ニードルベア
生活していると、これあいつの素材だったのかと驚くことがある。
そんな魔物の一つがニードルベアだ。
大きさは200センチから300センチ程、全身が黒に近い灰色でその名前の通り毛が針のように鋭く尖っている。
森で上半身の高さに傷のある木や針のような毛が落ちている場所が在ったら、そこはニードルベアの縄張りの証拠だ。
森の深い場所の場合が多いが、個体によっては森の浅瀬に縄張り持つものもいる。
森に入ったら油断している時間はないということだな。
ニードルベアは肉食性の強い雑食だ。
その巨体もあって細かな動きは向かないようだが、敏捷な動きで森を動き回り狩りをする。
鋭い牙による噛みつきや、巨大な前足と鋭い爪による一撃は非常に強力で、鉄の鎧ですら役にたたない。
ニードルベアは主にディアやボアなどを狩ってその肉を食べているが、果実や木の実も好むようで特に秋には縄張りの外まで現れることがある。
ニードルベアの素材として広く出回っているのは毛である。家庭内の針仕事に欠かせない針こそニードルベアの毛だ。
一匹倒せば大量に手に入るが、まぁ買取価格はおまけ程度だ。落ちているのを拾うこともできるが、数本では買い取ってもらえないが村なんかでは喜ばれる贈り物にはなるぞ。
また毛を取った皮は、厚いが柔らかく高級な革鎧として人気で高額買取となる。なにせ鉄鎧並みに高いからな。
肉も買い取ってもらえるし、何より肝が滋養の薬になるとかで一番の高額買取素材だ。
しかし、問題は倒せるのかということだ。
硬い剛毛と厚い皮を貫いて攻撃を通せる事が第一条件であるし、生命力が強く半身が焼けただれてても暴れまわったなんて話も聞く。
オークよりも強敵なのは間違いがない。まぁ、遭遇したら逃げるか素材なんて気にせず全力でやるしかないな。
そうだ、間違っても奴の縄張りで果実などを採るなよ?奴は自分のマークした食べ物を横取りした奴を許さない。追ってきてお前が食料にされちまうぞ。




