第3話 国王の頼み
国王は、
「呼ばれし勇者よ、私の話を聞いてもらえるだろうか。
まずは勇者として呼んだそなたらの名前を聞いてもよいだろうか」。
国王の問いにサートは、
「俺は、みょうらん さあと。あぁ、こっちでは、サート ミョーランだ」と、
不愛想に答えた。
右の女子学生は、怯えていて声が出せない様子だった。
そこでサートは腰を下ろして怯えている女子学生に名前を聞いた。
サートは、
「隣の女性の名は、リオナ ショミシャという」と、国王に告げた。
そして国王は、
「サート、リオナよ、勇者であるそなたらに頼みがある。
今、我が国では魔族からの侵略を受けていて、多くの犠牲者が出ているのだが、
そなたらに魔族を滅ぼしてほしいのだ」と言い、
態度は頼むというより命令のような印象をサートは感じていた。
そしてサートは、
「はぁ!?魔族を滅ぼしてほしいって丸投げー!?
そこの強そうな騎士隊が魔族を滅ぼしたらいいんじゃないの」と、
騎士隊を見た。
騎士隊長フェランドクは、怒りを抑えてサートをにらんでいる。
「一つ確認やねんけど、お前たちは俺と隣のこの娘を、
元の世界に帰すことはできるんか?」と、サートは聞いた。
それを聞いて宰相は、
「それは魔族を滅ぼせば・・・」と答えた。
サートは、
「いや、魔族とか関係なく、ただ元の世界に帰せるのか聞いてるんや」と言い、
無言で右手を下から上に振り上げると、宰相の右手が切り落とされた。
宰相は痛みで悲鳴を上げた。
するとフェランドクが、
「貴様-っ!」と叫び、騎士全員が腰の剣を抜いた。
その瞬間、サートは無言で右手を下から上に振り上げると、
騎士たち5人の剣を持った手が切り落とされて、
フェランドクは両手両足が切り落とされて、
フェランドクと騎士たちは痛みで悲鳴をあげた。
「なぁ宰相さんよ。10数える間に俺と隣のこの娘を元の世界に帰せ。
10数えて俺がここにいたらあんたの首を切り落とす。
お前があの世に転生しろ」と、サートは言い、
「いーち…、にぃ…、さーん…、しぃ…、ごぉ…」と数えた。
宰相が、
「待ってくれ」と、痛みを我慢して声を出した。
サートは、
「ろーく…、なーな…、はーち…、きゅー…、じゅー…」と数えて、
無言で右手を振り上げた。
宰相は左手と両足が切り落とされて気を失った。
魔法師団長アリメガクは魔法の杖を前に出して警戒しながら、
「貴様、今、何をした?」と、サートに聞いてきた。




