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第7話 王城脱出

サートは風の魔法で防御壁を作り、

広場にいる者たちが廊下に出られないようにして、

王女ルナを抱きかかえリオナと広間を出て行った。



広間から出たサートは、階段とは反対側の王女ルナエテルがいた部屋に入った。


そしてサートは王女ルナの拘束を解いた。

「なぜ拘束を解かれたのですか?」と王女ルナは少し驚いていた。


「たぶん広間以外の王城の人間は、広間の事実を知らないと思うから、

王女さんには普通に門まで案内してもらいたい」と、

サートは王女ルナにお願いした。


王女ルナはなぜかウキウキしながら、

「わかりました。無事に王城から出られるか楽しみです」と張り切っていた。


王女ルナの楽しそうな笑顔を見て、サートは引いていた。


サートはリオナに、「リオナさん、歩けますか? 

これからこの王城を出ようと思います。無理そうだったら言ってくださいね」

とやさしく言った。


「わかりました。大丈夫だと思います」と、リオナは少し不安そうに言った。



サートは感知魔法で周囲を探りながら部屋を出てみた。

どうやら広間からまだ誰も出ていなかった。


「そんなに難しい魔法はかけてないんやけど…、この国の兵士と魔法使い、

どんだけポンコツやねん」とサートは呆れていた。


サート、女子学生リオナ、王女ルナの3人は部屋を出て階段を下った。


広い王城では、世話係のような王城の関係者が多く見受けられた。


サートは怪しまれないように、サートとリオナに隠ぺいの魔法をかけていた。


ただ、この魔法は完全に姿を消すのではなく、

なんとなく気配を消すようなもので、

気を付けて感知すると姿がわかってしまう程度の魔法だった。


それもあってサートは内心ドキドキで王城内を歩いていた。


そんなサートの心配をよそに、途中で出くわした王城の関係者には、

王女ルナの「少しお外で休憩を」、「街の様子を確認に」、

「ちょっと運動で城内を散歩」、「夕食の相談に厨房まで」、

「門兵におやつを届けに」と、なんか適当な理由で怪しまれることなく、

難なく王城の外に出ることができた。


「門兵におやつを届けにってなに? この王城、脱出チョロいな。 

王女さんに甘くね? この王女さんって自由人か、ただのおてんば娘か?」

と、サートは笑みを浮かべた。


王女ルナはサートを見て、

「あなた、私のこと、何か失礼なこと考えてませんか?」。

サートは、「そんなことはありませんよ」と汗を流して、

「この王女さん、あなどれねぇ」と、内心焦っていた。



無事に王城を出たサートたちは、これからの旅の準備で街へ行くことにした。


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