第四十九話「デート後編、他に言いようもないくらいバカップルなのだ!」
こんばんは作者です。
後編です。
バカップルっぷりが炸裂しています。
大変申し訳ありません。
尚、文中に英語が出てくる部分がありますが、作者の英語は錆び付いています。
間違い等、ご容赦下さい。
ふうー。
お腹いっぱい!
俺達はカイロス達とカフェで別れて、ギルドの外へ出てきた。
さて、
「シルフィー、買い物とかしてみる?」
「ええよー!オズの服買おうやー!」
「え?」
「いつも同じ服やんかー、しかも、それランデルさんの服やろー?サイズ合うて無いんちゃう?」
言われてみればそうだな。
漫画の主人公ばりに、いつも同じ服か、おっちゃんのお下がりだもんな。
服は好きなんだけど、この世界に来てから無頓着になってたなー。
「じ、じゃあ選んでくれるかな?」
「ええよー、てかオズ。変装せな」
「何で?」
「めっちゃ視線集めてるやん!」
気付いてたのか?
「ふふ、油断してるように見えて、うち、これでも諜報員やでー」
「た、確かに」
決まりだな。
じゃあ服屋に行こー!
って服屋ってどこ?
あまりに気にしなかったから、服屋の集まる区画さえ知らなかった。
「あかんやん!」
シルフィーに笑われた。
「せや、ちょっと待っててな」
シルフィーはギルドに風のように戻った。
やがて紙切れを持って戻って来た。
「へへー、お待たー」
「どしたの?」
「アミタに聞いてきたんやでー。アミタお洒落番長やろー?」
お洒落番長とかはよく分からんが、アミタは確かにお洒落さんだ。
ゴスロリとUKトラッドの間で上手くコーディネートしてる。
「ほんなら、行きまっか?」
「行こう!ふふ」
「何笑ってんの?」
「ブレザール語うつってるで」
「あはは」
一緒にいると似てくるんだな。
俺達はアミタの地図に従って、ファッション街にやって来た。
この世界は多種多様なファッションが流行している。
おっちゃん達は中世ヨーロッパとカジュアルが合体して、簡素になった様なシンプルなファッションだ。
逆に貴族は、もろ貴族だな。
アミタみたいなゴスロリ系。
ジョニーズみたいなアメカジ系。
エレーナみたいなフェミニン系もある。
あとジョニーズを襲った盗賊みたいなメタル系も。
シルフィーはフェミニンとボーイッシュを合わせたみたいな感じだった。
上はストールを巻いたようなフワフワカットソーに、したはショートパンツとか。
流石は交易都市のファッション街だな。
みんなお洒落だ。
ちょっと肩身が狭いょ。
「どんなんが似合うかなー」
「そうやなー、うーん」
考え込む俺達。
完全にオノボリさんだな。
ファッション街のメインストリートにある。代表的なブランドの店に、手当たり次第に店に入った。
まずはおっちゃん的なカジュアルファッションの店。いくつか試着してみた。
完全にオッサンみたいだった。
今はポロシャツにチノパンを合わせて鏡の前にいた。
「う、うぷぷ。あかんあかん。日曜日のおとんみたいや」
シルフィーは笑い転げていた。
この世界にも、そういう言葉があるのか。
確かにスーツ脱いだら、何着ていいか分からない人みたいだな。
「つ、次行こ!」
UKトラッド系に行ってみた。
光沢のラインが入った黒のジャケットとか羽織ってみた。
「うぷぷ。あはははは!いややーチャラいー」
シルフィーは腹がよじれんばかりに爆笑していた。
逆にチャラくなった。
顔が童顔だからかな、ホストみたいだ。
「つ、次」
貴族系。
問題外だった。
「ぎゃはははは。お腹痛い。あかん!完全にバカ王子や」
ほっぺに紅塗って、鼻毛伸ばしたら、頭の上に蝶々が似合う気がした。
「次!」
アメカジ系!
まあまあ似合っていた。
「むー!おもんなーい」
シルフィーはつまらなそうだった。
面白さがいるのか?
「モブみたいや」
「モブって何だ?」
「同じ顔の人達。エトセトラってことやで」
モブって言葉もあんのかい!
確かに、鏡に映った俺は、2が出ても、3が出ても、顔なし武将のままのように冴えない感じがした。
「次行くか?」
メタル系
スカルの刺繍されたライダースジャケットを着てみた。
「チュウニやチュウニ!」
チュウニって何だ?
「背伸びして似合って無いことをそう呼ぶねん」
確かに。
鏡に映った俺は。
ロックに憧れて、ギターを始めたばっかりのチュウニ、もとい中二みたいになっていた。
結局どれもパッとしなかった。
トホホ。
「あー面白かった」
シルフィーはお腹を痛そうにしながらご満悦だった。
主旨変わってね?
「もう、この服でいいょ」
しょんぼりです。
「あかんあかん!てかごめんね、機嫌直してーな。ね?ね?」
シルフィーが俺をイジメ過ぎた事に気づいたらしく、俺にまとわりつきながら慰めて来た。
「むー!!」
「もー、完全にご機嫌斜めさんやなー」
シルフィーの顔が近づいた。
ほっぺにチューされた。
ウヘヘ。
「機嫌直った?」
「直った!」
「早っ!うふふ」
ウヘヘ。
さ、さて、気を取り直して行こう。
次の店は。
イタリア系とアメカジがmixされたみたいなデザインの店だった。
騎士の横顔がロゴで、ブランド名が【カイゼル】。
おいおい(苦笑)
おっちゃん達がいた。
所々にワッペンが刺繍された黒のロングポロに、ユーズド加工がされたデニムを腰履きしたおっちゃん。
「オズか。ど、どうだ?」
なかなかどうして。
なかなかだった。
「カッコいいな」
「ランデルさん似合ってるでー」
「ほら!あんた、あたしの言った通りだろ?」
ローラが得意気に言った。
「そうかそうか。ローラに連れられて来たんだが、これは最近流行りのチョイマルオヤジと言うらしいぞ」
「チョイ悪さねあんた!チョイマルだったらただの中年太りじゃないか」
ローラのツッコミに大爆笑が巻き起こった。
おっちゃんは恥ずかしそうにしていたが、服が気に入ったのか、まんざらでも無いようだった。
この店は、まだ俺には早いかなー。
出よう。
隣の店は、俺も知ってるブランドだ。
【ミスリルハーツ】
バカ高いから却下!
Tシャツに、現代の値段で三万くらいの値がついていた。
無理無理。
「ちっちゃいブランドとか見てみようや、似合うのあるかも知れへんで」
「そうだねー」
俺は、シルフィーに手を引かれ、狭い路地へ入って行く。
ここにはセレクトショップや個人ブランド系があった。
シルフィーは物珍しそうにキョロキョロしていた。
リスみたい。
かわいいなー!
ウヘヘ。
何となしに足を止めた。
シルフィーを引っぱった。
「ん?ん?ん?どないしたん?」
「あそこ」
指さした先は、狭い路地の角を曲がった、さらにまた狭い路地の奥にある店だった。
何となく気になった。
「行きたいん?」
「うん」
「ほな行こー!」
今度は俺がシルフィーの手を引いた。
店の前には、さっきカフェにいたカップルがいた。
店の前で行ったり来たりしている。
何してるんだ?
声をかけてみた。
「あれ?さっきのカップル」
「あ!オズさん!カ、カップルだなんて、まだ、いや、何というか」
二人はモジモシしていた。シルフィーが優しげな眼差しをしていた。
「わ、私達オズさんのファンなんです。それで知り合って、今日は初めて二人でカレーを食べに来て、、、」
「そうなんや。美味しかったやろー?御利益あるでー」
シルフィーの言葉に二人が真っ赤になった。
男の子はダイ。女の子はマイと名乗った。
ふふ。初々しいな。
「こ、この綺麗な方はオズさんの彼女ですよね?最近噂になってて」
「あ、憧れます。私もこんな風になりたい」
「ありがとう。マイちゃんならきっとなれるでー、美人やもん。うちシルフィー。よろしくね」
「は、はい!」×2
いいねぇ。若いって。
シルフィーはお姉ちゃんモードみたいだ。
俺と二人きりでいる時とちょっと違う。
これはこれで、なかなか。
《ふふ。ありがとう》
き、聞こえてた。
ど、どういたしまして。
「でも、オズさんがここにいるって事は、やっぱり噂は本当だったんですね?」
ダイが目をキラキラさせて言った。
はい?
「噂って何?」
「え?この店にオズさんの服があると聞いてやって来たんですけど?服だけでもオズさんに近づきたくて!」
???ホワッツ?
確かに気になる店だったけど。
「ここまで来たのはいいんですけど、この店入りづらくて、それにオーナーが気に入らないと、売ってくれなかったり、追い出されたりするらしくて」
確かに入りづらそうな店構えだな。
商売っ気が無い。
ただ、ショーウインドーから見える服は、どれも魅力的だ。
服屋の名前は
【ミステリックグラマー】
と書いてあった。
文法的にも色々ヤバいけど、惹かれた理由がわかった気がした(苦笑)
「と、とにかく入ろう!俺も気になる!」
「そやそや、指くわえて立ってても服は買えへんで。な?君らもうちらと一緒に入ろうや、ほらほら」
シルフィーがお姉さんらしく、優しく二人の肩を押した。
うーん。素敵だ。
《へへー》
へへー(笑)
カップルを先頭に(笑)俺達は店にオズオズ、違うわ、おずおずと入った。
「帰りな!」
いきなりの洗礼だった。
見ると、腕組みをしたお姉さんが仁王立ちで立っていた。
「ゾロゾロと!一人で入る勇気も無いのかい?そんな奴らに売る、、って、ん?んん!?」
お姉さんが固まった。
俺に気づいたみたいだ。
「あ、、、。オズ、、、さん?本物?」
「偽物がいるのか?本物だ」
「そやでー、オズは一人だけやでー」
俺とシルフィーは苦笑しつつ応戦した。
お姉さんの顔が輝いた。
「い、いらっしゃいませー!わー、夢みたい!ほらほらあなた達も入って入って!」
お姉さんは俺達を招き入れると、店の立て札を裏返してcloseにした。
振り返ったお姉さんが満面の笑みを浮かべた。
「ようこそおいでくださいました。オズさん。シルフィーさん。そして、カップル?のお二人。今日はもう貸し切りです。あ、申し遅れました。私、アミタの友達のタニアと言います」
まじ、、、!?
今度は俺達が固まる番だった(笑)
タニアはアミタの遊び仲間らしい。
デザイナーになるのが夢だったそうで、去年ついに、ここに念願の店を開いたそうだ。
ただ、少々こだわりが強すぎて、自分の服を着てもらいたくない人には売りたくないらしい。
我に返ったタニアが、自嘲気味に話していた。
店の中は意外に広かった。
メンズもレディースも扱っていた。
ニューアライバルと書いてあるゾーンに目を移す。
とあるロンTに目が奪われた。
胸の部分に、英語で【ウィーアージョニーズ】と書いてあった。
文字の下には、四人のシルエットがプリントしてあった。
ま、まじかー!
背中を見てみた。
俺の顔をロゴ化したようなものがプリントされていて。
ロゴの中に、【アワ・ゴッド】って書いてある。
「あー!それ新作です!」
苦笑するしか無かったが、ちょっと欲しいと思ったのも事実だ。
タニアはアミタから俺の噂を聞いたらしい。
俺の武勇伝と人柄に感激し。
そして、実際ギルドで見て、俺をモチーフに洋服を作ろうと思ったそうだ。
「恋とは違いますから、ヒーローへの憧れです」
タニアはきっぱり言った。
シルフィーはちょっと訝しげにしていた(苦笑)
タニアはそんなシルフィーに、新作のTシャツを見せてくれた。
緑色のTシャツ。
胸に黄色の文字で【アイムユアーズ】と書いてある。
下には風に乗って走っているようなシルフィーのシルエット。ピーターパンバージョンのシルフィーだな。
肩の袖の部分には手を繋いだようなロゴ。
背中には俺とシルフィーが寄り添っているようなシルエットが描かれていた。
周りに赤に近いピンクの小さいハートが、沢山風に舞っていた。
うわー、恥ずい(苦笑)
隣のシルフィーは目をハートにして財布を取り出していた(笑)
シルフィーの疑惑はすっかり晴れたようだ。
俺達はタニアに商品説明を受けつつ、店を回った。
俺は苦笑。
他の三人は目をキラキラさせて、カゴに服を入れていた(笑)
「もー、この店最高やー」
シルフィーはご機嫌だった。
この店はコンセプト的にはアメカジだった。
それに、ミリタリーの要素とロックの要素が盛り込まれていた。
ちなみに、別に俺関連の商品ばっかりじゃない。
この国のポップカルチャーをアレンジした商品が多い。
ブレザール公国のロゴを使ったものや、ピーチなんちゃらの歌姫の写真がプリントされたのもある。
基本は店名の通り、セクシーな美女をあしらったものが多かった。
ウケたのもある。
前面に俺のシルエットがプリントされたニットだ。
背中に【アイアムジャーニーマン?】って書いてあった。
こんな事まで知ってんのか(笑)
他にも、ロンTで、胸に【ウィーアーテロリスト、ha!ha!ha!】って書いてあって、俺達テロリスト軍団のシルエットが描かれていた。
背中には宰相の紋章を崩したロゴに、ペンでバッテン書いて、クチャクチャってしてあるものがプリントされてた。
いいのか?こんな商品。
まだあるぞ。
胸に【リビングレジェンド】って書いてあって。
下には槍を構えた、全盛期のおっちゃんが描かれていた。
これは迫力があって、超カッコ良かった。
が、背中が笑けた。
つなぎのズボン履いて、帽子かぶって、ウサギを掲げているおっちゃんがいた。
小さく【ナウ】って書いてあったよ。
最後は、胸に【ワイズマン?、オア、クレイジーマン?】って書かれてあって、下にカイロスが手のひらに魔法を浮かべている姿がプリントしてあった。
魔法がラメになっているのがニクい。
苦笑するしか無かったのは、俺の通り名が訥々と書かれたロンTだ(笑)
最後に【アンドモア、ナウメイキング、、、バイ、アミタ】って書いてある。
アミター!!!!!
最終的にいくつか俺もシルフィーに選んでもらった。そもそも俺の服を買いに来たんだからね。
とりあえず着替えてみた。
試着室から出てきた俺。
変装も兼ねているので、髪はアッシュブラウンに魔法で染まっていた。
すぐに染めたり戻したりできるスプレーだった。
シルフィーの髪飾りと似た、メタルフレームの長方形型のスクエアサングラスを掛けている。
色は薄いエメラルドグリーン。
中にはスウェット生地のオレンジのカットソー。
胸に濃紺で、半円を描くように【オズ・イン・ランドキングダム】って書いてある。その下にやや小さい文字で、【テッサズモーニング】って書いてあった。
下には疾走する俺の車を斜め前から描いた絵がプリントされてた。
乗ってる俺も描かれていた(笑)
朝、テッサに通勤して来る俺を描いたらしい。
背中には、【ミステリックグラマー】ってロゴが入っていた。
ぶっちゃけ、これは気に入った!
ズボンは、ダメージ加工された、黒に近い紺色のデニム。裾にほんの小さく【ブーストアップ】って書いてある(笑)
靴はブーツ。
上にはモッズコートを着た。
カーキー色だ。
このモッズコートは、ナイロンぽい生地だった。
でも防刃加工されてて丈夫らしい。
しかも暖かい。
首もとにはフードと、白のリアルファー付きだ。
所々にテッサやギルド、ランド王国のロゴワッペンが、軍用にアレンジされて貼られていた。
何でこれにしたかって?
カッコいいからだよ。
特筆すべきは裏地だ。
裏地には一面、小さい文字で【エニタイム、エニウェア、アイムウィズユー】って中に書かれているシルフィーのシルエットがモノグラムのように描かれていた。
思わず俺もシルフィーも目を合わせて、湯気が出るほど赤面してしまったが。
気に入った。
とどめは右袖の先端の表側に、ほんとに小さい赤いハートが描かれていて、ハートの中にピンクの文字、筆記体で【アイラブシルフィー】って書いてあった。
もはや何の文句も無い!
これください(笑)
とまあ、こんな格好に変身して見ました。
シルフィーを見た。
「ど、どうかな?」
シルフィーは真っ赤になっていた。
目にハートがいっぱい浮かんでいた。
それが答えだった。
そんな俺達をタニアやダイ達はニコニコと見ていた。
シルフィーのも買ったよ。
シルフィーはお揃いのモッズコート。
裏地は俺と逆パターンだ(笑)
皆まで言わなくてもいいだろ?
中には白いカットソー。
赤い文字で、【グッドナイトマイダーリン】って書いてあって、シルフィーの膝枕で寝ている俺が描かれていた。
いやー、恥ずかしい!
背中には、【ドント、プッシュダウン、イン、ウェアハウス】って書いてあったよ。
ウェアハウスは倉庫ね。
ああ、、、消え去りたい(苦笑)
下はデニムの超ミニスカ。お尻のポッケに、【ドント、ルック、マイプリティーヒップ】って小さく書いてあった。
かわいいー!
てか、パンツ見えそう。
で、ニーハイとヒールブーツだ。
もう完璧です!
今すぐ押し倒したい!
「どう?かわいいやろ?」
シルフィーの問いに、さっきの誰かみたいに無言で頷いた。
他には、おっちゃんTシャツを買った(笑)
あと、おっちゃん、ローラ、エレーナ、ルース、アミタ、レグルス、カイロス、モトユキ、ニール、王、ジョニーズのシルエットが描かれて、下に【ディスイズマイファミリー】って書いてあるニットを買った。
シルフィーが、ちょっと悲しそうな顔をしたが、背中を見て感極まっていた。
【、、、アンドユー、マイスウィートハニー】って書いてあって、下に俺とシルフィーが舞踏会で踊っているシルエットが描かれていた。
秋の新作だそうだ。
シルフィーは泣きそうだった。
シルフィーは自分がモチーフの服の他に、気に入ったのを買った。
「これ、超カッコ良いと思わへん?」
どれどれ?
紫のニットだった。
【ドント、パトロナイズ、ミー!】って胸に書いてある。
下には手を前に出して構える俺、コートが舞い上がって、周りに風が描かれていた。
俺の背中にくっ付いたシルフィーが、顔を覗かせているのも描かれていた。
カッコいい!
【舐めるなよ】とか【見下すなよ】とか言う意味だっけ?
背中には、【ゴーアヘッド、メイク、マイ、デイ!カモン、ファ○キン、ゴッド!】って書いてあった。
袖の肩のところには、俺の今のバッヂがワッペン付けされていた。
俺も買った(笑)
いやー、いっぱい買ったなー。
タニアは半額にしてくれたよ。ダイとマイの分も半額だった。
早速、俺とシルフィーは着替えた。
紙袋を山ほど抱えて店を出た。
「ありがとうございました。また来てくださいねー」
タニアは最初と全然違う、溢れんばかりの笑顔で手を振っていた。
一同にホクホク顔だった。
ダイ達とはここで別れた。
「またねー元気でなー!」
「倉庫で押し倒したらあかんでー」
ダイとマイは真っ赤になっていたが、手をつないで帰って行った。
また伝説を作っちまったな(苦笑)
「シルフィーありがとう。買い物に付き合ってくれて。楽しかったー!」
「うふふ。うちもやでー、なんかなー、なんかなー、、思い出と気持ちが形になってるもんってええよなー。うち、嬉しかった!」
シルフィーは心底嬉しそうだった。
その後、ミスリルハーツでペアピアスを買った。
もはや完全にバカップルだった(苦笑)
指輪にしなかったのは僅かに残った理性のおかげだった。
「指輪じゃなくていいの?」
「指輪やと戦いづらいやろー?オズもうちも、それが生業やんかー」
流石、シルフィー。
「ほんで、ピアスやったらなー、オズの右耳とうちの左耳、並んで歩いたら、へへ」
「そうか、へへ」
結局バカップルには変わりなかった。
ちなみに、変装の効果はなかなかで、視線を集めるのはシルフィーの顔と絶対領域のほうだった。
途中でおっちゃん達と合流した。
おっちゃんとローラは、なかなかに艶やかなカップルに変身していた。
お酒が飲みたかったから、有名レストランで、料理を山ほどテイクアウトして、家へ帰った。
今日も賑やかな夕食だった。
夕食のハイライトは、おっちゃんTシャツを本人にプレゼントした時だ。
ビールを吹いて、椅子ごと豪快にひっくり返っていた。
ローラは涙を流して爆笑していた。
ちなみに、お風呂に入って、寝る前にシルフィーをあの格好に着替えさせた。
何でかって?
エロ殿下だからさ。
エロさなら、悪魔以上だぜー!
《くたばれ!》
モトユキのツッコミが冴え渡った。
読んで頂きまして、ありがとうございました。
いやはや、少々やり過ぎましたかね。
まあ、いいんじゃないでしょうか?
尚、実在するブランドとは一切関わりありません。はい。
ちなみに、ゴー、アヘッド、メイク、マイ、デイ。って言うのは有名な映画のセリフです。
イーストウッドが演じる刑事が、悪党に向かって言った言葉です。
「ほら、やれるもんなら、やってみろよ、」
的なセリフです。
「やれよ、俺の1日を作ってみろよ」
が直訳になりますかね。
神に向かって、オズが吐きそうな言葉ですね。
オズTシャツ。欲しい(笑)




