、、いつもこれで始まりますね、、、。

なんか違うの考えます。


ドラゴンライドに到着しますよー。

地図を見ながら、俺達は予定の道よりやや南東に外れた街に向かっていた。

エデンと呼ばれる街だ。


そこにドラゴンライドがある。

街に向かって二時間ほど走った。

現在時刻は16時を過ぎたところだ、今からじゃあシガーゴアまで行けないよなー。

今日はエデンでお泊まりかなー。


夕方にさしかかった空気は幾分肌寒さを醸し出していた。

やがて、盆地のようなところに街が見えて来た。

街の中を川が流れているのも確認出来る。

街へ向かう道を人が行き来、、いや人と魔物が行き来していた。

召喚獣だろうなー。

よく見ると、空にもいくつかの機影ならぬ獣影が見えた。

エデンかー。

楽園って意味だっけ?


「あ、あれかー!」


車内でトッドはウズウズしていた。

興奮を押さえきれない様子だ。


麦畑のような場所を抜けると街はすぐそこだった。


大きな門がある。

門には石造りのような巨大な看板が設置されていた。


冒険屋や召喚士と思わしき人だかりが看板を見上げていた。

やがて俺達も看板の前に来た。

何か書いてあるぞ!

何々?


【ようこそエデンへ。尚、この街に入るにあたり、このルールを厳守すること。ひとつ、召喚獣同士でみだりに喧嘩や決闘をすることを禁ず。ひとつ、召喚獣の意志で制御できない、炎や毒、その他住民に被害を及ぼすようなモノを撒き散らす召喚獣、並びに巨大過ぎる召喚獣の召喚を禁ずる。ひとつ、召喚士が制御できない召喚獣の街での召喚を禁ずる。以上を厳守するべし!反した場合は厳罰に処するとともに、金輪際の街を訪れる事を禁ずるものとする】


な、なるほど。

召喚獣と一緒に街に入れるけど、ルールを守れって事か。

ペット同伴可能のホテルみたいだな。


街に入った。

馬車を停めて、歩きで移動する事にした。

道が混んでたからだ。


見た感じはこの地方の普通の街と変わらない。

アーリーアメリカンスタイルの街だ。

床下が高い建物が多い。

あと、ガンマンが出て来そうな扉の付いた酒場とかもある。

が、他の街と決定的に違うところがあった。


「わー見て見てー!キノコが歩いてるー!ケバケバしい被り物みたーい!」


「マッシュマンだ。眠らされるから近づくなよ」


「きゃー!骨!骨の犬ー!アバラ丸見えー!どうやって動いてるのあれー?」


「ハウンドゾンビだな、アンデッドモンスターだ。夜は強いぜー」


「何あの女の人、人?花?妖精?綺麗!めっちゃナイスバディー!あーいい匂いー!」


「ラフレシアガールだ。香気で攻撃するんだ。いい匂いするだろ?こら!ついて行くな!」


「煙ー!まん丸の煙ー!触れるのかな!触りたいー、フモフモー」


「ダークスモッグだな。真っ黒けになるからやめとけ!」


「綺麗な犬ー!銀色ー!欲しいー!飼いたいー!ワンワン!おいでー。お手!」


「ジロジロ見るな!犬じゃなくて狼な!フェンリルだ。狼の最上位モンスターだぞ!お手とかしないから!てかレジェンドクラスじゃん!すげー」


レイナが召喚獣を連れた召喚士達を物珍しそうに見ながら大はしゃぎしていた。ちなみに伝説のモンスターことフェンリルはレイナにお手をしていた。

レイナ!職業変えたほうがいいんじゃない?

トッドは律儀にいちいち解説をしていた。

さすがに召喚士の端くれだな。

詳しいな。


てか壮観だなー。

色とりどりの魔物が、街を闊歩していた。

看板を守ってか、皆おとなしくしている。


うわうわ、あれってもしかして!

トッドに聞いてみよう


「なあなあ、あのライオンに羽が生えたみたいなのってさ」


「マンティコアだよ先生!暴れ出したらこの街ごと消え去るかもよ」


マジかー!

いいなー!

いいなー!

俺も欲しいー!


全員キョロキョロしながら歩いていた。


街の真ん中に、その店はあった。

元々店が先にあって、後から街が出来たんだってさ。やがて召喚士だけではなく、冒険屋達の通常装備品も多く取り揃える店も出来、冒険屋御用達の街として栄えているだと。



ドラゴンライド。

五階建ての大きな建物だった。

一階はサーフショップみたいな外観だった。

ログハウス風の造りだな。二階からは普通のレンガ造りのビルだ。

立派な建物だなー。


店内が見えた。召喚士や召喚獣でごった返していた。


「なあトッド、ヒポを出さないのか?」


「え?う、うーん、、、自信無い」


看板のルールが気になるんだろう。それに先日の事もある。

トッドは不安げな顔をしていた。


「出してあげなよー!ヒポちゃんだって楽しみにしてるはずだよー」


レイナ、やっぱ転職しろ。


「う、うーん。俺に制御出来るかなー?先生」


「大丈夫だ。ヒポは姿が見えなくても、そばにいるんだろう?さっきの土下座も見てたはずだよ」


「な、何で召喚獣の仕組みを知っての?」


「先生だからさ、大丈夫だから!ヒポを出してあげなさい!ちゃんとこの前の事も謝るんだぞ!」


「う、わ、わかったよ」


トッドは渋々頷いた。

ホントは出してあげたいんだよな?

先生は知っているぞ!


トッドはいつもの様に、あー納得!のポーズをかまして、ヒポを召喚した。


光の中からヒポが登場した。


「お、おい、あれ、ヒポグリフじゃね?」


「すげーな、あんな小僧が!」


通りの群集がざわついていた。

やっぱヒポグリフとかすごいんだよな。

って、何でトッドは身の丈に合わない召喚獣を呼び出せるんだ?


目の前のヒポとトッドは気まずそうに見つめ合っていた。

喧嘩した恋人かよ!


「トッド!」


俺が促した。


「あ、う、うん。ヒポ、この前はごめんなさい。俺、やっぱりまだまだダメだ。けど、頑張るから、頑張るから!俺と一緒にやって行ってくれないか?」


トッドは頭を下げた。


《嬉しかったよ》


「え?」


トッドがキョトンとした、俺達を見回している。


アホか!


「アホ!俺達じゃねーよ。お前の目の前にいるだろう?」


「え?えー!?」


他の仲間はキョトンとしていた。

俺とトッドだけが聞こえるみたいだ。


「嬉しいって、何が?」


《プライドばっかり高いトッドが土下座までした事》


ふふふ。

見ていたのか。


「あ、あー、あ、あれ、、、だって、俺だってライダーだから!まだまだだけど、ライダーだから!ヒポと一緒にドラゴンライド行きたくて」


《私もだよトッド》


何だこれ?

ラブシーンかよ!


「あ、すまん」


《すいません》


召喚士獣喧嘩はリザードマンも喰わないんだぞっ!

ま、いいや。

仲直りも出来たし、いざドラゴンライドに入店すっかー!


ちなみに入店したのは俺とアンジー、ヒポとトッドだけだった。

他の奴らは気を使ったらしく、宿屋の手配と冒険屋の装備を買うと言って街に出て行った。

19時にこの店の前で集合なんだとさ。


さてと、、、?

えっと、アンジーちゃん?何でここにいらっしゃるの?


《え、えっと、私は単独行動するとロクな事にならないので、レイナからオズにくっ付いていろと言われて、その、、》


確かに、アンジーは世間知らず過ぎるからな。

けど俺も巻き込まれ体質だぞ?


《そ、そうなんですか?、、って、あ、、、父から聞きました。う、迂闊でした》


ま、まあ、二人ならなんとかなるか!

ちなみに俺達みたいな体質の人間を、アメリア連邦の古い言葉で【シット・マグネット】って言うんだぜー。


《シット・マグネット?》


そう。糞を引きつける磁石って意味さ。


「あはははは」


いきなり笑い出したアンジーに、トッドとヒポが仲良く固まっていた。

アンジーが爆笑するのとか、見たことないな。

アメリカンジョークがツボとか、イタいぞ。


「ア、アンジェリーナ?」


「す、すまない。何でも無い」


ふふ。


「えっと!あ!ここだー!ヒポ!行こう!」


《うん!》


トッド達は目的の品物があるらしく、案内板を見て、二階にすっ飛んで行った。走るトッドの後ろを、尻尾をフリフリついて行くヒポ。

なんつーか、似たもの同士だな。

プライドは高くてメンドクサイが、結構単純。


俺とアンジーは店内を徘徊していた。

色んなものがあった。

えっとー?


「オズ、これは何なんですか?」


「こ、これは!?ドリンクホルダーだな」


「はい?」


「飲み物の容器を入れておくんだよ」


「な、なるほど」


ちょっと羅列してみようかな。

ドリンクホルダー。

フルフェイスのヘルメット。

モンスターの匂い消し用芳香剤。

水性モンスターの乾燥防止オイル。

荷物用キャリア。

スポイラー、スポイラーって!おい!?

後、飛行機みたいにチカチカ光るライト。

何故かモンスターの下に付けて、青くライトアップ出来るライト。

モンスター用のドレスアップレザーアーマー。

【土足厳禁】、【喧嘩上等】、【エコドライブ中、お先にどうぞ】、【子供が乗っています】などなど書かれたステッカー。


バイク屋かよ!?


召喚獣を何だと思ってるんだ、まったく!


ってあれ?


いかにも人間らしい考えの品物に腹が立ったが、よく見ると、どの商品にも、同じ注意書きがあった。


【この商品は、召喚獣の同意のもとに契約に組み込む事。尚同意無き場合は、契約に組み込んでも反映されません】


周りを見た。

どの召喚士と召喚獣も楽しそうに、仲良く商品を選んだり、召喚獣の身体に合わせてみたりしていた。

なるほどね、そういう事か。

トッドとヒポを鑑みてもわかるように、召喚士と召喚獣は、かなり強い絆で結ばれているようだ。


ってアンジーは?

あ、いた。

アンジーは人型召喚獣用の服売り場にいた。

ドレスみたいなものを身体に当てて、鏡の前でしかめっ面をしていた。


「アンジー!」


「わっ!?オ、オズ!?い、いや、これは別にそういう訳では、たまたまこの前を通りがかっただけで」


「何にも言ってないけど?」


アンジーは、しまった!という顔になりうつむいてしまった。


「アンジー!服欲しいのか?」


「そ、そういう訳ではありません!服などは着られば何でもいいわけで、着飾るとかは戦士にとって」


「欲しいんだな!」


「はい、、、」


シュンとなるアンジー。

まったく(苦笑)


「じゃあ街に行くか?私服はレイナに選んでもらってるようだから、鎧の下に着るものを選びに行くか?」


「はい!」


アンジーが満面の笑みで返事をした。


俺達はトッド達を見つけて、一声かけてから店を出た。

トッド達は三階の売り場にいた。


ヒポは、赤茶色のユーズド加工がされたレザーアーマーみたいなものを装着して、嬉しそうに鏡の前で回っていた。

鷲の部分の灰色の毛と蒼い馬の下半身に、よく似合っていた。

スタッズの施されたレザーアーマーと同じ色の皮のベルト、クロームメッキのドリンクホルダー、妙なライト、が入った買い物カゴに、今まさにトッドが【街道最速】って書いたステッカーを入れようとしているのを、尻尾をクルクル回したヒポが、コクコクと頷きながら見守っているところだった。

こいつらはもう放っておこう(苦笑)


俺とアンジーは街へ繰り出した。

街のガイドブックを案内所みたいなところで貰い、装備品が揃う区画へ向かった。

途中アンジーがコーラをねだる、、ねだってはいなかったが、ドリンクスタンドを物欲しそうに見つめていたので、買ってあげた。

ポテチとポップコーンも量り売りしていたので、それも買った。

アンジーはコーラとジャンクフードが気に入ったらしい。


「レミーみたいになるよ!」


と言ってからかったら、またシュンとしてしまったが、アンジーはよく動くから大丈夫だとフォローしたら、嬉しそうな顔でまた食べ始めた。

二人で摘みながら、用品街までやって来た。

デートみたいだな。


用品街は、武器屋、防具屋、魔法屋、魔法屋?装備品屋、銃器店、、銃器店!

い、行きたい。

などなど、ありとあらゆる物が揃っていた。

アンジーは武器屋のショーウインドーの前で、トランペットを見つめる少年みたいになっていたが、引きずって服屋まで連れてきた。


服屋に入った。

武道着や、魔法衣を始め、何故かバニーちゃんやメイド服まで、ゲームでよく見る服が沢山並んでいた。

コスプレショップみたいだな。


アンジーは目を輝かせていた。


「ど、どれが似合うのでしょう?」


「うーん」


今回はアンジーが鎧の下に着る服だからなー。

ヒラヒラ系とかは無いしなー。

さて、どうしよう。


俺はアンジーを見た。

まじまじと。

アンジーは黒髪だ。

目は青がかった黒。

ややつり目だけど、メイク効果で優しげに見える。

高い鼻筋を持ち、レイナに比べると薄い唇をしていた。

あれだな、女刑事の役や高級シャンプーのCMとかの話が来そうな感じの正統派美人ってやつだな。

現に、店にいる沢山の客がアンジーをチラチラ見ていた。

一緒にいる俺には、羨望と嫉妬がごちゃ混ぜになった視線が突き刺さっていた。


アンジーはやや白みがかったシルバーの鎧を着ていた。所々に青色のスケイル、鱗の装飾が施されている。

みぞおちの真ん中や、肩など、ポイントには赤い薔薇みたいな装飾がなされており、それがアクセントになっているようだ。

鎧は二の腕と太ももと膝、胸の谷間以外は身体のほとんどを覆い尽くす構造になっていた。

ちなみに兜は元々無いらしい。

お母さんの鎧なんだってさ。

形見みたいなものらしい。


中には黒の半袖のボディースーツとショートパンツを履いていた。


うーん。

セクシー!

下から上までじっくり見ちゃったなー!


「ジロジロ見ないでください」


アンジーはモジモジしていた。

ふと気になった事があった。


「髪の色が合ってなくね?」


アンジーはハッとした顔になり、やや哀しげになった。

あ、やべ、傷つけたかも。


「こ、これは本当の色ではありません」


「そうなの?」


「子供の頃、男勝りな私は男子達にいつも陰口を言われてました」


あー、あれか、トラウマか。

聞けば、小さい頃からあまり性格が変わらないらしい。

女子には好かれていたそうだが、女子にイタズラをする男子をことある事に痛めつけていたんだってさ。

んで、男子に煙たがられて嫌われたそうだ。

ま、半分男のやっかみだろうがな。

超美人なのに、自分達より強いとかさ。

自尊心を傷つけられるわなー。

で、付いたあだ名が【赤毛の鬼】なんだそうだ。

って赤毛?


「アンジー、赤毛なの?赤毛のアンジー?」


後半は言ってみたかっただけで特に意味はない。


「は、はい。それが嫌で黒く染めました」


赤毛ねー。


てか、赤毛かー!


「アンジー、髪の色を戻せ!」


「ええ!?で、でも、、、」


「赤毛の方が絶対素敵だ!」


確信があった。


「し、しかし、もう昔みたいな思いは」


「アンジー!俺が信じられないか?それにジョシリョクも急上昇中なんだぞ?間違い無く、今よりもっと素敵になる!」


「わ、わかりました」


アンジー何かを決意したようで、何やらスプレーみたいな物をカバンから出して、頭にかけた。


アンジーの髪が、赤毛になった。

原色のような色じゃない。

もっと自然な、鎧の薔薇のような、素敵な赤だった。


「うわー!綺麗!」


「マジすっげ美人、隣の男死ね!爆発しろ!」


客達から驚嘆の声と、物騒な呟きが聞こえた。


アンジーは耳がいい。

顔を薔薇みたいに真っ赤にして、立ちすくんでいた。


「ほらね!」


「は、、、はい、、、」


目がクルクル回っていたが、ようやく落ち着いたようで、俺を見て微笑んだ。


「うわー!あんな子と付き合いてー」


「隣の男、ドラゴンに踏まれて死ね!」


うっせ!


ともあれ、ようやくアンジーがしっくり来て見えた。


探すべき服も決まった。


俺はアンジーの手を引いて店をあちこち回った。

ポイポイとカゴに服を入れ、嫌がるアンジーを試着室に押し込んだ。


「オズー!恥ずかしいですぅー」


「黙れ!さっさと着替えて三分で出てこい!」


「ぅぅ」


アンジーはゴソゴソと試着室で着替えているようだ。ウケケ。


三分後。

何故か試着室の前にはギャラリーが増えていた。


「アンジー!」


試着室からアンジーが顔だけ出した。


「オズー、ホントにこんなの着るんですかー?」


「ツベコベ言うな!みんな待ってるんだ!そうだろみんなー!」


「おー!」


試着室の前は沢山の男女達が、今か今かと待っていた。

てか、何やってんだお前ら!


「ぅー!」


ようやくアンジーが試着室から出てきた。


おー!


「うおぉぉぉぉ!」


「キャー素敵ー!」


ギャラリーから歓声が飛んだ。


アンジーは中に、襟に白いラメのラインが入った黒のVネックのボディースーツを着ていた。

豊満な胸の谷間がバッチリだ!


そして、細かいプリーツが入った黒のミニスカート。ショートパンツなんかいらん!


極めつけは、ニーハイだ!太ももの部分に二本、ボディースーツと同じ、白のラメ入りラインが引かれていた。


どうよ!


「完璧だ!」


「そ、そうでしょうか?」


俺の言葉に半信半疑のアンジー。


「完璧だー!」


ギャラリーが騒いだ。

アンジーはますます足をくねらせてモジモジした。


「スカートは苦手です、股がスースーします」


スカートの裾をしっかり押さえつつ、足を内股にして、居心地悪そうにするアンジー。


「死ねる!この子の為なら死ねるー!」


「いいなー、私もああなりたい」


野次馬のコメントは的確だな。


「いいじゃん!すごく可愛いし、アンジーらしさもちゃんと残ってて、超素敵だよ!ちなみにスカートの下にちゃんとミニスパッツ履いた?履かないと戦ってる時にパンチラしちゃうからね!」


「ち、ちゃんと履きました!」


アンジーは顔を真っ赤にして叫んだ。


「ブー!」


男共からブーイングが起きていたが、しょうがないだろう?

そうでもしなきゃ、この格好でいてくれないじゃんか!


アンジーの手を取って、そのままレジで会計をしてもらった。

似たようなスペアも何着か買った。

アンジーは口では文句を言っていたが、特に抵抗しなかった。

あれだけの歓声を浴びたんだ。

嬉しくないわけがない。

むしろ嬉々として財布を取り出していた。


お会計を終えたアンジーを連れてお店を出た。

アンジーは女の子らしい歩き方になっちゃったよ。

風も吹いてないのに、しきりにスカートを押さえる姿が可愛らしい。


「トラウマは晴れたか?」


「え?、、、は、はい、、、はい!」


「美しい赤毛じゃないか、名付けてアンジェリーナローズって感じの色だよ」


「アンジェリーナローズ!」


溢れんばかりの笑顔だった。


待ち合わせ時間までの間、この街にもある【ステファニー・ローズ】で、ルビーみたいな宝石が入った薔薇モチーフのネックレスを特注で作らせた。

魔法で加工するらしく、短時間で出来た。


胸元が寂しかったからね。それに、逆に胸も強調されるしねっ!!!


「プ、プレゼントして頂けるんですか!?」


お財布を出そうしたアンジーを止めて俺が払ったら、アンジーが驚いた。


「当たり前だ!」


何が当たり前なのかは俺にもよく分からなかった。

けど、アンジーは今日一番嬉しそうな顔をしていた。


ちなみにこの商品は、アンジェリーナローズと名付けられて、後々大ヒットするんだけど、それはまた別の話だ。


「ヌォウエエーエエー!!!!?ヒポーーー!?アンジーーーー!?」


待ち合わせ場所で、アンジーとヒポのあまりの変わりようにダブルパンチを食らって、全員がいい歳して道端にひっくり返ったのは言うまでもない。

アンジーとヒポは目を合わせて嬉しそうにしていた。


人は変わって行けるのさ。


《カッコ良く締めてんじゃねー!お前の趣味を全開丸出しにしただけだろうがー!この変態ドS殿下がー!!》


久し振りにモトユキのツッコミ、、というか絶叫が響いた。

読んで頂きまして、ありがとうございました。


えー、結局こうなるんですね。


困ったもんです。


赤毛のアンジー。


これが言いたかっただけではありませんよ(笑)

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