ソードディア
その姿を見たことがなくても、初心者冒険者にとって馴染みが深い魔物がいる、ソードティアだ。
武器屋で、初めて手にしたのがソードディアの角剣だった冒険者は多いのではないのだろうか。
大きさは、250センチ程で、細長い4本の足で不整地でも俊敏に移動する。その名の通り、頭部から剣そっくりの角が生えている。
ソードディアは、殆どが深い森の中に群れで棲んでいる。
昔には、平地の草原等にもいたようだが数を減らし生息域も減ってしまったようだ。
ソードディアは、草や木の実、樹皮などを食べる草食性である。
食べては移動、食べては移動という生活をしていて、食べ物を求めて移動している為、稀に人里に降りてくることもある。
畑に入られると収穫が出来ない位に食い荒らされてしまうが、捕食者が多い影響か性格が臆病で人間ほどの大きさの生物には近づかないので畑の周りで哨戒していれば畑が荒らされることはないだろう。
無理に追いかけまわしたりしたら、頭部の角で攻撃されて手痛い目にあうからやめた方がいい。
ソードディアの素材といえば角だろう。
角は根元の部分は丸く、少し上の部分から急激に平らに剣のようになっていく。硬度も鉄とさほど変わらなく大きさも60センチ程あり、やや小ぶりで薄いが片手剣としては十分だ。また、切れ味も悪くない。初心者用に限りの話だが。
その為、買取価格は安い。安いから鉄剣の半分ほどの値段で買えるのだが。
肉は柔らかく美味で、皮も滑らかで軟かく大きさもあり高値で買い取ってもらえる。
ソードディアは他種族の存在を感知すると、即逃走する。
倒すとなると、待ち伏せて奇襲するか弓などの遠距離攻撃かだ。
注意するべきなのは角と噛みつき、蹴りだが群れと正面から戦わない限り脅威度は低い。
一匹に狙い定め、群れから離脱させて狩るのがいいだろう。
しかし、我々冒険者がソードディアを狩ることは少ないだろう。
彼らが棲んでいる森なら彼らより魅力的な獲物が数多くあるからだ。




