フォレストウルフ
森に近づくようになったら、特に気を付けるべきなのはフォレストウルフだろう。
大きさは60センチほど、ホーンラビットと同じくらいだな。尻尾も含めると90センチほどになるだろうか。
体色は茶色だが耳の先と尾の上部に若草色が入っている。
ウルフ種の中で最も小さく、最も弱い。単体であれば、だが。
その名が表すように森の表層や近くの草原に居ることが多い。
10匹から20匹程の群れで暮らしており、それ以上の数になると年嵩な個体達が群れを離れて別の縄張りを探す。
フォレストウルフは肉食で狩りによって糧を得ている。
初撃を与えるもの、追撃を行うもの、逃走されぬよう囲むもの、獲物以外を遠ざけるもの等、明確に役割を分担し連携をしてくる。
動きも俊敏で、身体の小ささもあり背景に化けることも上手く、体力も豊富で振り切るのも難しい。
しかも、ホーンラビット程度ならば鋭い爪で抑え込み牙で喉元を噛みちぎり単独で狩ってしまう。
フォレストウルフの生息域に入る場合は十分に気を付けて準備を怠ってはいけない。
しかし、フォレストウルフは素材としては魅力的だ。
毛皮は庶民向けの防寒着などに使われている。庶民向けの為、多少の傷が入っていても減額が少ない。
牙と爪と骨は、触媒として使えるらしく値段もそこそこだ。
肉こそ売れないが、食べれないことはない。
フォレストウルフの弱点はその小ささである。
爪も牙も鋭く強力ではあるが短く、革鎧などで十分に防げてしまう。
飛び掛かっての噛みつきも、牙を防いでしまえば押し倒される程威力はなく、反撃のチャンスへと早変わりしてしまう。
とは言っても、革鎧程度では何度も防げる訳ではないので注意が必要だ。しかも素材より革鎧のほうが高いから当然赤字だ。
討伐をメインに冒険者をするなら、こいつらを見習ってパーティーを組んで連携して戦うことをオススメするよ。




