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冒険者○×¥の魔物覚書  作者: 幸壱


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ダンスフロッグ

 ある季節限定で小遣い稼ぎになる魔物がいる、ダンスフロッグだ。

大きさは100センチにもなる大きなカエルだ。


 普段は水辺に身を隠して姿を現すことは滅多にない。

幼体ならば水の中で群れで泳いでいるのを見ることが容易で、大きい(20センチ程)割に泳ぐのが遅く簡単に捕らえることが出来る。

 まぁ、素材にならないし討伐しても金にならないけどな。


 ダンスフロッグは待ち伏せ型の狩りをする。

身を隠している所に寄って来た昆虫や小さい魔物を、長い舌で絡めとり丸のみしてしまう。

流石に人間を食べることはないが、子供が舌で絞められて死んでしまう事が少ないながら報告されていて水辺にこいつが居ないか注意が必要だ。


 ダンスフロッグは肉が食べられる。

買取素材としても安いながら常設されている物の一つだ。討伐報酬も合わせれば1匹狩るだけで一日の生活費くらいにはなるだろう。


 普段は身を隠しているダンスフロッグだが、秋の終わり頃になると何故か地上に出て踊りだす。

2足でピョンピョン跳ねながら、前足を天に向けて踊っている様は異様な光景だ。

しかも、踊っている最中に何をしようとも無我夢中に踊り続けるのだ。

 理由はいくつか考察されていて、産卵したての卵を捕食者から守る為にとか、逆に求愛行動で生き残ったものが繁殖できるとか。まぁ、我々冒険者にとってはこれほど狙い目な獲物はなかなかない。

 秋には台車いっぱいにダンスフロッグを狩ってくる奴が一人はいるし、戦闘経験の無い奴の最初の相手としてもオススメ出来る。

 しかし、この季節以外はオススメできない。

基本的に群れで生活していて、潜んでるやつを見つけて1匹でも狩ると他の奴が舌を鞭のように使って攻撃してくる。

この攻撃は意外かもしれないが強力で、当たれば怪我は避けられない。

ダンスフロッグは隠れるのが上手いので、奇襲になってすごく厄介だぞ。


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